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(2)理科室の試練
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今日は、夏休みが始まって3日目。
午前中は、宿題をした。
お昼はママが用意してくれたサンドイッチを食べた。
それから、学校のプールにきたんだ。
夏休みの間に、5回はプールにこなきゃいけない。
これも宿題。
プールカードにハンコを押してもらう。
これを2学期に提出して、クリア。
初日からがんばったボクは、もう3個目のハンコ。
この3日で、ボクは平泳ぎができるようになった。
同じクラスのナオくんが教えてくれた。
ナオくんは、スイミングに通ってるから上手。
もうナオくんは、背泳ぎもできるんだって!
ボクも試してみたけど、ちょっとムリだった。
ブクブクッて沈んじゃうのが、怖かった。
「帰りにアイス食ってこーぜ」
「うん、いいね」
「オレ、3色アイス食いたい!」
「ボクは、ソーダ味のアイスにする!」
ナオくんと一緒に駄菓子屋に行ってたら。
こんなことには、ならなかったのかなぁ?
駄菓子屋に向かおうとして、ボクは思い出したんだ。
絵の具を取ってこなきゃ、ってことを。
絵を描く宿題をしようとしたら、赤の絵の具がなかった。
たっくんに貸して、返してもらった時に机に突っ込んだまま。
すっかり忘れちゃってた。
「ナオくん、ごめん。忘れもの、取りにいかないと」
「そっか。じゃあ、アイスはまた明日にしよーぜ」
「うん。またね」
みんながいない学校は、いつも通りなのに違って見える。
なんだかひんやり涼しくて、音が響いてよく聞こえる。
廊下もいつもより広いみたいだ。
だれにもぶつからずに歩ける!
初めは、そんな感じに楽しんでたんだけど……。
だんだん静かすぎる学校が、少し怖くなった。
もう5年生なんだから、そんなことはだれにも言わないけど。
急ぎ足で教室にたどり着いたボクは、絵の具を見つけた。
そのまま、まっすぐ帰ればよかったのに!
玄関に向かう途中で、理科室の前を通り過ぎようとしたとき。
理科室から不思議な七色の光がもれているのを見ちゃったんだ。
(なんだろう……?)
カラカラカラ……。
気づいたら、ボクは理科室の戸を開けちゃってた。
「あのぅ……。だれか、いますか~?」
小さな声で聞いてみたけど、返事はない。
(気のせいか? ま、いっか。ナオくん、まだいるかな?)
七色の光も消えちゃってたし、気のせいだったかも。
そう思って、廊下に出ようと戸に手をかけた。
「え? 開かない? なんで?」
理科室の戸は、鍵なんてかからない。
だれかが押さえてるの?
でも、廊下にはだれもいなかったはず。
パンパカパーン! パンパンパン! パンパカパーン!
急にうるさい音がして、黒板に文字が浮かび上がった。
先生が使う黒板前の実験台の上には、アルコールランプ。
そして、マッチ箱。
だれが用意したのか、並べて置かれている。
「これ、なに? だれかのイタズラ?」
大きな声で聞いてみる。……だれも答えない。
「やめてよ! ボク、ひまじゃないんだよ!」
今度は少し怒った声を出してみる。
ガタン!
後ろから音がして、ボクが振り返ると男の人が立っていた。
「ユウスケ……か?」
「ユウスケ、オレが分かるか?」
それが、ボクとじーちゃんとの迷宮攻略の始まりだった。
午前中は、宿題をした。
お昼はママが用意してくれたサンドイッチを食べた。
それから、学校のプールにきたんだ。
夏休みの間に、5回はプールにこなきゃいけない。
これも宿題。
プールカードにハンコを押してもらう。
これを2学期に提出して、クリア。
初日からがんばったボクは、もう3個目のハンコ。
この3日で、ボクは平泳ぎができるようになった。
同じクラスのナオくんが教えてくれた。
ナオくんは、スイミングに通ってるから上手。
もうナオくんは、背泳ぎもできるんだって!
ボクも試してみたけど、ちょっとムリだった。
ブクブクッて沈んじゃうのが、怖かった。
「帰りにアイス食ってこーぜ」
「うん、いいね」
「オレ、3色アイス食いたい!」
「ボクは、ソーダ味のアイスにする!」
ナオくんと一緒に駄菓子屋に行ってたら。
こんなことには、ならなかったのかなぁ?
駄菓子屋に向かおうとして、ボクは思い出したんだ。
絵の具を取ってこなきゃ、ってことを。
絵を描く宿題をしようとしたら、赤の絵の具がなかった。
たっくんに貸して、返してもらった時に机に突っ込んだまま。
すっかり忘れちゃってた。
「ナオくん、ごめん。忘れもの、取りにいかないと」
「そっか。じゃあ、アイスはまた明日にしよーぜ」
「うん。またね」
みんながいない学校は、いつも通りなのに違って見える。
なんだかひんやり涼しくて、音が響いてよく聞こえる。
廊下もいつもより広いみたいだ。
だれにもぶつからずに歩ける!
初めは、そんな感じに楽しんでたんだけど……。
だんだん静かすぎる学校が、少し怖くなった。
もう5年生なんだから、そんなことはだれにも言わないけど。
急ぎ足で教室にたどり着いたボクは、絵の具を見つけた。
そのまま、まっすぐ帰ればよかったのに!
玄関に向かう途中で、理科室の前を通り過ぎようとしたとき。
理科室から不思議な七色の光がもれているのを見ちゃったんだ。
(なんだろう……?)
カラカラカラ……。
気づいたら、ボクは理科室の戸を開けちゃってた。
「あのぅ……。だれか、いますか~?」
小さな声で聞いてみたけど、返事はない。
(気のせいか? ま、いっか。ナオくん、まだいるかな?)
七色の光も消えちゃってたし、気のせいだったかも。
そう思って、廊下に出ようと戸に手をかけた。
「え? 開かない? なんで?」
理科室の戸は、鍵なんてかからない。
だれかが押さえてるの?
でも、廊下にはだれもいなかったはず。
パンパカパーン! パンパンパン! パンパカパーン!
急にうるさい音がして、黒板に文字が浮かび上がった。
先生が使う黒板前の実験台の上には、アルコールランプ。
そして、マッチ箱。
だれが用意したのか、並べて置かれている。
「これ、なに? だれかのイタズラ?」
大きな声で聞いてみる。……だれも答えない。
「やめてよ! ボク、ひまじゃないんだよ!」
今度は少し怒った声を出してみる。
ガタン!
後ろから音がして、ボクが振り返ると男の人が立っていた。
「ユウスケ……か?」
「ユウスケ、オレが分かるか?」
それが、ボクとじーちゃんとの迷宮攻略の始まりだった。
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