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入学式
精霊
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この世界は何が起こるか分からない。
私の置かれているこの状況はまさにその事だろう。
いや、でも普通の人はこういう事にはならないか。
ちょっとだけ魔法の相殺練習に混ぜてもらいたいと言った結果、
「『フレイム』『フレイム』『フレイム』」
「ギャー!やめて!私、魔法使えないから相殺も出来ないの!」
私に対して放たれる『フレイム』を避けていた。
「くそ!ちょこまか動くな!」
「そんなこと言われても!」
そう言いながら『フレイム』を避けていく。
私って案外攻撃を避けるのが上手いな。
「はい、もう入学式だから終わりなさい」
先生らしき人が声をあげている。
その場にいる全員が動き出す。
……私を除いて……。
「え、みんなどこに行くの?私、学校に来たばっかりだから分からないんだけど?」
場所が分からない私はどうしようか困っている。
「なあなあ、お前。もしかして困ってるのか?」
後ろから若い少年の様な声がして振り返ると、青色のふわふわと浮いた球体がいた。
「あなた、誰?」
「お前の精霊だよ。簡単に言えば相棒」
「そうなんだ。じゃあ相棒なら困った私を助けてくれるよね?」
「すまんな、道案内は専門外だ」
「殴ってもいいかな?」
「待ってくれ。俺は道案内を出来ないが、道に詳しい奴は知っている。着いてこい」
「え、そっちで本当にいいの?みんなが向かっている方と反対だよ?」
「あいつらは魔法で飛んでいくからなんだよ。お前は魔法使えないだろ」
「うん、まあそうだけど。っていうか、学校はここにあるのに何でここで入学式をやらないの?」
「知らないよ。後で先生に聞いとけ」
「はー、魔法を覚えて速く移動できるようになりたいなー」
「それよりも道を聞きに行くぞ!」
「はーい」
私は精霊の指示に従い森の中に入っていった―――。
「―――あの、精霊さん?さっきもここを通りませんでしたっけ?」
先ほどから同じところを何回も通っているような気がする。
「黙ってくれ、集中できなくなる」
「やっぱり迷っているんじゃ……」
「あ、いたぞ!ほら早く聞いて来るといい」
そこには他の木の20倍ほどの大木が立っていた。
「ただの木じゃないか」
「木に手を当てて聞きたいことを思い浮かべたらいいんだよ」
その言葉を聞き、私は大木に手を当てる。
そして聞きたいこと、「入学式の開かれている場所は?」を思い浮かべた。
すると―――
「えっ、なんで?」
内側から爆散した。
「あー、これは魔力暴走だな。お前、魔力を注ぎすぎだ」
「魔力を注ぐ?私、そんなことをしていたつもりは無いんだけど」
「お前さっき思念を送ったろ。それが魔力を注ぐ・使うって事なんだよ。お前は精霊を生み出すほどの魔力を所有しているんだからもっと弱い思念じゃないとまた魔力暴走を起こすぞ」
何言ってんだこいつ?というような顔をしていると、
「つまり同じ思念の力でも所有魔力量によって使用する魔力量は高くなったり低くなったりするんだよ」
「なるほど解らん」
「もういいよ。それよりもどうするんだ、大木が爆散してしまったから場所が分かんないぞ」
精霊がそう言い終わると、大木の周りにあった木々に足が生え、立ち上がった。
「何々?なんで木に足が生えてるの?」
「あいつらは『ウッドゴーレム』だ。襲ってくるぞ!」
私の置かれているこの状況はまさにその事だろう。
いや、でも普通の人はこういう事にはならないか。
ちょっとだけ魔法の相殺練習に混ぜてもらいたいと言った結果、
「『フレイム』『フレイム』『フレイム』」
「ギャー!やめて!私、魔法使えないから相殺も出来ないの!」
私に対して放たれる『フレイム』を避けていた。
「くそ!ちょこまか動くな!」
「そんなこと言われても!」
そう言いながら『フレイム』を避けていく。
私って案外攻撃を避けるのが上手いな。
「はい、もう入学式だから終わりなさい」
先生らしき人が声をあげている。
その場にいる全員が動き出す。
……私を除いて……。
「え、みんなどこに行くの?私、学校に来たばっかりだから分からないんだけど?」
場所が分からない私はどうしようか困っている。
「なあなあ、お前。もしかして困ってるのか?」
後ろから若い少年の様な声がして振り返ると、青色のふわふわと浮いた球体がいた。
「あなた、誰?」
「お前の精霊だよ。簡単に言えば相棒」
「そうなんだ。じゃあ相棒なら困った私を助けてくれるよね?」
「すまんな、道案内は専門外だ」
「殴ってもいいかな?」
「待ってくれ。俺は道案内を出来ないが、道に詳しい奴は知っている。着いてこい」
「え、そっちで本当にいいの?みんなが向かっている方と反対だよ?」
「あいつらは魔法で飛んでいくからなんだよ。お前は魔法使えないだろ」
「うん、まあそうだけど。っていうか、学校はここにあるのに何でここで入学式をやらないの?」
「知らないよ。後で先生に聞いとけ」
「はー、魔法を覚えて速く移動できるようになりたいなー」
「それよりも道を聞きに行くぞ!」
「はーい」
私は精霊の指示に従い森の中に入っていった―――。
「―――あの、精霊さん?さっきもここを通りませんでしたっけ?」
先ほどから同じところを何回も通っているような気がする。
「黙ってくれ、集中できなくなる」
「やっぱり迷っているんじゃ……」
「あ、いたぞ!ほら早く聞いて来るといい」
そこには他の木の20倍ほどの大木が立っていた。
「ただの木じゃないか」
「木に手を当てて聞きたいことを思い浮かべたらいいんだよ」
その言葉を聞き、私は大木に手を当てる。
そして聞きたいこと、「入学式の開かれている場所は?」を思い浮かべた。
すると―――
「えっ、なんで?」
内側から爆散した。
「あー、これは魔力暴走だな。お前、魔力を注ぎすぎだ」
「魔力を注ぐ?私、そんなことをしていたつもりは無いんだけど」
「お前さっき思念を送ったろ。それが魔力を注ぐ・使うって事なんだよ。お前は精霊を生み出すほどの魔力を所有しているんだからもっと弱い思念じゃないとまた魔力暴走を起こすぞ」
何言ってんだこいつ?というような顔をしていると、
「つまり同じ思念の力でも所有魔力量によって使用する魔力量は高くなったり低くなったりするんだよ」
「なるほど解らん」
「もういいよ。それよりもどうするんだ、大木が爆散してしまったから場所が分かんないぞ」
精霊がそう言い終わると、大木の周りにあった木々に足が生え、立ち上がった。
「何々?なんで木に足が生えてるの?」
「あいつらは『ウッドゴーレム』だ。襲ってくるぞ!」
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