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19話
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「ふむ。これを突破するのは骨が折れるな」
ガン!!!という強い音と共に、私は防御魔法ごと吹き飛ばされた。
こっっわ!!!防御してなかったら絶対体ズタボロだよね?
突破されなかったから良いものの、これは死じゃん。
全く見えなかったから対策も取れないし、どうしようこれ。詰んでいませんか?
「まあ何回も殴れば良いだけか」
そう言って生徒会長は目にも止まらぬスピードでこっちの方に飛んできて、防御魔法に向けてガンガンと攻撃をぶつけてくる。
まだ死にたくないよ!!
私は生き延びるために必死で防御魔法を張り続ける。今はまだ大丈夫だけど、こっちの魔力が先に切れたら負けるよねこれ。
魔力量には自信があるけど、あっちの攻撃の方が負担は少なそうだし、どっちが持つか分からない。
「やるじゃない」
オリヴィア様のロールプレイをしつつも、心の中では滝汗が流れています。
「防戦一方ではないか。何か無いのか?」
分かってるよ!ってちょっと威力上がってないですか?
待ってくれません!?
「やるしかないわね」
私は一か八かの賭けに出ることにした。
「なるほど。それは危険だな。でも間に合うのか?」
「どうでしょうね」
私は周囲を全て焼き尽くす、『ヘルファイア』を唱え始めた。
いくら攻撃を全て見切っていたとしても、避ける場所を作らなければ当たるでしょ。
まああまりにも難しいから先に防御魔法が破壊されるかもしれないんだけど。
「まあやることは決まっているのでな」
生徒会長はより一層攻撃スピードを上げたらしい。私にはもう残像しか見えない。
間に合ってください!!!!助けて!!!!!!
「間に合わなかったか。仕方ないな」
は?
私は空高くへと吹き飛ばされた。
えっと、これじゃ攻撃が届かないんだけど……
私の放った『ヘルファイア』は虚空を燃やし尽くし、一瞬で消滅した。
そして吹き飛ばされた私は、地面に強く落下した。
防御魔法が効いているから怪我はないけど、少し痛い。
「はあ、これ以上は無理のようね。降参するわ」
勝てないことを悟った私は、堂々と降参を宣言した。
「良い勝負だった」
「ええ、とても楽しかったわ。また機会があれば勝たせてもらうわ」
「そうだな。それと—— いや、良い。これは聞かない方が良い話だろうからな」
何の話だろうか?私の顔を見て何かを考えているようだけど……
「そうですか。ではまた」
ここで深堀りすると何かよくない方向へ向かいそうなのでやめておこう。それに精神的に疲れたし。
「ああ」
表彰の前に会場の撤収があるので、私は控室で休んでいることにした。
「疲れた……」
いやほんと、最後のは何だったのさ。あんなに強かったの!?
確かに歴代最強だって肩書きを持っていたし、強そうなのは分かるよ。
だけどさ、まさかあのレベルとは思わないじゃん。バトル系の作品に出てくるラスボスだよアレは。
噂では生徒会長に確率で勝つルートがあるって聞いたけど、無いでしょ。マリーが強くなったところでアレに勝てる未来はないでしょ。
多分宝くじ当てる方が楽だと思う。
まあそれは置いといて、負けちゃったわね。一応オリヴィア様は大半のルートで生徒会長に負けているから何も言われないとは思うのだけれど、やっぱり勝ちを進呈したかった。
今度エドワードにちゃんと鍛えて貰わないと。
そんな一大決心をしていると、コンコンとノックが鳴った。クラスの皆かしら。
「どうぞ」
「オリヴィア、ひとまずは準優勝、おめでとう」
しかしここにやってきたのはデヴィッドだった。
「何の用ですか?」
「別に婚約者なのだから用が無くても会いに来ていいだろ?」
「そうですか。で、何の用ですか?」
「はあ、まあいい。今回の用は2回戦での話だ。アレは無いんじゃないか?」
ああ、やっぱりマリーの要件なのね。
「普通に戦いましたが?」
流石に気の毒だったから普通に倒したつもりなんだけど。
「普通、か。あれだけ痛がっていたというのに?」
確かに痛がっていたわね。
「別にあの程度、個人戦に出るのであれば当然では?」
「そもそもマリーは望んでこの個人戦に出場したわけではないんだ。もっと手加減してやるべきだろう。お前は強いんだから」
「そんな話聞いたことがありませんね」
読んだことはあるけど。
「可哀そうだと思わないのか?」
「十分に手加減してあげましたが。あれ以上ってことは私に無様に敗北しろと?」
「そうは言ってないだろう」
「あれ以下の攻撃で倒す場合、相当な屈辱を与えるようになりますが?」
「はあ……」
なにがはあだよ。分かってないなコイツみたいな顔をして。相手は婚約者ってこと分かっているのかなこの男。
「これ以上言うことが無いのであればお帰り下さい」
ストーリーの裏でこんなゴミみたいな会話が行われているとは思わなかった。
「ああ、そうさせてもらう」
デヴィッドはそのまま部屋を去っていった。
『入賞者は会場へお集まりください』
デヴィッドと話している間に時間が来てしまったみたい。
私は表彰を受けるべく、閉会式の会場へ向かった。
「ここね」
閉会式で使われたのは入学式の会場と同じ扇形のコンサートホールのような場所。
会場には既に大半の人が着席しており、静かに式が開かれるのを待っていた。
「お疲れ様でした、オリヴィア様!」
「流石ですね」
「まさかあれほど強いとは思わなかったよ」
「おめでとうございます!」
自分のクラスが集まっている場所へ向かうと、祝福の言葉をかけられた。
「ありがとう。嬉しいわ」
皆心から私の事を祝ってくれているのが伝わるので、さっき落ちた気分も一気に戻ったわ。
「俺の方が強いだろ。お前より上に進んだんだから」
「相手が良かっただけです。逆だったら私はもっと勝ち上がっていましたよ。あなたより」
「あ?じゃあ勝負するか?」
そんな中、ジュリアとモルガンは私が来たことに気付いておらず、どっちが強いかの言い争いをしていた。
「じゃあこちらへどうぞ」
「助かるわ。フランチェスカ」
フランチェスカが用意してくれた席はジュリアの隣でもあったので、話しかけてみることに。
「二人とも、仲が良いわね」
「あえ!?オリヴィア様!?」
「いつの間に」
言い争いに熱中していたようで、私が声を掛けると驚いていた。
「って、オリヴィア様。私は別に彼と仲良くありません」
「単に優劣を決めていただけだ」
「ええ、そうね」
それを仲が良いと言うのだけどね。
「あ、準優勝おめでとうございます」
「おめでとう」
「ありがとう」
『それでは魔闘祭の閉会式を始めます』
そんな会話からまもなく閉会式が始まった。
最初に団体戦の上位3チームが表彰され、その後に個人戦の上位3名が表彰という形になった。
とはいっても優勝特典のようなものは無く、ただ紙1枚を渡されるだけの簡単な物だけど。
一応この魔闘祭で好成績を残した生徒は卒業後に王都で働く場合に若干優遇されるらしいんだけど、ゲームじゃあ卒業後の話も受賞した卒業生に遭遇することも無いので実際どんなものなのかは知らない。
まあ何はともあれ、オリヴィア様として魔闘祭を無事に乗り切ったことだけは事実だろう。
ガン!!!という強い音と共に、私は防御魔法ごと吹き飛ばされた。
こっっわ!!!防御してなかったら絶対体ズタボロだよね?
突破されなかったから良いものの、これは死じゃん。
全く見えなかったから対策も取れないし、どうしようこれ。詰んでいませんか?
「まあ何回も殴れば良いだけか」
そう言って生徒会長は目にも止まらぬスピードでこっちの方に飛んできて、防御魔法に向けてガンガンと攻撃をぶつけてくる。
まだ死にたくないよ!!
私は生き延びるために必死で防御魔法を張り続ける。今はまだ大丈夫だけど、こっちの魔力が先に切れたら負けるよねこれ。
魔力量には自信があるけど、あっちの攻撃の方が負担は少なそうだし、どっちが持つか分からない。
「やるじゃない」
オリヴィア様のロールプレイをしつつも、心の中では滝汗が流れています。
「防戦一方ではないか。何か無いのか?」
分かってるよ!ってちょっと威力上がってないですか?
待ってくれません!?
「やるしかないわね」
私は一か八かの賭けに出ることにした。
「なるほど。それは危険だな。でも間に合うのか?」
「どうでしょうね」
私は周囲を全て焼き尽くす、『ヘルファイア』を唱え始めた。
いくら攻撃を全て見切っていたとしても、避ける場所を作らなければ当たるでしょ。
まああまりにも難しいから先に防御魔法が破壊されるかもしれないんだけど。
「まあやることは決まっているのでな」
生徒会長はより一層攻撃スピードを上げたらしい。私にはもう残像しか見えない。
間に合ってください!!!!助けて!!!!!!
「間に合わなかったか。仕方ないな」
は?
私は空高くへと吹き飛ばされた。
えっと、これじゃ攻撃が届かないんだけど……
私の放った『ヘルファイア』は虚空を燃やし尽くし、一瞬で消滅した。
そして吹き飛ばされた私は、地面に強く落下した。
防御魔法が効いているから怪我はないけど、少し痛い。
「はあ、これ以上は無理のようね。降参するわ」
勝てないことを悟った私は、堂々と降参を宣言した。
「良い勝負だった」
「ええ、とても楽しかったわ。また機会があれば勝たせてもらうわ」
「そうだな。それと—— いや、良い。これは聞かない方が良い話だろうからな」
何の話だろうか?私の顔を見て何かを考えているようだけど……
「そうですか。ではまた」
ここで深堀りすると何かよくない方向へ向かいそうなのでやめておこう。それに精神的に疲れたし。
「ああ」
表彰の前に会場の撤収があるので、私は控室で休んでいることにした。
「疲れた……」
いやほんと、最後のは何だったのさ。あんなに強かったの!?
確かに歴代最強だって肩書きを持っていたし、強そうなのは分かるよ。
だけどさ、まさかあのレベルとは思わないじゃん。バトル系の作品に出てくるラスボスだよアレは。
噂では生徒会長に確率で勝つルートがあるって聞いたけど、無いでしょ。マリーが強くなったところでアレに勝てる未来はないでしょ。
多分宝くじ当てる方が楽だと思う。
まあそれは置いといて、負けちゃったわね。一応オリヴィア様は大半のルートで生徒会長に負けているから何も言われないとは思うのだけれど、やっぱり勝ちを進呈したかった。
今度エドワードにちゃんと鍛えて貰わないと。
そんな一大決心をしていると、コンコンとノックが鳴った。クラスの皆かしら。
「どうぞ」
「オリヴィア、ひとまずは準優勝、おめでとう」
しかしここにやってきたのはデヴィッドだった。
「何の用ですか?」
「別に婚約者なのだから用が無くても会いに来ていいだろ?」
「そうですか。で、何の用ですか?」
「はあ、まあいい。今回の用は2回戦での話だ。アレは無いんじゃないか?」
ああ、やっぱりマリーの要件なのね。
「普通に戦いましたが?」
流石に気の毒だったから普通に倒したつもりなんだけど。
「普通、か。あれだけ痛がっていたというのに?」
確かに痛がっていたわね。
「別にあの程度、個人戦に出るのであれば当然では?」
「そもそもマリーは望んでこの個人戦に出場したわけではないんだ。もっと手加減してやるべきだろう。お前は強いんだから」
「そんな話聞いたことがありませんね」
読んだことはあるけど。
「可哀そうだと思わないのか?」
「十分に手加減してあげましたが。あれ以上ってことは私に無様に敗北しろと?」
「そうは言ってないだろう」
「あれ以下の攻撃で倒す場合、相当な屈辱を与えるようになりますが?」
「はあ……」
なにがはあだよ。分かってないなコイツみたいな顔をして。相手は婚約者ってこと分かっているのかなこの男。
「これ以上言うことが無いのであればお帰り下さい」
ストーリーの裏でこんなゴミみたいな会話が行われているとは思わなかった。
「ああ、そうさせてもらう」
デヴィッドはそのまま部屋を去っていった。
『入賞者は会場へお集まりください』
デヴィッドと話している間に時間が来てしまったみたい。
私は表彰を受けるべく、閉会式の会場へ向かった。
「ここね」
閉会式で使われたのは入学式の会場と同じ扇形のコンサートホールのような場所。
会場には既に大半の人が着席しており、静かに式が開かれるのを待っていた。
「お疲れ様でした、オリヴィア様!」
「流石ですね」
「まさかあれほど強いとは思わなかったよ」
「おめでとうございます!」
自分のクラスが集まっている場所へ向かうと、祝福の言葉をかけられた。
「ありがとう。嬉しいわ」
皆心から私の事を祝ってくれているのが伝わるので、さっき落ちた気分も一気に戻ったわ。
「俺の方が強いだろ。お前より上に進んだんだから」
「相手が良かっただけです。逆だったら私はもっと勝ち上がっていましたよ。あなたより」
「あ?じゃあ勝負するか?」
そんな中、ジュリアとモルガンは私が来たことに気付いておらず、どっちが強いかの言い争いをしていた。
「じゃあこちらへどうぞ」
「助かるわ。フランチェスカ」
フランチェスカが用意してくれた席はジュリアの隣でもあったので、話しかけてみることに。
「二人とも、仲が良いわね」
「あえ!?オリヴィア様!?」
「いつの間に」
言い争いに熱中していたようで、私が声を掛けると驚いていた。
「って、オリヴィア様。私は別に彼と仲良くありません」
「単に優劣を決めていただけだ」
「ええ、そうね」
それを仲が良いと言うのだけどね。
「あ、準優勝おめでとうございます」
「おめでとう」
「ありがとう」
『それでは魔闘祭の閉会式を始めます』
そんな会話からまもなく閉会式が始まった。
最初に団体戦の上位3チームが表彰され、その後に個人戦の上位3名が表彰という形になった。
とはいっても優勝特典のようなものは無く、ただ紙1枚を渡されるだけの簡単な物だけど。
一応この魔闘祭で好成績を残した生徒は卒業後に王都で働く場合に若干優遇されるらしいんだけど、ゲームじゃあ卒業後の話も受賞した卒業生に遭遇することも無いので実際どんなものなのかは知らない。
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