誤字の許されない世界

僧侶A

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誤字の許されない世界

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俺はいつも通り暮らしていた。しかし、今日は何か様子がおかしいのである。

文字を書くときにやたらと皆が気合が入っているのである。何かあったのと友人に尋ねた。すると、

「誤字をしてしまったら大変じゃないか」

と言われた。誤字をしてしまうことは悪いことだが、別に怒られるようなものでもないし、そもそもここまで気合を入れてまで気をつけることでも無いはずだ。だから結局ここまで神経を使っている理由は分からなかった。

まあ変だけれどもここまで突っ込むことでもないと思い俺は気にしないでいた。

その後俺はレポートの課題を出されたのでパソコンを立ち上げてレポートを書き始めた。

今日は調子が良かったので、すらすらとお得意のブラインドタッチで入力していった。

俺は今日の違和感も忘れ調子に乗って書いていると、誤字をしてしまったのだ。

俺はサッカーチームについてのレポートを書いていたのだが、とあるチームが5季ぶりに昇格したと言う話を書く際に、ゴキブリに昇格したと書いてしまったのだ。

面白い変換ミスしたなと笑いながらこの時は思っていた。そんな事をしている間に、レポートを無事に書き終えた。

俺はやりきったと一息つき、テレビをつけた。するととんでもないニュースが放映されていた。

俺がレポートの題材にしたサッカーチームが全員ゴキブリになっていたのだ。俺はくだらないジョークだなあと笑いながらゴキブリは苦手だったので他の局に変えた。すると、他の局でも同じニュースが放送されているのである。

ニュースによると、ついさっき突如としてゴキブリになってしまったとの話だった。原因は誤字だとして調査を進めることにするとの話だった。

ここで俺は気付いた。誤字が原因だと。

俺は恐ろしくなり、誤字について検索をかけた。すると、恐ろしいことが書いてあった。

誤字をした際にその誤字でも文が成立してしまう場合その話が現実になってしまうとのことだった。

俺は先程レポートにゴキブリに昇格と誤字をしてしまった。今回それが文として成り立っていたために本当にゴキブリになってしまったのだ。

俺がゴキブリにしてしまったのだと知り、恐ろしくなった。そして間も無く、警察が来て逮捕されてしまった。

誤字をすると大きな問題になるということで誤字で何かしらの被害を出すと犯罪扱いになってしまうらしい。

しかし、誤字をした者は悪人ではなくただミスを犯しただけということもあり少し違う罰が与えられるらしい。

誤字をした内容の主語を自分に変えて一万回書くというものだった。今回は俺が5季ぶりに昇格とパソコンで延々と打たされるらしい。その際、当然ながら予測変換機能は完全に切られているらしい。それをミスなく書ければ無事釈放される。

俺はそして一万回この文章を書くことになった。ミスをすると自分がゴキブリになってしまう。その恐怖に怯えながら日々文字を打ち続けている。
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