現実だと思っていたら、異世界だった件

ながれ

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第2章 タカギ争乱

第48話 それぞれが新たな目標を見つけ出す件

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各自がそれぞれの部屋に戻っていく。

1号室は、会議室や執務室とつながっているらしく、マイコさんの部屋になっている。
2号室はブライアントさん、3号室はサルサさん。
4号室はカザンさんで、5号室はユキマサさん。
6号室はミサカさんで、7号室は俺の部屋ってことらしい。

まぁ俺の場合、遊撃隊用のニューハウスがあるので、あちらが本当の部屋になるのだが、
一応タカギにも俺の帰る場所があるというのはなんだかうれしい。

俺はどちらに行けばいいのだろうとオタオタしていた。

『ヤスト様、パートナーの皆様が遊撃隊専用車にてお待ちです。』

マリさんがすかさずフォローしてくれる。
なんだかすごくありがたい。

俺は1階のエントランスに向かい、遊撃隊専用車に向かう。
外見や入り口の雰囲気などはほとんどニュータカギと同じ、
車体後部にシャッター式の入り口があり、運転席などの窓はない。

遊撃隊専用車の中も恐ろしく広くなっていた。

シャッターからまず入ると、玄関兼支度部屋だろうか、10畳ほどの空間がある。
前方に真っすぐ廊下らしきものがある。
まず左手の扉は洗面所兼脱衣所となるスペースがあり、
20人くらいは入れそうな広い大浴場が1つとトイレ3つにつながっている。

脱衣所の正面が俺の主寝室。その奥には書斎も完備されている。
1階廊下を突き当たるとかなり広めのリビングダイニング。

そこにみんなが待ってくれていた。

『『『ヤスト!おかえりなさ~い!』』』
パートナーのみんなが俺を迎えてくれている。
スパさん、モクさん、パペさんも同席してくれている。

「ありがとう!ただいま!」

久しぶりにタカギに戻ってきた感じがして、何となく嬉しかった。

1週間前に戻ってきたときはシズネさんの件もあり、みんなと挨拶できていない。
それから1週間はひたすら魔物作成をしていて、みんなと話す機会がなかった。

1階の残りのスペースには、キッチン、儀式室や研究室、倉庫に鍛冶場など、
ニュータカギにある作業場のほど全てが同じように揃っている。

リビングダイニングにある階段を2階に上ると、みんなの部屋があるらしく、
もう既に引っ越し作業は完了している。

3階に上がると訓練場、4階は農場、5階は牧場になっているらしい。
訓練場には1階倉庫に直通の魔道エレベータもあるそうで、
今後の素材収集はかなり楽になるらしい。

今回、みんなが一緒に住むことになるので、
タカギにあったドロイドも十数体こちらに同乗するので、
農業や酪農、日用品や各種魔道具の作成などはそのドロイド達が行ってくれるようだ。

俺はみんなと一緒にリビングで俺が居なくなってからのタカギの話や
それぞれが今後やりたいことなどをみんなで話し合った。

ちなみに今日は、ユンユンが夜伽のお相手をしてくれるそうだ。
パートナーみんなで日程や順番を決めてくれるので、俺としては非常にありがたい。

みんなで話しているうちに夕食の時間になったので、
折角ニュータカギにいるのだし、みんなと一緒に夕食にしようという事になり
ニュータカギの食堂に向かった。

ニュータカギでは各自の部屋にキッチンもあり、
料理ができるドロイドも各1体ついているので、
ハッキリ言うと好きな時にご飯を食べることができる。
しかし、タカギの頃の癖なのかみんな続々と食堂に集まってくる。

"1日に1度、顔を合わせて一緒にご飯を食べる。"

すごく単純な決め事だが、何となく大切なことのような気がした。
改めてシズネ先生の凄さを思い知らされる。

食堂の席順なども基本的に旧タカギの頃と変わらない。

変わったことと言えば、シズネ先生の席がない代わりに、
ドロイドが調理可能になったことで、
サルサさんがみんなと一緒に食事を取るようになった。

今後はサルサさんがドロイドの量産や、修理、改良などを行い、
ミサカさんは魔道部隊隊長に専念できるらしい。

逆にドロイドが賢くなりすぎて、
人間が何もしなくなるんじゃないかと心配になるくらい
至れり尽くせりなのが少し、心配になってきた。

『そうね~そういう意味では私たちが、次にどこに行くかを指示したり、
 新しく何かを生み出したりすることに専念すればいいのよ。』
マイコさんは明るい顔で今後のタカギの方向性を語りだした。

『まぁ俺ら斥候部隊や、狩猟部隊は、ドロイドと2マンセルができれば、
 かなりの安全性を確保することもできる。
 さっきルークと少し模擬戦をしてみたが、
 はっきり言ってアダマンチウムドロイドの硬さや持久力は、
 並みの魔物の比じゃないからな。』
カザンさんは早速ルークさんと手合わせをしたらしい。

『ちなみにミサカはまた研究論文とかの方向に行くの?』
『ああ、少し余裕が出そうなのでもう一度魔法の研究を再開しようと思っていたところだ。』

マイコさんとミサカさんは今後もやる事盛沢山のようだ。

ミサカさんはタカギに来る前まで、王都で魔法の研究を行っていたみたいだ。
魔法の原理や事象の解析といった俺にはよくわからないものを解析して、
新たな魔法を作り出したりするらしい。
このニュータカギにも多用されている空間拡張や魔道通信に関しては、
この国でも5本の指に入るほどの実力を持っているらしい。

『これからはビショップもついてくれるので、
 魔力回復や魔力循環に関してもかなり研究を進めることができる。
 なんせ魔力総量が桁違いだからな。』
ミサカさんはかなり楽しそうだ。
研究が好きな人ってこんな感じなんだろうか。

みんながそれぞれ、自分でやることを見つけていこうとしている。
俺は取り合えず『世界を見て回る!』という目標はあるが、
ハッキリ言って何がしたいという事もない。

あえて何かあるかと言われたら、こうして俺を救ってくれたみんなと一緒に
平和で楽しい毎日を送りたいと思うくらいだった。

もしいつか、すべての世界を見終わったときに、俺にもやりたいことができるなら、
こっちの世界に来れたことに心の底から感謝できる気がする。

夕食後、みんなは明日に備えて各自の部屋に帰っていく。
ミサカさんは部屋で寝るより、魔道部隊の研究室に籠りたいみたいだ。

マリさんを通じてブライアントさんにお願いしたいことがあって、
新しくなった物資保管庫へと向かった。

『これと、これを合成すればよいんじゃな?』

『はい。よろしくお願いします!』

マリさんの目が少しワクワクしている感じがする。
もしかしたマリさんも研究者とかの方が向いているのかもしれない。

といっても、単純に俺の思い付きなので、どんなものになるのか楽しみだ。
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