8 / 101
2章 中年は村で暮らす。
第8話 全然魔法が使えないのですが何かって話
しおりを挟むお気に入り設定ありがとうございます。
誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
-------------------------------------------------------------
私がこの世界にきて1年以上たった。
言葉を大体覚えた最初の頃、私は試しに『ファイヤ』とか『ウォーター』とか
それっぽい言葉を話してみたが当然のように魔法を使えなかった。
カリテやウリテと仲良くなり、必然的にその母であるニテとも話す機会があったので魔法について色々教えてもらった。
魔法を使えるようになる方法は2通り、
ちょうど15歳くらいになると『天啓』といって頭の中で知識が浮かび、
魔法が使えるようになる。
もう一つは街や都市にある神殿に行って、『加護』を受けること。
ただし、加護を受けるにはそれ相応の寄付金を求められるらしいので、
基本的にはこの村で加護によって魔法を習得したのは数名しかいない。
ちなみに加護を受ける場合の寄付金は
「火魔法」と「水魔法」が一番安く、次が、「雷魔法」、「風魔法」
近くの神殿でさらに高いのが「土魔法」、「聖魔法」、「闇魔法」といった感じらしい。
火や水は生活に直結しており、また使い勝手もいいので多くの人が習得している。
天啓を受けた人でもほとんどが初期から火と水が使える。
加護で「風魔法」を覚えた人がしばらくして自然と「土魔法」が使えるようになった
という話もあるので、一定の魔法の素養があれば、
一概にその属性を覚えるというよりは経験やLvなどによって覚えていくのかもしれない。
Lvこそまだ3の私だが、年齢は既に40歳。いまさら天啓もないだろう。
というわけである程度したらいつか街に出て加護を受けたいと思っていた。
まぁ土魔法なら建築ができ、聖魔法なら医者ができる。
そういったもののようだ。
風や雷は魔物退治をすることに有効らしく、加護を受ける人もいるようだが、
この村で木材を製材してくれる人はほとんど天啓で使えるようになった人らしい。
冒険者といわれる人たちは魔物を狩ってその素材などを売って生計を立てるらしい。
そんな人たちはより威力の高い雷魔法や闇魔法を好むらしい。
それ以外にも魔法はいくつもあるらしいが、加護で得られる魔法は
その神殿の神殿長次第って話らしい。もちろん都会では魔法の研究なども盛んにおこなわれているらしい。
まぁどちらにしても天啓をあきらめた私は加護でしか魔法が使えないので、
何としても早く加護を受けたい。
しかし、金って話になるのなら今のままでは多分無理だろう。
なんせこの村には金って概念がほとんどない。
たまにやってくる商人が、魔物の素材を買ってくれる場合、
こちらが欲しい商品がないときに金を置いていくようだが、
食えないし使えないし、で村の人は特に価値を感じていない。
というわけで、しばらくは魔法は使えないだろうな~と薄々は思っている。
まぁ使えたところで私の場合、MPは最大でも8しかないので、
火魔法を4発も打てばMP切れを起こしてしまう。
ちなみにニテは火魔法、水魔法、聖魔法が使えるらしい。
天啓で聖魔法を引いたようだが、特に鍛えているわけでもないので
Lvは30程度MPは100ちょっとしかないらしい。
それでも十分すごいような気がするが、
この村ではたまにケガした子供や狩人のケガを治療するくらいのようだ。
若くしてカリテとウリテを生んだため、冒険者などは目指そうとも思わなかったらしい。
まぁ私自身も狩りはするが、魔法が使えないからどうしてもダメって程ではなく、
まぁあったら絶対に便利だろうな~的な感じで思っている。
だってなんだかカッコイイじゃん。火魔法で〈バシュ〉みたいなやつ。
普段食事を作るときの火は近くで火魔法が使えるご家庭からたき火に分けてもらう。
水はとりあえず家に作った水槽のようなところに1発〈バシュ〉ってしてもらえば、
3,4日は困らない。まぁ川で水を汲んできても大丈夫だから何とかなる。
もともと囲炉裏をこの家に作ったのも、毎晩火をもらいに行くのも恐縮するので、
数か月前にもらった火種をずーっと囲炉裏で炊いているって感じなわけだ。
まぁ魔法がなくても生活はできる。
最近では投石ではなく弓を覚えたので、鳥を狩るときなどに役立っている。
ちなみに弓の師匠はカリテだが。
斧ならキジュ、槍ならリース、弓ならカリテって感じかな。
まぁ狩りをする方法は人それぞれだけど、
たまたま私には遠距離からチマチマ攻撃するのが非常にあっていると思う。
遠距離大火力なら魔法だろうけど、この村周辺の鳥、狼、猪くらいなら弓で十分。
熊や大型獣などなら槍や斧なんだろうが、今のところ冒険者になるつもりはない。
10
あなたにおすすめの小説
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる