1 / 1
プロローグ
プロローグ
しおりを挟む
広がる森、流れる川。
所々に地球にはいない、芋虫のような生物がいる。
草を食べ、少しずつ大きくなっていくそいつを鍬で倒す。
《キャタピラーを倒しました!レベル1からレベル2へ成長しました!》
討伐とレベルアップを告げる「世界樹の声」
信じれなかったけど、本当に異世界なんだ―――
―――目が覚める、体を起こし夢を思い出す。
確か私が異世界でキャタピラーと呼ばれる生物を倒す夢だったような…。
あの夢は未だにライトノベルや漫画、ゲームが好きな私の願望なのかもしれない。
「さて、水を与えてきますか」
年々上がっていく温度、その炎天下の中、40歳超えの男が仕事をする。
農民歴30年、交際経験ゼロ、そのせいで未だに童貞。
家族は色々あって皆亡くなってしまった。
孤独に耐えながら、農作物を育てていく。
とっくの昔にこの仕事には飽きを感じている。
だが、40歳超えの男を雇ってくれる仕事がこれ以外にあるとも思えない。
そう思っていると、体がふらつき始めた。
安定感を失い、そのまま地面に倒れこむ。
きっと、このまま逝くのだろう。
「後藤さん、起きてください」
女性の声がする。
どうせ逝くなら安らかに逝きたい。
「…………」
「後藤仁さん!起きてください!」
「うるさいなあ!こっちは安らかに逝きたいんだよ!」
体を起こし、目の前にいる女性を叱った。
ってあれ?
体が自由に動く。
場所もさっきと違って、白い空間が広がっている……。
「女神に向かって『うるさいなあ!』とか言わないで下さいよ。こっちだって好きでやっている訳じゃないんですから」
「仕事か、女神様も大変なんだね」
「それは置いておいて、あなたは異世界に行く気はありませんか?」
「異世界か。行きたいですけど、無償でですか?」
「もちろん無償じゃありません。こっちだって仕事ですから。実は異世界では、農作物が年々減少しているんです。それも農民が減少しているからなんですけど、給料が低いから誰も農民をしてくれません。そこで他の世界から農業しか取り柄のない人を連れてきます。農業しか取り柄がないんですから異世界で生きるためにも農民にならざるおえません。で、結果的に農作物が増えるってことです。どうですか?異世界に行きますか?」
「行きます」
夢にまで見た異世界!
私はこれから幸せに生きていくよ!
「では、異世界への転移を、ってその体じゃ大変そうですね。それでは異世界にあなたの16歳の頃の肉体を用意するので、その中に魂を送ります」
どうやら40歳超えの体で農業ができるのか心配になり、私が16歳の頃の肉体を用意してくれるらしい。
「では、頑張ってきてください!『テレポート』」
体が光に包まれる。
異世界生活の始まりだ!
所々に地球にはいない、芋虫のような生物がいる。
草を食べ、少しずつ大きくなっていくそいつを鍬で倒す。
《キャタピラーを倒しました!レベル1からレベル2へ成長しました!》
討伐とレベルアップを告げる「世界樹の声」
信じれなかったけど、本当に異世界なんだ―――
―――目が覚める、体を起こし夢を思い出す。
確か私が異世界でキャタピラーと呼ばれる生物を倒す夢だったような…。
あの夢は未だにライトノベルや漫画、ゲームが好きな私の願望なのかもしれない。
「さて、水を与えてきますか」
年々上がっていく温度、その炎天下の中、40歳超えの男が仕事をする。
農民歴30年、交際経験ゼロ、そのせいで未だに童貞。
家族は色々あって皆亡くなってしまった。
孤独に耐えながら、農作物を育てていく。
とっくの昔にこの仕事には飽きを感じている。
だが、40歳超えの男を雇ってくれる仕事がこれ以外にあるとも思えない。
そう思っていると、体がふらつき始めた。
安定感を失い、そのまま地面に倒れこむ。
きっと、このまま逝くのだろう。
「後藤さん、起きてください」
女性の声がする。
どうせ逝くなら安らかに逝きたい。
「…………」
「後藤仁さん!起きてください!」
「うるさいなあ!こっちは安らかに逝きたいんだよ!」
体を起こし、目の前にいる女性を叱った。
ってあれ?
体が自由に動く。
場所もさっきと違って、白い空間が広がっている……。
「女神に向かって『うるさいなあ!』とか言わないで下さいよ。こっちだって好きでやっている訳じゃないんですから」
「仕事か、女神様も大変なんだね」
「それは置いておいて、あなたは異世界に行く気はありませんか?」
「異世界か。行きたいですけど、無償でですか?」
「もちろん無償じゃありません。こっちだって仕事ですから。実は異世界では、農作物が年々減少しているんです。それも農民が減少しているからなんですけど、給料が低いから誰も農民をしてくれません。そこで他の世界から農業しか取り柄のない人を連れてきます。農業しか取り柄がないんですから異世界で生きるためにも農民にならざるおえません。で、結果的に農作物が増えるってことです。どうですか?異世界に行きますか?」
「行きます」
夢にまで見た異世界!
私はこれから幸せに生きていくよ!
「では、異世界への転移を、ってその体じゃ大変そうですね。それでは異世界にあなたの16歳の頃の肉体を用意するので、その中に魂を送ります」
どうやら40歳超えの体で農業ができるのか心配になり、私が16歳の頃の肉体を用意してくれるらしい。
「では、頑張ってきてください!『テレポート』」
体が光に包まれる。
異世界生活の始まりだ!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。
山椒
ファンタジー
そのコンビニにいた人たち全員が異世界転移された。
異世界転移する前に神に世界を救うために呼んだと言われ特典のようなものを決めるように言われた。
その中の一人であるフリーターの優斗は異世界に行くのは納得しても世界を救う気などなくまったりと過ごすつもりだった。
攻撃、防御、速度、魔法、特殊の五項目に割り振るためのポイントは一億ポイントあったが、特殊に八割割り振り、魔法に二割割り振ったことでチートな箱庭をゲットする。
そのチートな箱庭は優斗が思った通りにできるチートな箱庭だった。
前の世界でやっている番組が見れるテレビが出せたり、両親に電話できるスマホを出せたりなど異世界にいることを嘲笑っているようであった。
そんなチートな箱庭でまったりと過ごしていれば迷い込んでくる女性たちがいた。
偽物の聖女が現れたせいで追放された本物の聖女やら国を乗っ取られて追放されたサキュバスの王女など。
チートな箱庭で作った現代技術たちを前に、女性たちは現代技術にどっぷりとはまっていく。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる