57 / 70
第3章 世界巡り
第57話 ゴールド素材が取引材料になる件
しおりを挟む
閲覧いただきありがとうございます。
誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
お気に入り設定など、作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
-------------------------------------------------------------
ハウスさんの学習もひと段落して、ちょうど昼食の時間になった。
俺が作成できる魔物の一覧を、パペさんやスパさんモクさんに共有したことで
なるべく俺が作成したことのない魔物を狩猟できているようだ。
こういう時には魔道通信機が非常に便利だ。
リングさん経由で、パペさんやスパさんモクさんとは常時接続状態。
ヒバリさん、ミズホさん、アイラさんもそれぞれその傍にいる。
マリさんはマイコさんの所に出張中のようだ。
俺がヒューマンゴーレムを作成できることで、
アイアン、ブロンズ、ゴールドの3体のヒューマンゴーレムは
直接換金ができるのでは?という打診を受けたからだった。
マリさんから詳しい話を聞いた限りでは、
現在のマネークリスタルやタウンリングの運用は先々代の王
ウィンストン9世の時に施工されたようだ。
しかし、この仮想通貨的な数字だけが飛び交う方式に目を付けた
一部の貴族が先代のウィンストン10世をたぶらかし、
王都に保管してある金以上のお金を世にばら撒いたらしい。
結果的に現在、金本位制は崩壊している状態だという。
既に世界に供給されているお金の数字は金換算で4000トン以上。
しかし、王都に保管されている金も1000トンとちょっとだというのだから、
金本位制の崩壊は当然の事だろう。
鉱石を最も多く産出する経路を通る移動都市バウワですら
年間の金鉱石生産量は100トンに満たない。
3000トン分の差が埋まらない限り、金本位制には戻らないというのが現実である。
王都の貴族の間では金本位制の崩壊は有名らしく、
あえて金を隠し持つことで、金相場の値上がりをもくろむ貴族が後を絶たない。
まぁ確かに今持っている金がいきなり4倍の価値にンるかもしれないのだから、
中には金本位制の崩壊を早く世間に伝えたい貴族も多いようだ。
まぁ実際の市民たちはタウンリングの普及により、
今更金貨にもどるつもりもないだろう。
結果的に生活に困っていないのだから、
金本位制だろうがそうじゃなかろうが指して変わりはない。
ただ、王やその周りの信用が地に落ちることは確かだろう。
そこでマイコさんとマリさんは、ひそかに王都と裏取引を交わそうとしているようだ。
まぁたぶんシズネさんの入れ知恵であることは間違いない。
そもそもブライアントさんが王立騎士団にいた時に
既にこの崩壊を目の当たりにしており、
湯水のように金を使う貴族や王族を見てきている。
シズネさんも同じだろう。
いくら税収が増えても1000人移動都市とは
それほどの政治的根回しがいるのだろうかと、若干引いている。
俺がいることで、ゴールドヒューマンゴーレムはほぼ無制限に作り出せる。
1体当たり約300キロの金が取れる。大体4体で1トン。
4000体狩れば1000トンの金が取れるのだから、
1万2千体のゴールドヒューマンゴーレムを倒せば、3000トンの金が手に入る。
それをひそかに王城に流せば・・・先代の王と貴族の失態を隠せる。
という事らしい。
まぁ実際に金があっても食料や素材がなければ飢え死にしてしまうので、
俺からすれば、植物創造のスキルこそが人類にとって有意義なスキルだと思う。
正直1週間で10万個の魔石を集めきれたのだから、
タカギがその気になればこれらの政治的不都合は解消される。
この前、既に300トン分くらいは狩りをしている。
マリさんが王立図書館から発掘した転送の魔法陣により、
ひそかに王都の倉庫へ金を運ぶことも可能なのだから、
実行方法的にはなんら問題ない。
後は「俺のことを隠しながらどうやって金の入手方法をごまかすか?」
というところらしいが、マイコさん曰く、
「ゴーレムの湧き出る地点を見つけた!」という手はずらしい。
今ごろヨシノでそういった交渉事も進めているのだろう。
俺としても金はそれほど素材としては必要ないので、
処分できるのなら処分できる方法はあった方がいい。
夕食の時間も近づいたころ、マリさんがハウスに戻ってきた。
「ヤスト様、ただいま戻りました。」
「ああおかえり、どうだった?」
「はい、マイコ様の交渉力は素晴らしく、ブライアント様の口利きもあり
直接財務担当の大臣と会話することができました。」
「おお、それは何だか凄そうだな!」
「はい。タカギは市場相場の20分の1の価格で王城に直接金を卸します。」
「20分の1?」
「はい。しかしその実態は20倍の分量の金を王城に卸し、
余剰分を国庫に入れる予定となっております。」
「なるほど、王都側もひそかに国庫を回復を図れるというわけか。」
「はい。結果的に現在王都で不足している3000トン分の金となりますと、
実際に約167トンの金を我々が卸す形として残ります。」
「バウワと同等か倍くらいの量ってわけか。」
「はい。理由としましては今回発見された南九州連邦の阿蘇でのクレイン付近に
大規模なゴーレム発生地帯が見つかったという事になっております。」
「なるほど。」
「先ほど、キングやクイーンの魔力で300トンほど先に送りましたので、
王都としても、後はタカギが収入を達成してくれれば便宜を図るという
契約を結びました。」
さすがに現物があると違う。口約束ではなく契約にまで至ったというのだから
なかなかのものである。
「つきましては我々が明日、テシマに到着した後、
テシマにて本体と合流。本体は王都に向かい、
我々は逆回りで王都に向かうことになりそうです。」
「分かった、そこら辺の調整はマリさんに任せるよ。」
「ありがとうございます。」
夕食の時間になり、みんなが揃ったので、明日から本体がテシマに到着する
3日後までは休憩をはさみつつ、ゴールドラッシュ祭りを開催することにした。
こういうことは早めに片付けて、さっさと実績にしちゃう方がいいと考えたからである。
みんなどちらにしても、全員で狩るわけじゃないので、
手伝える時は手伝ってもらう程度でお願いすることにした。
1日4000体と考えれば、基本的にアダマンチウム武器を持つ、
俺と、パペさん、スパさんとモクさんで討伐隊は十分だし。
解体にはマリさんと各マリオネットに付いてもらうことになるから。
狩猟部隊が取ってきてくれた食材で今夜の夕食も華やかだ。
お酒や野菜なども申し分ない。
みんなでワイワイしながらも、少し外の空気を吸ったことで、
楽しい雰囲気が出来上がっていくことがすごく心地よかった。
誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
お気に入り設定など、作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
-------------------------------------------------------------
ハウスさんの学習もひと段落して、ちょうど昼食の時間になった。
俺が作成できる魔物の一覧を、パペさんやスパさんモクさんに共有したことで
なるべく俺が作成したことのない魔物を狩猟できているようだ。
こういう時には魔道通信機が非常に便利だ。
リングさん経由で、パペさんやスパさんモクさんとは常時接続状態。
ヒバリさん、ミズホさん、アイラさんもそれぞれその傍にいる。
マリさんはマイコさんの所に出張中のようだ。
俺がヒューマンゴーレムを作成できることで、
アイアン、ブロンズ、ゴールドの3体のヒューマンゴーレムは
直接換金ができるのでは?という打診を受けたからだった。
マリさんから詳しい話を聞いた限りでは、
現在のマネークリスタルやタウンリングの運用は先々代の王
ウィンストン9世の時に施工されたようだ。
しかし、この仮想通貨的な数字だけが飛び交う方式に目を付けた
一部の貴族が先代のウィンストン10世をたぶらかし、
王都に保管してある金以上のお金を世にばら撒いたらしい。
結果的に現在、金本位制は崩壊している状態だという。
既に世界に供給されているお金の数字は金換算で4000トン以上。
しかし、王都に保管されている金も1000トンとちょっとだというのだから、
金本位制の崩壊は当然の事だろう。
鉱石を最も多く産出する経路を通る移動都市バウワですら
年間の金鉱石生産量は100トンに満たない。
3000トン分の差が埋まらない限り、金本位制には戻らないというのが現実である。
王都の貴族の間では金本位制の崩壊は有名らしく、
あえて金を隠し持つことで、金相場の値上がりをもくろむ貴族が後を絶たない。
まぁ確かに今持っている金がいきなり4倍の価値にンるかもしれないのだから、
中には金本位制の崩壊を早く世間に伝えたい貴族も多いようだ。
まぁ実際の市民たちはタウンリングの普及により、
今更金貨にもどるつもりもないだろう。
結果的に生活に困っていないのだから、
金本位制だろうがそうじゃなかろうが指して変わりはない。
ただ、王やその周りの信用が地に落ちることは確かだろう。
そこでマイコさんとマリさんは、ひそかに王都と裏取引を交わそうとしているようだ。
まぁたぶんシズネさんの入れ知恵であることは間違いない。
そもそもブライアントさんが王立騎士団にいた時に
既にこの崩壊を目の当たりにしており、
湯水のように金を使う貴族や王族を見てきている。
シズネさんも同じだろう。
いくら税収が増えても1000人移動都市とは
それほどの政治的根回しがいるのだろうかと、若干引いている。
俺がいることで、ゴールドヒューマンゴーレムはほぼ無制限に作り出せる。
1体当たり約300キロの金が取れる。大体4体で1トン。
4000体狩れば1000トンの金が取れるのだから、
1万2千体のゴールドヒューマンゴーレムを倒せば、3000トンの金が手に入る。
それをひそかに王城に流せば・・・先代の王と貴族の失態を隠せる。
という事らしい。
まぁ実際に金があっても食料や素材がなければ飢え死にしてしまうので、
俺からすれば、植物創造のスキルこそが人類にとって有意義なスキルだと思う。
正直1週間で10万個の魔石を集めきれたのだから、
タカギがその気になればこれらの政治的不都合は解消される。
この前、既に300トン分くらいは狩りをしている。
マリさんが王立図書館から発掘した転送の魔法陣により、
ひそかに王都の倉庫へ金を運ぶことも可能なのだから、
実行方法的にはなんら問題ない。
後は「俺のことを隠しながらどうやって金の入手方法をごまかすか?」
というところらしいが、マイコさん曰く、
「ゴーレムの湧き出る地点を見つけた!」という手はずらしい。
今ごろヨシノでそういった交渉事も進めているのだろう。
俺としても金はそれほど素材としては必要ないので、
処分できるのなら処分できる方法はあった方がいい。
夕食の時間も近づいたころ、マリさんがハウスに戻ってきた。
「ヤスト様、ただいま戻りました。」
「ああおかえり、どうだった?」
「はい、マイコ様の交渉力は素晴らしく、ブライアント様の口利きもあり
直接財務担当の大臣と会話することができました。」
「おお、それは何だか凄そうだな!」
「はい。タカギは市場相場の20分の1の価格で王城に直接金を卸します。」
「20分の1?」
「はい。しかしその実態は20倍の分量の金を王城に卸し、
余剰分を国庫に入れる予定となっております。」
「なるほど、王都側もひそかに国庫を回復を図れるというわけか。」
「はい。結果的に現在王都で不足している3000トン分の金となりますと、
実際に約167トンの金を我々が卸す形として残ります。」
「バウワと同等か倍くらいの量ってわけか。」
「はい。理由としましては今回発見された南九州連邦の阿蘇でのクレイン付近に
大規模なゴーレム発生地帯が見つかったという事になっております。」
「なるほど。」
「先ほど、キングやクイーンの魔力で300トンほど先に送りましたので、
王都としても、後はタカギが収入を達成してくれれば便宜を図るという
契約を結びました。」
さすがに現物があると違う。口約束ではなく契約にまで至ったというのだから
なかなかのものである。
「つきましては我々が明日、テシマに到着した後、
テシマにて本体と合流。本体は王都に向かい、
我々は逆回りで王都に向かうことになりそうです。」
「分かった、そこら辺の調整はマリさんに任せるよ。」
「ありがとうございます。」
夕食の時間になり、みんなが揃ったので、明日から本体がテシマに到着する
3日後までは休憩をはさみつつ、ゴールドラッシュ祭りを開催することにした。
こういうことは早めに片付けて、さっさと実績にしちゃう方がいいと考えたからである。
みんなどちらにしても、全員で狩るわけじゃないので、
手伝える時は手伝ってもらう程度でお願いすることにした。
1日4000体と考えれば、基本的にアダマンチウム武器を持つ、
俺と、パペさん、スパさんとモクさんで討伐隊は十分だし。
解体にはマリさんと各マリオネットに付いてもらうことになるから。
狩猟部隊が取ってきてくれた食材で今夜の夕食も華やかだ。
お酒や野菜なども申し分ない。
みんなでワイワイしながらも、少し外の空気を吸ったことで、
楽しい雰囲気が出来上がっていくことがすごく心地よかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる