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第14話
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七森の案内により幹部たちが毎週集まっているとされる廃ビルの近くに来た。
「ヤンキーとか悪い奴って何故かこういう所好きだよな」
馬鹿と煙はとかいうが多分壊れた建物の方が好きだと思う。多分。
「まあこういう所なら人も来ねえし話するのに丁度いいんじゃねえの?」
悠理がそう言った。確かにそうだとは思う。
「顔もちゃんと隠して服装も特定されにくいものにしたし、さっさと行くか」
神田はやる気満々のようだ。
「神田、お前はそこまで強くないんだから注意しとけよ?」
七森が身を案じて注意する。こいつ弱いのか……。
めっちゃ期待してたんだが。悠理と並んで雑兵を薙ぎ払うみたいなことできると思ってたんだが……
まあ悠理要るしなんとかなるか。
「まあまあ。神田が弱いって言っても私たちの中ではってだけだし大丈夫大丈夫。さっさと行こう」
ということで完全にピクニックの感覚でアジトまで来てしまった。
別に下っ端が入り口を見張っているというわけでもなく、幹部たちの間に全員が集まっている状態だった。
さっきのヤンキーは下っ端の下っ端だったんだな。ある程度鍛えられている奴らばっかりだった。
「たのもー!」
北条がその中にすごく軽いノリで入っていった。一応ムードは大切にしたかったなあ……
「なんだお前ら?」
突然の侵入者に警戒心を強めてはいるものの、マスクを着けて各々がパリピでも付けないようなダサいサングラスを付けている光景に困惑していた。
その気持ちはよく分かる。でも七森がノリノリで選んでいて止める気にならなかったんだ……
どうせ今後使うことは無いからな。まあいいさ。
「君達には滅亡してもらいます!悪事は見逃せないたちなんだ」
北条がリーダーらしき人物に指をさし宣戦布告をした。
「ああ?女なのにいい度胸だな」
困惑していた空気が一変し、全員が戦闘モードに入っていた。
ヤンキー共が攻撃を仕掛けてくると同時に戦闘が始まった。
30対6か。一人頭6人の計算だが……
多分悠理が大体倒してくれるので2人位でよさそうだな。
とりあえず俺はボスであろう奴の所へ真っ先に仕掛けた。
「こういうのはさっさと頭潰すのが良い」
「ハッ、お前が一番弱そうなのに笑わせる」
実際の所見た目は俺が一番弱そうだ。七森もそこまで大差ない体つきではあるのだが、身長があいつの方が5㎝程高い。
これでも追いついた方なんだけどな。中2の段階で150ちょっとしかなかったからな。牛乳をたくさん飲んだ甲斐があったというものだ。
それにしてもあいつら身長高すぎなんだよな。七森と北条以外は180を当然のように超えてるし。
女子である北条ですら177cmってなんだよ。
まあ今じゃ172㎝だし?一般的な身長だから?
「弱そうなだけで弱くは無いぞ」
ぶっ潰す。
俺は一直線に懐へ突っ込む。いつも通り顎に一発かまして——
「なんか面白そうなことやってるわね」
突然の乱入者だった。
俺はそれに気を取られた結果、攻撃をたやすく避けられてしまった。
「大賀じゃねえか。丁度いいタイミングに来たな」
大賀と呼ばれた人物は目の前のボスとは違う制服を着ていた。
そう。北条たちの高校にみかじめ料を要求していたところだった。
「架橋くんお待たせ。んで、この子達は何者?」
「分からん。ただ一つ言えるのはここら辺の高校の人間ってことだ」
「じゃあ口止めしてあげないとね。二度と喋れない位に」
「お前ら結託していたのか」
「あったりまえだよねえ。じゃなきゃ関係ない高校を警護するなんてボランティアしてあげるわけないじゃない」
大規模なカツアゲみたいなことをしたかったわけか。
「それは何のために?」
大賀と呼ばれた男が笑う。
「ただお金が欲しかっただけに決まってるじゃない」
決めた。ぶっ潰す。
とは言ってもこいつと同時に20人ほど入ってきたことにより、選挙区が一気に苦しくなった。
悠理が同時に相手できる人数がいくら多いとはいえ、20人も追加されたら対処の仕様がない。
そもそもあいつは既に半数の15人を同時に相手取って貰っているのだ。
つまりそれが何を意味するかというと、俺は目の前にいる二校のボスを同時に相手しなければならないということである。
一人ならどうとでもなったんだが。
これは万事休すか……?
と思ったら大量の男達が現れた。
「え?あいつら何よ?架橋の差し金?」
「大賀が呼んだわけじゃないのか?」
二人が困惑している。ということは俺たちの中の誰かが呼んだわけだ。
「俺の味方だ。安心しろ」
というわけで神田が呼んだ仲間らしい。
呼んだ奴らの正体は分からないが、味方になってくれるのは非常に頼もしい。
これで人数差はある程度確保できた。
とはいえ結局俺がこの二人を相手する必要があるのだが……
「さっさとこいつやっちまって舎弟たちに加勢してあげないとまずいわよね」
俺がこの二人と睨みあっているうちに後ろで人がバッタバッタと薙ぎ倒されている。だから早々に決着をつけたいご様子。
「じゃあさっさとやるぞ!」
「わかったわ」
そのセリフと共に鉄パイプを持っていた大賀が背後に回り、俺に対して振り下ろす。
そしてその避けた先に架橋がバットを振りぬく。
非常に連携の取れた動きだった。
そして一度でも攻撃を受けたら確実に気絶する。
流石によけ続けてみんながこっちに来るのを待っているのは無理なようだ。
そう判断した俺は架橋を一旦無視し、大賀の方に特攻を仕掛けた。架橋は体が強く、速攻で倒すのは不可能と判断したからだ。
「やっぱりこっちに来るのね。でも、甘いわよ」
これは予測済みだったようで、俺が動き出すと同時に俺の方へ動いていた。
俺はたまらずに横に逃げる。一発入れることも出来なかった。
「ヤンキーとか悪い奴って何故かこういう所好きだよな」
馬鹿と煙はとかいうが多分壊れた建物の方が好きだと思う。多分。
「まあこういう所なら人も来ねえし話するのに丁度いいんじゃねえの?」
悠理がそう言った。確かにそうだとは思う。
「顔もちゃんと隠して服装も特定されにくいものにしたし、さっさと行くか」
神田はやる気満々のようだ。
「神田、お前はそこまで強くないんだから注意しとけよ?」
七森が身を案じて注意する。こいつ弱いのか……。
めっちゃ期待してたんだが。悠理と並んで雑兵を薙ぎ払うみたいなことできると思ってたんだが……
まあ悠理要るしなんとかなるか。
「まあまあ。神田が弱いって言っても私たちの中ではってだけだし大丈夫大丈夫。さっさと行こう」
ということで完全にピクニックの感覚でアジトまで来てしまった。
別に下っ端が入り口を見張っているというわけでもなく、幹部たちの間に全員が集まっている状態だった。
さっきのヤンキーは下っ端の下っ端だったんだな。ある程度鍛えられている奴らばっかりだった。
「たのもー!」
北条がその中にすごく軽いノリで入っていった。一応ムードは大切にしたかったなあ……
「なんだお前ら?」
突然の侵入者に警戒心を強めてはいるものの、マスクを着けて各々がパリピでも付けないようなダサいサングラスを付けている光景に困惑していた。
その気持ちはよく分かる。でも七森がノリノリで選んでいて止める気にならなかったんだ……
どうせ今後使うことは無いからな。まあいいさ。
「君達には滅亡してもらいます!悪事は見逃せないたちなんだ」
北条がリーダーらしき人物に指をさし宣戦布告をした。
「ああ?女なのにいい度胸だな」
困惑していた空気が一変し、全員が戦闘モードに入っていた。
ヤンキー共が攻撃を仕掛けてくると同時に戦闘が始まった。
30対6か。一人頭6人の計算だが……
多分悠理が大体倒してくれるので2人位でよさそうだな。
とりあえず俺はボスであろう奴の所へ真っ先に仕掛けた。
「こういうのはさっさと頭潰すのが良い」
「ハッ、お前が一番弱そうなのに笑わせる」
実際の所見た目は俺が一番弱そうだ。七森もそこまで大差ない体つきではあるのだが、身長があいつの方が5㎝程高い。
これでも追いついた方なんだけどな。中2の段階で150ちょっとしかなかったからな。牛乳をたくさん飲んだ甲斐があったというものだ。
それにしてもあいつら身長高すぎなんだよな。七森と北条以外は180を当然のように超えてるし。
女子である北条ですら177cmってなんだよ。
まあ今じゃ172㎝だし?一般的な身長だから?
「弱そうなだけで弱くは無いぞ」
ぶっ潰す。
俺は一直線に懐へ突っ込む。いつも通り顎に一発かまして——
「なんか面白そうなことやってるわね」
突然の乱入者だった。
俺はそれに気を取られた結果、攻撃をたやすく避けられてしまった。
「大賀じゃねえか。丁度いいタイミングに来たな」
大賀と呼ばれた人物は目の前のボスとは違う制服を着ていた。
そう。北条たちの高校にみかじめ料を要求していたところだった。
「架橋くんお待たせ。んで、この子達は何者?」
「分からん。ただ一つ言えるのはここら辺の高校の人間ってことだ」
「じゃあ口止めしてあげないとね。二度と喋れない位に」
「お前ら結託していたのか」
「あったりまえだよねえ。じゃなきゃ関係ない高校を警護するなんてボランティアしてあげるわけないじゃない」
大規模なカツアゲみたいなことをしたかったわけか。
「それは何のために?」
大賀と呼ばれた男が笑う。
「ただお金が欲しかっただけに決まってるじゃない」
決めた。ぶっ潰す。
とは言ってもこいつと同時に20人ほど入ってきたことにより、選挙区が一気に苦しくなった。
悠理が同時に相手できる人数がいくら多いとはいえ、20人も追加されたら対処の仕様がない。
そもそもあいつは既に半数の15人を同時に相手取って貰っているのだ。
つまりそれが何を意味するかというと、俺は目の前にいる二校のボスを同時に相手しなければならないということである。
一人ならどうとでもなったんだが。
これは万事休すか……?
と思ったら大量の男達が現れた。
「え?あいつら何よ?架橋の差し金?」
「大賀が呼んだわけじゃないのか?」
二人が困惑している。ということは俺たちの中の誰かが呼んだわけだ。
「俺の味方だ。安心しろ」
というわけで神田が呼んだ仲間らしい。
呼んだ奴らの正体は分からないが、味方になってくれるのは非常に頼もしい。
これで人数差はある程度確保できた。
とはいえ結局俺がこの二人を相手する必要があるのだが……
「さっさとこいつやっちまって舎弟たちに加勢してあげないとまずいわよね」
俺がこの二人と睨みあっているうちに後ろで人がバッタバッタと薙ぎ倒されている。だから早々に決着をつけたいご様子。
「じゃあさっさとやるぞ!」
「わかったわ」
そのセリフと共に鉄パイプを持っていた大賀が背後に回り、俺に対して振り下ろす。
そしてその避けた先に架橋がバットを振りぬく。
非常に連携の取れた動きだった。
そして一度でも攻撃を受けたら確実に気絶する。
流石によけ続けてみんながこっちに来るのを待っているのは無理なようだ。
そう判断した俺は架橋を一旦無視し、大賀の方に特攻を仕掛けた。架橋は体が強く、速攻で倒すのは不可能と判断したからだ。
「やっぱりこっちに来るのね。でも、甘いわよ」
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