同級生にチートを与えて観察してみた

チート付与

ちょっと面白い道具が発明できた。現実世界を丸々再現できるシミュレータだ。

とうとう完成出来たということで少し遊んでみることにする。

観察対象は同級生の瀬田一だ。いつも真面目で誠実なクラスの委員長だ。クラスのみんなから信頼を受けている。

そんな彼にチートを与えてようと思う。

そのチートとは魅了だ。どんな相手であれ能力を使えば一瞬で相手を魅了し言いなりに出来る。

最初はどこかの漫画の一発で倒してしまう男のように普通に強くしてやろうと思った。

しかし別に俺は戦闘シーンを見たいわけではないから却下した。

早速チートを与え委員長の家を見てみた。まあ当然だが困惑していた。唐突に得てしまったチートをどうすれば良いのかわからない様子だ。

結局どうしようもなかったようで今日はすぐに寝た。


翌日、委員長はいつも通りに学校に向かった。チートを得たことを誰にも気取られないように。何も変なことなどなかったかのように振舞っていた。

そもそも使う気なんてないのかもしれないが。

そのまま学校も終わり下校時刻となった。

いつも彼女と一緒に帰宅しているのだが、そのタイミングで打ち明けたようだ。

当然彼女は突然意味不明な事を言い出した委員長に困惑している。

信じて貰うために委員長は遂に能力を使った。

すると彼女は魅了され、委員長の言いなりとなった。

試しに委員長は指示をしてみたようだ。近くのコンビニでアイスを買ってくるようにと。

彼女はすぐにコンビニに向かいアイスを買ってきた。一切の文句など無しに。

彼は遂にこの能力を理解することができたようだ。

さて、ここからが本番だ。