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(25)水風船爆弾
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「水道は、どこだ?」
「こっちだよ! シャワーの隣り!」
「ん? シャワーの隣りって、水道だったっけ?」
「え? ずっと、そうだよ」
「う~ん、オレたちの頃は違ったような……あ!」
「なになに?」
「アレは、もうなくなったんだな」
「アレって?」
「たしか……洗眼器っていったかな?」
「え? 洗面器? それは、お風呂で使うのじゃないの?」
「違う。それじゃなくて『せんがんき』」
「あ! わかった! ママがブイーンってお顔洗ってるのでしょ!」
「それも違う。目を洗う水道だよ」
「えぇ⁉︎ 目を水道で洗うの?」
「今は洗わないって聞いたな」
「じーちゃんたちは、洗ったの?」
「うん。必ず洗え、って言われてな」
「痛くない?」
「目が真っ赤になってる子は、たくさんいたよ」
「ゴーグルすればいいのに」
「オレたちの頃はまだ、ほとんど売ってなかったからなぁ」
「そうなの?」
「うん。売ってても高かったしな」
「それで、目を洗ったんだね?」
「そうだろうなぁ」
ボクらは、必ずつけるゴーグル。
じーちゃんたちの頃の子どもじゃなくてホッとしちゃった。
だって、水の中で目を開けるのって大変。
小学校に入る前に、パパとお風呂で練習したんだけどさ。
痛くてムリだったよ。
結局、小学校ではゴーグルつけるから、練習はいらなかったんだ。
それじゃあ、じーちゃんたちってさ。
みんなが水の中で、目を開けられるってこと?
すごくない? 強すぎ! 戦士みたい。
じーちゃんたちが、目を洗った『洗眼器』があったところ。
そこは、今は普通の水道の蛇口になってる。
きっと、ここで水風船を作るんだね。
「じーちゃん、ここで水風船を作るんじゃない?」
「うん。そうだろうな。さっそく作ろう!」
風船の口を持って、ぐいっと広げて。
そのまま蛇口にかぶせる。よし!
それから、ゆっくり蛇口をひねるよ!
じゅわーって、お水が入るとさ。
どんどんふくらむ水風船。
「うわっ!」
バッシャン!
ビックリして手をはなしちゃった!
だってさ、おっきくなった風船にね。
おっかないゾンビの絵が描いてあったんだ。
「ユウスケ、どうした? 大丈夫か?」
「うん。ゾンビの絵が出てきて……」
「ん? これか? 本当だ、ゾンビだな」
「じーちゃんのほうは、違うの?」
「オレのは……、爆弾の絵だな」
「変なの! おどろかせるつもりかな?」
「う~ん、これはちょっとめんどうかもしれないぞ」
「え? どうして?」
「ほかの風船にも水を入れてみよう」
「うん」
じーちゃんは、少しむずかしい顔をしてる。
水風船の絵がゾンビだと、なにがダメなのかな?
よくわからないけど、とりあえず。
ボクは、次の風船に水を入れることにしたんだ。
じゅわー。
あ、今度はゾンビじゃない!
りんご?
「じーちゃん、じーちゃん! 次は、りんごだったよ」
「そうか。こっちは、帽子だ」
「もう1個、入れてみる?」
「うん、そうしよう」
じゅわー。
次もゾンビじゃない!
ランドセルみたいだ。
「じーちゃん、次はランドセル!」
「オレは、本だな」
「この絵が、どうかしたの?」
「あの巨大ビート板に書いてあることをちゃんと読むと」
「読むと?」
「水風船『爆弾』でしか、ゾンビは倒せないってことだ」
「え? どういう意味?」
「りんごや帽子、ランドセルじゃダメだってことさ」
「こっちだよ! シャワーの隣り!」
「ん? シャワーの隣りって、水道だったっけ?」
「え? ずっと、そうだよ」
「う~ん、オレたちの頃は違ったような……あ!」
「なになに?」
「アレは、もうなくなったんだな」
「アレって?」
「たしか……洗眼器っていったかな?」
「え? 洗面器? それは、お風呂で使うのじゃないの?」
「違う。それじゃなくて『せんがんき』」
「あ! わかった! ママがブイーンってお顔洗ってるのでしょ!」
「それも違う。目を洗う水道だよ」
「えぇ⁉︎ 目を水道で洗うの?」
「今は洗わないって聞いたな」
「じーちゃんたちは、洗ったの?」
「うん。必ず洗え、って言われてな」
「痛くない?」
「目が真っ赤になってる子は、たくさんいたよ」
「ゴーグルすればいいのに」
「オレたちの頃はまだ、ほとんど売ってなかったからなぁ」
「そうなの?」
「うん。売ってても高かったしな」
「それで、目を洗ったんだね?」
「そうだろうなぁ」
ボクらは、必ずつけるゴーグル。
じーちゃんたちの頃の子どもじゃなくてホッとしちゃった。
だって、水の中で目を開けるのって大変。
小学校に入る前に、パパとお風呂で練習したんだけどさ。
痛くてムリだったよ。
結局、小学校ではゴーグルつけるから、練習はいらなかったんだ。
それじゃあ、じーちゃんたちってさ。
みんなが水の中で、目を開けられるってこと?
すごくない? 強すぎ! 戦士みたい。
じーちゃんたちが、目を洗った『洗眼器』があったところ。
そこは、今は普通の水道の蛇口になってる。
きっと、ここで水風船を作るんだね。
「じーちゃん、ここで水風船を作るんじゃない?」
「うん。そうだろうな。さっそく作ろう!」
風船の口を持って、ぐいっと広げて。
そのまま蛇口にかぶせる。よし!
それから、ゆっくり蛇口をひねるよ!
じゅわーって、お水が入るとさ。
どんどんふくらむ水風船。
「うわっ!」
バッシャン!
ビックリして手をはなしちゃった!
だってさ、おっきくなった風船にね。
おっかないゾンビの絵が描いてあったんだ。
「ユウスケ、どうした? 大丈夫か?」
「うん。ゾンビの絵が出てきて……」
「ん? これか? 本当だ、ゾンビだな」
「じーちゃんのほうは、違うの?」
「オレのは……、爆弾の絵だな」
「変なの! おどろかせるつもりかな?」
「う~ん、これはちょっとめんどうかもしれないぞ」
「え? どうして?」
「ほかの風船にも水を入れてみよう」
「うん」
じーちゃんは、少しむずかしい顔をしてる。
水風船の絵がゾンビだと、なにがダメなのかな?
よくわからないけど、とりあえず。
ボクは、次の風船に水を入れることにしたんだ。
じゅわー。
あ、今度はゾンビじゃない!
りんご?
「じーちゃん、じーちゃん! 次は、りんごだったよ」
「そうか。こっちは、帽子だ」
「もう1個、入れてみる?」
「うん、そうしよう」
じゅわー。
次もゾンビじゃない!
ランドセルみたいだ。
「じーちゃん、次はランドセル!」
「オレは、本だな」
「この絵が、どうかしたの?」
「あの巨大ビート板に書いてあることをちゃんと読むと」
「読むと?」
「水風船『爆弾』でしか、ゾンビは倒せないってことだ」
「え? どういう意味?」
「りんごや帽子、ランドセルじゃダメだってことさ」
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