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ゲームをしていた、そしたら異世界へ
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冒険者ギルド。
それは食事や雑談、クエストの受注をする場所だ。
俺とレインはそこで割のいいクエストを探していたのだが、
「もう時間、早すぎる!」
「時間?なにか予定でもあったのか?」
かなり悲壮な顔をしているし、かなり大事な用事だったのだろう。
「用事、まあある意味そうかも。これから5秒後に不可解な事が起こるけど慌てないで」
レインがそんな意味深なことを言った。
そして秒読みを始めた。
「5、4、3、2、1。きた!」
一瞬世界が消えた気がした。
周りがざわつく。
たぶん俺と同じような体験をしたのだろう。
「レイン、きた!って何がだ?」
「たぶん、もうそろそろその答えてくれるよ」
「え、誰が?」
目の前に画面が現れた。
そこには一人の人間が映っている。
〈おはよう諸君。いきなりだが君たちのいるその世界はゲームではない、異世界だ。きっと君たちは今、何て馬鹿なことを言ってんだ。などと思ったかもしれない、だがこれは現実だ。先ほど一瞬世界が消えたような感覚がしただろう、それは世界が切り替わった証拠だ。もし信じないならそこら辺の魔物にでも倒されてみたまえ。生き返ることは無く、死ぬだろう。もし元の世界に帰りたいのなら、魔王を倒してみろ。ではさらばだ〉
冒険者ギルドが静まり返る。
その中で男が大声を出した。
「どういうことなんだよ!俺はログアウトするぞ!……あれ、ログアウトボタンがない」
周りが余計うるさくなる。
とにかく状況を把握しようと外に出る者やその場で泣き続けるもの、ログアウトボタンを連打する者たちを見ながら俺は言った。
「よく考えたらまだ職業決めてなかったわ。レイン、ちょっと決めてくるから待っててくれ」
「私も行くよ。何の職業になるか気になるし」
こういう時、焦っても良いことは無い。
冷静に判断することが大切だと俺は思う。
職業はクエストカウンターで変更が可能だ。
初期職業の冒険者である俺は全て等しくステータスが割り振られているが、結局は初期。
どのステータスも低すぎる。
というわけで転職。
「ただいま転職可能な職業を表示します。その中から選んでくださいね」
受付員がそう言い終わるとまたもや画面が現れた。
そこには【強戦士】【魔導師】【盗賊】【僧侶】と書いてあった。
実はもうとっくの昔に決めている。
指を動かし、【盗賊】をタップする。
《アイトさんは【盗賊】に転職しました》
そのまま画面を操作し続け、ステータス画面に移行する。
【ステータス】
[名前]アイト
[身長]145cm
[魔力]System error
[スキル]
【スキル奪取】【鑑定眼(SS)】【抵抗(SS)】【敵感知】【潜伏】【複製】
[加護]
【白銀の加護】
「こんな感じか。魔力値の所、システムエラーの表示が出てるし今は残念だけど解らないって事か」
「………とりあえずお兄ちゃんは実戦経験を積もう」
アスタリクはVRMMORPGでは珍しく、プレイヤースキルによるものが大きい。
そのため実戦経験のない者はスライムと戦うのが常識になっている―――。
―――常識にはなっているのだが、俺はこの常識を壊したい。
スライムは物理ダメージ無効のスキルを持っていて、しかも敵対もしてこないから剣を振るう練習にしかならない。
だが実戦では敵も襲ってくる。
スライムと戦っていてもあまり意味がないのだ。
「なあレイン、スライムと戦っても意味がないって。ほかの敵と戦おうぜー」
今は、レイン(剣)の状態だけど喋れるのかな。
「んー、じゃあそのスライムにスキル奪取を使ったらほかの敵と戦っていいよー!」
スキル奪取は対象に10秒間触れ続けるか、倒さないといけないが、スキルを奪取できる。
もちろん奪取なので、そのスキルを相手に使った場合、奪取したスキルは相手のスキル欄から消える。
スライムなら敵対しないので10秒間なんて簡単に触りつづけられる。
「『スキル奪取』」
《スライムから『物理ダメージ無効』と『液体化』のスキルを奪取しました》
それを聞き終わった後、俺はスライムに剣を振り下ろした。
サクッと斬れる。
スキルなしのスライムなんてただの雑魚だ。
初めてモンスターを倒したから浮かれていたせいで、近くにいるオークに気が付かなかった。
それは食事や雑談、クエストの受注をする場所だ。
俺とレインはそこで割のいいクエストを探していたのだが、
「もう時間、早すぎる!」
「時間?なにか予定でもあったのか?」
かなり悲壮な顔をしているし、かなり大事な用事だったのだろう。
「用事、まあある意味そうかも。これから5秒後に不可解な事が起こるけど慌てないで」
レインがそんな意味深なことを言った。
そして秒読みを始めた。
「5、4、3、2、1。きた!」
一瞬世界が消えた気がした。
周りがざわつく。
たぶん俺と同じような体験をしたのだろう。
「レイン、きた!って何がだ?」
「たぶん、もうそろそろその答えてくれるよ」
「え、誰が?」
目の前に画面が現れた。
そこには一人の人間が映っている。
〈おはよう諸君。いきなりだが君たちのいるその世界はゲームではない、異世界だ。きっと君たちは今、何て馬鹿なことを言ってんだ。などと思ったかもしれない、だがこれは現実だ。先ほど一瞬世界が消えたような感覚がしただろう、それは世界が切り替わった証拠だ。もし信じないならそこら辺の魔物にでも倒されてみたまえ。生き返ることは無く、死ぬだろう。もし元の世界に帰りたいのなら、魔王を倒してみろ。ではさらばだ〉
冒険者ギルドが静まり返る。
その中で男が大声を出した。
「どういうことなんだよ!俺はログアウトするぞ!……あれ、ログアウトボタンがない」
周りが余計うるさくなる。
とにかく状況を把握しようと外に出る者やその場で泣き続けるもの、ログアウトボタンを連打する者たちを見ながら俺は言った。
「よく考えたらまだ職業決めてなかったわ。レイン、ちょっと決めてくるから待っててくれ」
「私も行くよ。何の職業になるか気になるし」
こういう時、焦っても良いことは無い。
冷静に判断することが大切だと俺は思う。
職業はクエストカウンターで変更が可能だ。
初期職業の冒険者である俺は全て等しくステータスが割り振られているが、結局は初期。
どのステータスも低すぎる。
というわけで転職。
「ただいま転職可能な職業を表示します。その中から選んでくださいね」
受付員がそう言い終わるとまたもや画面が現れた。
そこには【強戦士】【魔導師】【盗賊】【僧侶】と書いてあった。
実はもうとっくの昔に決めている。
指を動かし、【盗賊】をタップする。
《アイトさんは【盗賊】に転職しました》
そのまま画面を操作し続け、ステータス画面に移行する。
【ステータス】
[名前]アイト
[身長]145cm
[魔力]System error
[スキル]
【スキル奪取】【鑑定眼(SS)】【抵抗(SS)】【敵感知】【潜伏】【複製】
[加護]
【白銀の加護】
「こんな感じか。魔力値の所、システムエラーの表示が出てるし今は残念だけど解らないって事か」
「………とりあえずお兄ちゃんは実戦経験を積もう」
アスタリクはVRMMORPGでは珍しく、プレイヤースキルによるものが大きい。
そのため実戦経験のない者はスライムと戦うのが常識になっている―――。
―――常識にはなっているのだが、俺はこの常識を壊したい。
スライムは物理ダメージ無効のスキルを持っていて、しかも敵対もしてこないから剣を振るう練習にしかならない。
だが実戦では敵も襲ってくる。
スライムと戦っていてもあまり意味がないのだ。
「なあレイン、スライムと戦っても意味がないって。ほかの敵と戦おうぜー」
今は、レイン(剣)の状態だけど喋れるのかな。
「んー、じゃあそのスライムにスキル奪取を使ったらほかの敵と戦っていいよー!」
スキル奪取は対象に10秒間触れ続けるか、倒さないといけないが、スキルを奪取できる。
もちろん奪取なので、そのスキルを相手に使った場合、奪取したスキルは相手のスキル欄から消える。
スライムなら敵対しないので10秒間なんて簡単に触りつづけられる。
「『スキル奪取』」
《スライムから『物理ダメージ無効』と『液体化』のスキルを奪取しました》
それを聞き終わった後、俺はスライムに剣を振り下ろした。
サクッと斬れる。
スキルなしのスライムなんてただの雑魚だ。
初めてモンスターを倒したから浮かれていたせいで、近くにいるオークに気が付かなかった。
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