16 / 17
真実の嘘
しおりを挟む
「何でそんなことをやったんだ!」
「何で、か。深い理由はねえなあ。まあ結果的に白石ってやつが巻き込まれたのはちょっと予想外だったが」
「どういうことだ?」
「本来はお前だけを狙う予定だったんだよ。真面目すぎる優等生であるお前に痛い目にあってもらいたくてな。結果的に計画は失敗したがある意味でうまくいったな。白石を怪我させた犯人として槍玉に上がった委員長さん」
「俺とお前に一切関係はないだろう!どうして俺を狙う!」
「そうだなあ。これ言った方が面白いか。頼まれたんだよ」
「頼まれた?」
「ああ。俺はお前のクラスの1人にお前を潰してくれと頼まれた。絶対に犯人がバレないように上手くやってくれと」
「それは誰なんだ!」
「そいつを言ったら面白くない。探してみることだな。ちなみに俺に頼んだやつ以外にも同じことを思っている人は数人いるらしいぞ」
「嘘だろ⋯⋯?」
「まあ信じるかはお前次第だよ。せいぜい頑張りな」
委員長は信頼していたクラスメイトに裏切られていたことにショックを受けたようだ。
ふう。これで俺の介入はここで終了だ。後はどうなるかは委員長次第ってとこだな。
「何で、か。深い理由はねえなあ。まあ結果的に白石ってやつが巻き込まれたのはちょっと予想外だったが」
「どういうことだ?」
「本来はお前だけを狙う予定だったんだよ。真面目すぎる優等生であるお前に痛い目にあってもらいたくてな。結果的に計画は失敗したがある意味でうまくいったな。白石を怪我させた犯人として槍玉に上がった委員長さん」
「俺とお前に一切関係はないだろう!どうして俺を狙う!」
「そうだなあ。これ言った方が面白いか。頼まれたんだよ」
「頼まれた?」
「ああ。俺はお前のクラスの1人にお前を潰してくれと頼まれた。絶対に犯人がバレないように上手くやってくれと」
「それは誰なんだ!」
「そいつを言ったら面白くない。探してみることだな。ちなみに俺に頼んだやつ以外にも同じことを思っている人は数人いるらしいぞ」
「嘘だろ⋯⋯?」
「まあ信じるかはお前次第だよ。せいぜい頑張りな」
委員長は信頼していたクラスメイトに裏切られていたことにショックを受けたようだ。
ふう。これで俺の介入はここで終了だ。後はどうなるかは委員長次第ってとこだな。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる