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第2章 タカギ争乱
第47話 旧タカギとのお別れがさっぱりしすぎた件
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ブライアントさんの案内の後、タカギの住人のお引越しが始まった。
ドロイドとともに各住人が着々とニュータカギに荷物を運び込んでいる。
早々に引っ越しを終えた、甲テーブルのメンバーは2階の会議室に集まっている。
会議室といってもかなり広い。30人くらい座れるんじゃないかと思うような
大きなテーブルと、椅子が備えられている。
『それでは今後のことについてと今の現状を整理したいと思います。』
マイコさんの号令で会議?が始まった。
少し前まではただの平凡な高校生だった俺は何となく初めての会議といった雰囲気に
少し緊張してしまう。
一番奥の真ん中にマイコさんが座り、その後ろにはクイーンが控えている。
右にブライアントさんとその後ろにキング。左にカザンさんとルーク。
ブライアントさんの隣にはサルサさんとポーン。
さらにその隣にはミサカさんとビショップ。
カザンさんの隣にはユキマサさんとナイト
そしてその隣には俺とマリさん。
スパさんとモクさん、パペさんは俺のハウスにあった荷物を
ニュータカギやニューハウスに運び込んでくれているらしい。
『まずは、ヤスト君。遊撃隊の件は急でごめんね。
これはシズネさんから私宛の手紙に書いてあったことなの。
全世界にある城塞都市や王国。移動都市を自由に色々みて回れ、
ってことらしいわ。』
『なるほどの~シズネが言いそうなことじゃわい。』
ブライアントさんは一仕事終えてかなりリラックス状態だ。
シズネさんが亡くなってふさぎ込んでたって聞いていたんだが、
このニュータカギを作ることでなんらか吹っ切れたのかもしれない。
『とりあえず、エネルギー状態などを
先ほどメインとなるニュータカギ本体に聞いてきたが、
この移動要塞自身が生み出すエネルギーと
アダマンチウムドロイドのエネルギーが膨大なので、
常時遠距離魔道通信機を使用しても問題ないほどの余裕がある。』
ミサカさんはタカギにおけるエネルギー問題担当なのだろう。
しっかりと現状把握を済ませている。
『斥候部隊に関しては、今後、ドロイドを安定的に増やし、
無条件で探索エリアを広げることが可能だ。
別にアダマンチウムドロイドでなくても、十分運用できる。』
カザンさんは、斥候部隊の長として今後はドロイド部隊を編成するようだ。
『狩猟部隊も斥候部隊とほぼ同じだ。
ヤストがいてくれればそのスピードは飛躍的に高まるが
あまり依存しすぎるのもよくないと思うので、
ドロイドチームを作って範囲を広げ、成果を上げていく。』
ユキマサさんは俺に依存しすぎない、タカギを作ってくれるようだ。
『そうじゃの~物資保管の倉庫もかなり拡充したが、
この1週間と、ヤストが持ち込んでくれた素材で、
今までのタカギの10年分以上の素材の備蓄がある。』
ブライアントさん的には、この1週間で十分な備蓄ができたようだ。
『食料に関しては、田畑を急激に広げてもすぐには育たない。
来月までには旧タカギの生産力を超えると思う。
肉類は十分あるので、皆が飢える心配はない。』
サルサさんは食料管理を一手に引き受けているようだ。
「え~~っと遊撃隊って何をすればいいんでしょう?」
とりあえず、何となく俺の番かなって思ったので素直な質問をしてみた。
・・・・
『そっそうね~とりあえずは移動速度が飛躍的に向上したので、
別に航路も気にする必要はないし、自由に移動して、
世界を見て回ることを優先して!もし魔物の素材が必要な時は
魔道通信か転送魔法陣でやり取りできると思うし、
当面は今の在庫を捌くだけで、タカギは千人都市になれるわ。』
マイコ先生がとりあえず、ぶらぶらして、たまに素材を渡せばいい的な
感じで行ってくれたので、とりあえず了解しておく。
『この後ヤストは、デリカントの申請をしておく。
遠距離魔道通信が使えるので、王都にはタカギの名でヤストという
デリカントを保護したと報告しておく。』
ミサカさんが今後街に入るために俺の身元を王都に登録しておいてくれるようだ。
とりあえず、ヨシノではミサカとして活動していただけに、
なんだかすごくありがたい。
『しっかし、ヤストが戻ってきて1週間で大きく状況が動いた。
お前はそんな星を持って生まれたのかもな~。
もしかしたら、クレインも倒せるんじゃないか?』
カザンさんが既に会議の雰囲気に飽きたのか雑談を始める。
『肯定。現段階においてタカギにある戦力でクレインの討伐は可能です。』
マイコさんの後ろにいたクィーンが衝撃のクレイン討伐宣言をしてしまいました。
「『『『『『『えっ?』』』』』』」
人間組全員、俺も含めて、目が点になっております。
『本当にクレイン倒せちゃうの?』
マイコさんが念のため再度確認する。
『さよう。今の戦力なら十分にクレインは殲滅可能だ。』
今度はキングさんが少しいい感じの低音で肯定していただきました。
『皆様、私たちドロイドは基本的に生物ではありません。
その為、クレインに吸収される危険性はかなり低いのですが、
ここに集うアダマンチウムドロイドであればそもそも、
クレインの触手により貫通される恐れもないため、殲滅は可能です。』
マリさんがより詳しくご説明いただきました。
あれ?マリさんの説明を聞くと本当にクレイン討伐できそうな気がしてきたぞ。
『ただし、問題がある。それは解放したリカントをどう受け入れるかである。』
ナイトさん結構ハスキーボイスでした。なんかみんな特徴があるのでびっくりする。
『なるほど、仮に討伐しても、
そこにとらわれている何万人という人間を受け入れる先がないか・・・』
さすがマイコさん、衝撃事実よりもちゃんと内容を理解している。
『それではクレイン討伐は後にして、
まずは王国帰還時に政治調整をした方がいいだろう。
そもそも売り上げの大幅な増収により、なんらか因縁をつけられる恐れもある。
マイコへの代表者変更も済まさないといけないから、今ではないだろう。』
ミサカさん冷静。さすがだ。ちょっとだけビショップの声も聞きたくなってきた。
そんな会議をしばらく続けていると、1体のドロイドが報告に来た。
『旧タカギの解体作業が完了し、すべての資材をニュータカギに収納完了しました。』
『わかったわ、ニュータカギはただいまよりタカチに向けて出発します。
ヤスト君たち遊撃隊はタカチから別行動になるから、
問題点などがあれば洗い出しておいて。』
マイコさんが報告を受けて冷静に次の行動を支持してくれた。
しかし、リーダーって大変だろうなと本当に思った。
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