中年はチートなしでもなんとかなる -異世界に来たので欲望のまま生きてみる-

ながれ

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1章 プロローグ

第3話 ジェスチャーって偉大って話

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少女がトテトテと走り去っていったため、
私は草原で一人、全裸でただたたずんでいる。

なぜここにいるのか?ここはどこなのか?
なぜ全裸なのか?ちょっと風が気持ちいいな。

そんなことを思いながら、
とにかく頭の中で状況整理をしようと思いました。

太陽の光はだいたい右側60度程あたりにありそうな感じ。

時間にすると10時か14時くらい。ってか暑っ。
気温は大体26度くらいだろうか、
寒くはなく太陽が当たっている右半身が少し熱いが、
お尻の下の草はひんやりして気持ちいい。

なるほどヌーディストってこんな感じなんだな~

そんなことを考えていると先ほど走り去った少女が戻ってきた。

お母さんかな?少女はユリママと同世代くらいの女性を連れて
戻ってきた。女性の手には槍らしきものを携えている。

今更ながら裸でいることが少し恥ずかしかったので、
股座を手で隠し、少しおどけた感じで女性を見るのであった。

≪リース視点≫

私がいつものように家で道具の手入れをしていると、
孫のリーアが何やら慌てた感じで家に飛び込んできた。

リーアが言うには、村の裏手の草原にヘンタイが行き倒れしているそうだ。

この村付近でも魔物や獣に襲われたり、
盗賊に襲われたりすることはあるようで年に1人くらい行き倒れの人は見かける。

普段なら取り合わないのであるが、リーアが襲われでもしたらいけないので、
一緒について行ってあげることにした。

リーアがいう通り、年のころは村長と同じくらいの男性が草原に全裸で座っている。

見るからに怪しい男性は一応理性があるのか股間の逸物を手で隠し、
少し恥ずかしそうにこちらを見ている。

「どこのお方か存じせんが、何かありましたか?」

男性に問いかけてみる。反応がない。

いかにも『何を言っているか分からない。』といった風に首を傾げている。
草原に全裸の男性がたたずんでいれば、まぁ『何かあったのか?』と聞くのは
至極自然なつもりではあるが、全く意に介さない感じで不思議そうにこちらを見ている。
さも『裸で自然と戯れていますが何か?』的な当たり前な感じすら醸し出している。

何とも話が進まないので、とりあえず敵意はなさそうではあるが威嚇の意味も込めて
槍を構えてみる。男性は股間を隠していた手を挙げ、降参とばかりに両手を挙げた姿勢である。
男性のモノは、まぁ村の男たちのものより少し小さいくらい。
なんだか少し可哀そうに感じてしまった。

「リーア、家の水瓶の横にじいさんが使っていた腰巻があるから、取ってきて」

私は一刻も早くこの可哀そうなヘンタイからリーアを遠ざけるべく、
リーアにお使いを頼むのであった。

≪シュウイチ視点≫

少女が連れてきたお母さんらしき人は警戒した感じの目でこちらを見ている。

『%$&>*+%$&*+##$+#$&*?』

何かを言われたが、まず何を言っているかがわからない。
こう見えても俺は高卒程度の学力しかないので、基本的には日本語しかわからない。
一応英語も習ったことはあるが、正直よくわかっていない。
日本語でも英語でもない言葉なんて知るはずがない。
何を聞かれているかが分からないから、何も答えられない。
いかにもキョトンとした感じで座っていると突然、その女性が槍を構えた。

『えぇ!!!』

びっくりした私は争う気はありませんという意味で咄嗟に両手を挙げた体制になっていた。
モロ見えである。正直、自分より5つ6つ年下の女性にマジマジと全裸を見られるのは恥ずかしい。

『%$&>*+%$&*+##$+#$&*%$&
  *+%$&*+##$+#$&*?』

女性が何かを言うと、少女はまたしてもトテトテと丘の向こうへ走っていった。
しばらく女性から視姦されている。槍先はこちらを向いている。
あと2,3歩踏み込まれれば、槍の射程範囲に入る。
恥ずかしいような、気持ちいいような変な感覚で、頬を伝う汗が少しの緊張を伝えてくる。

10分ほどたったのだろうか?すごく長い時間に感じたそのころ、
少女が何やら動物の死骸のようなものを片手に戻ってきた。
少女は女性にそれを渡すと、女性がそれを私の足元に放ってきた。

槍先で取れと促される死骸と思ったそれはいわゆる動物の毛皮である。

さらに槍先で催促される。手に取り見ているとちょうど腰巻になりそうな感じである。
尚も槍先で催促される。『粗末なものを隠せ!』といかにも促される。
恐る恐るその動物の毛皮を腰に巻く。
とりあえず全裸ではないパンイチみたいな状態には進化した。

『%$&>*+%$&*%$&*+%$&*+##$+#$&*?』

また何か言われたが、何を言われているのかが分からないので、
ジェスチャーで『話し』『聞く』『分からない』といいたしぐさをしてみた。
同時に『あなたの』『言葉が』『わかりません。』と声もつけてみた。

女性が首を傾げた。少し伝わったようだ。
まだ槍先はこちらを向いている。
もう一度同じジェスチャーをしていると、女性は何かに気が付いたようだ。
槍先をいったん離し、少し考えたようなしぐさを取る。

数瞬、考えていた女性もジェスチャーでこちらに伝えてくる。
『あなた』『ここ』『わからない』。
なるほど、『なぜここにいるのか?』と聞きたいのだろう。
私は、『寝て』『目を覚ますと』『ここに居た』と返す。
女性は少し考えて、
『ここは』『怪獣が』『襲ってくるから』『危ない』
といったジェスチャーを見せてきた。
おぉ。とびっくりした感じの私に向かって女性は指をクイックイッと動かし、
『ついてこい』というジェスチャーをして丘の方への歩みを向けた。

丘を越えた向こうには丸太の塀に囲まれた集落のようなものが見えた。
こうして私はこの『チェスター村』に案内されたのであった。
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