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1章
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七つ星駅商店街は午前中から閑散としている。
周りはシャッターが閉まって店が開いているのはわずかだ。
老朽化や店主の高齢化、後継者がいないなど事情は様々で店を畳んでいるのだろう。
商店街の中に小綺麗なマンションの一階にあるテナント――よろず屋ななつ星である。
パッと見は小さなシャレオツなカフェに見える。
入り口前の立て看板には『家事代行・エアコン工事・草むしりその他諸々引き受けます。よろずやななつ星』と白のマーカーで書かれている。
ゴールデンウィークも終わり、五月中頃にも関わらず暑い。
半袖で一日過ごせる。
「すずらんさーん、ドライつけましょー」
「そうだねー。あっつ! 今日夏日じゃない?!」
すずらんは七分袖のブラウスをパタパタさせながら、室内の気温付きの壁掛け時計を見る。二十七度だった。
「今日夏日ってネットの天気予報アプリに書いてありました」
みみずくが暑さに対してうんざりそうに室内の窓を閉めていく。
よろず屋ななつ星の建物の中は地味に西日がキツイ。
「昔はこの時期涼しかったのに、段々夏と変わらなくなってるわー」
デスクでパタパタと三つ星町町内会のロゴが書かれたうちわを扇ぐすいせん。
社内は精密機械が多いので暑さが大敵だ。下手すると壊れてしまう。
「で、今回の案件はマッチングアプリ?」
「そうなの」
すずらんは依頼主である瀬川淳平の話を大屋と同席して聞いていた。
――俺、やましいことしてないんです。
――浮気したから慰謝料要求って、俺、浮気してませんよ!
瀬川は半年前から女性と付き合っていた。
マッチングアプリでコツコツとやりとりをし、ちょくちょくデートというか食事をするようになった。ホテルにも行くようになった。一ヶ月前には両親に紹介をかねて挨拶をしていた。
しかし、三日前、女性の夫と名乗る男性から「俺の妻と浮気した」ということで慰謝料請求をされた。
支払いの締め切りは今週までと言われ、急いで払ってしまった。
デート中の写真や、女性とのやりとりの文面、通話記録など証拠も一緒に送られてきたから、八方塞がりである。
ここで初めて、女性が既婚者であることを知ったのである。
当然、瀬川はそんなこと知らなかった。
メッセージのやりとりは普通だったし、休日の夜にデートすることもあった。
プロフィールには独身である旨を載せていた。
「基本的にマッチングアプリって、既婚者アウトじゃなかったっけ?」
すいせんはマッチングアプリを現在進行系でつかっているみみずくにたずねる。
「基本NGです。独身や年収の証明書提出求められますからね。ただ、それもアプリによっては必要ないのもあるから、いろいろ抜け道探して独身と偽ってる人いますからね」
「えー、そんな面倒なことするの?!」
すいせんが顔をしかめる。
「そうですよ。真剣に探してる人はたくさんいる一方で遊び目当ての人もいますからねー。男女問わずそれで泣き寝入りするパターンは少なくないですから。俺も騙されないように慎重にしてますけどね」
プロフィールで既婚者なのに独身であることを偽ったり、十八歳以下なのに年齢ごまかしたりすると、最悪十五万以上の罰金が運営から請求されるアプリもある。
「ふーん、大変ねー」
すずらんは瀬川からもらった証拠の書類をペラペラめくりながらつぶやいた。
騙して十五万以上取られ、その上不倫だなんだで修羅場になったらもっとお金が取られるだろう。
そこまでしてまで異性と遊びたいのか。
すずらんは夫がいる身として、到底理解できない話である。以前はなかったが最近、夫についてすいせんやみみずくの前でのろけている。
夫は自分のことを理解してくれる大切な存在。
お葬式という不規則な勤務スタイルなので、生活リズムが合わない時が多い。それでも、予定が合えば、デートしたり、食事を作ったり、テレビ見たりと楽しく過ごしている。たわいない時間を一緒に共有できるだけで満足だ。
「瀬川さんが使ってたのは”セリバーテル”というアプリですね。これは、証明書いらないタイプなので、嘘つこうと思えばいくらでもできますね」
セリバーテルはフランス語で”独身”という意味だ。文字通り独身が中心なんだが、証明書の提出は任意のようなので、騙そうと思えばいくらでもできる。
「これ美人局案件かも……」
例えば、本当に瀬川が相手の女性が既婚者であることを知らずに関係を持ち続けていたら、逆に慰謝料請求できる立場になれるはず。
「みみずくさ、セリバーテルに登録してる?」
「登録してますけど、放置してます。俺は”enisi””派なんで」
いい感じそうな女性とやりとりできそうだなと思ったら、やりとりが続かない。よくて一往復だ。年収だ、親が生きてるから、学歴がどうのこうのと何かと断られてばかりだったので、ほとんど放置している。なんというか、ハイスペックな男性を求める女性が多い。
みみずくは地元の国公立大を出ているとはいえ、家族も高学歴ばかりなので、霞んでしまう。
両親は公務員、上の兄と姉は大手企業で働いている。
昔から人付き合いが苦手なみみずくは職を一度辞めて、なんとなく家族に対してコンプレックスを持っている。
年収は兄と姉には及ばないが、この仕事は”身バレダメ、絶対”なので、人になかなか言えない。
マッチングアプリには自由業と登録している。
自由業ということで、女性は高収入をだと思って、やりとりを求めてくるが、期待はずれと言わんばかりのリアクションをされる。
「セリバーテルは独身がターゲットとはいえ、実際は男女問わず既婚者が紛れ込んでるので、ネットではネーミング詐欺って揶揄されてますよ」
「あ、本当だ。運営が適当なんだろうね」
すずらんはパソコンでセリバーテルの使用者の掲示板や口コミサイトを検索して、二人に見せる。
サクラばっか、既婚者が独身者を騙ってる、経歴嘘ついてる人がいたので、通報しても特に対応していないなど、あまりいいコメントはない。
一方で、すぐにヤレるとか経歴を誤魔化しても何も対応されないので、遊びにはうってつけというコメントも目立つ。
掲示板や口コミサイトというのは基本的にいいことより、悪いことがどうしても目立ってしまう。相当思うことがあるから書くのである。あんまりポジティブ又はネガティブなコメントばっかりのものだと、怪しい業者が絡んでる可能性があるので、疑ってかからないといけない。
ポジティブとネガティブなコメントがバランスよくある方が多少信用できる。
「セリバーテルはまだできて二年ぐらい? のアプリですからね。瀬川さんは何でこれを選んだか分からないけど。登録すると月額料金が半年間無料になるからでしょうね。でも結局他で課金しないといけないですから」
ほかに色々とマッチングアプリは沢山あるのに何でよりによってできたばっかのものを使ってたのか。
マッチングアプリは女性は無料で、男性は月額料金をぶんどられ、婚活アプリや真剣にな交際を求めてます系のアプリは、男女問わず月額料金を支払う。
どちらにせよ男性は異性とのやりとりでお金を取られるので、月額料金が半年間無料になるシステムは男性としては少し負担が楽になる。しかし、このサービスを受けるには色々と条件があるだろう。
むしろ積極的にアプリを使わないと、ひたすら支払うだけで損するだけだ。
久しぶりに使ったらめっちゃ高額請求きた! なんてこともありそうだ。
「年中ガチャの権利が三十回分無料! って言ってるアプリゲームと一緒じゃん。でも実際はあの手この手で条件があって、結局課金しないといけないみたいな感じ。私、この間、新しいゲームアプリインストールしたら、初っ端から課金したわー。声優が目当てで」
「えっ、すずらんさんゲームするんですか?」
みみずくが素っ頓狂声を上げる。
「そうよ。子どもの頃からよくやってたの。妹と一緒によくやってたわー」
人にはあまり言ってないが、すずらんはアニメとゲームが結構好きだ。毎クールどんな作品が放送されるかチェックしてる。
今は亡き妹とゲームで勝負したり、深夜アニメを一緒に見ていた。
ちなみにすずらんが最近インストールしたアプリゲームは、歴史上の人物を美化したキャラクターと共に、敵を倒していくものである。
初回登録すると、ガチャが三十回分無料、レア度が高いキャラが手に入るというものだったが、なんだかんだ課金しないと無理なパターンだった。
目当てのキャラクターを引き当てるのに五千円ほど課金した。そのキャラクターを演じてる声優は姉妹ともども好きである。
当たりの確率が低く、課金しようがしまいが変わらない。中には何百万もつぎ込んだ人もいる。
すずらんはそこまでしようとは思ってないが。
「うちも娘がゲーム課金したいっていうのよー。困っちゃうわー。私と夫で止めてるけどね。気持ちは分かるけど。私も昔そういうことあったから」
肩をすくめて話すすいせん。
マッチングアプリだろうが、アプリゲームだろうが、お金をかけても自分が望む方向にいける保障はない。
「そんな話はいいから、まずは慰謝料要求してきた女性について調べよう。みみずく、セリバーテルで該当の女性ないか探してくれる?」
「合点承知!」
みみずくは瀬川から渡された書類をもとに、該当の女性がないか検索をかける。
「うーん、結構名前被りおおいですね……何せ”ゆあ”って……」
“ゆあ”という名前の女性が三十件出てきた。これは地道にプロフィールを見ていくしかない。
「そうはいうけど、今回、瀬川さんがやり取りやプロフィールをスクショしてくれてるわ。それで絞りこめないかしら?」
周りはシャッターが閉まって店が開いているのはわずかだ。
老朽化や店主の高齢化、後継者がいないなど事情は様々で店を畳んでいるのだろう。
商店街の中に小綺麗なマンションの一階にあるテナント――よろず屋ななつ星である。
パッと見は小さなシャレオツなカフェに見える。
入り口前の立て看板には『家事代行・エアコン工事・草むしりその他諸々引き受けます。よろずやななつ星』と白のマーカーで書かれている。
ゴールデンウィークも終わり、五月中頃にも関わらず暑い。
半袖で一日過ごせる。
「すずらんさーん、ドライつけましょー」
「そうだねー。あっつ! 今日夏日じゃない?!」
すずらんは七分袖のブラウスをパタパタさせながら、室内の気温付きの壁掛け時計を見る。二十七度だった。
「今日夏日ってネットの天気予報アプリに書いてありました」
みみずくが暑さに対してうんざりそうに室内の窓を閉めていく。
よろず屋ななつ星の建物の中は地味に西日がキツイ。
「昔はこの時期涼しかったのに、段々夏と変わらなくなってるわー」
デスクでパタパタと三つ星町町内会のロゴが書かれたうちわを扇ぐすいせん。
社内は精密機械が多いので暑さが大敵だ。下手すると壊れてしまう。
「で、今回の案件はマッチングアプリ?」
「そうなの」
すずらんは依頼主である瀬川淳平の話を大屋と同席して聞いていた。
――俺、やましいことしてないんです。
――浮気したから慰謝料要求って、俺、浮気してませんよ!
瀬川は半年前から女性と付き合っていた。
マッチングアプリでコツコツとやりとりをし、ちょくちょくデートというか食事をするようになった。ホテルにも行くようになった。一ヶ月前には両親に紹介をかねて挨拶をしていた。
しかし、三日前、女性の夫と名乗る男性から「俺の妻と浮気した」ということで慰謝料請求をされた。
支払いの締め切りは今週までと言われ、急いで払ってしまった。
デート中の写真や、女性とのやりとりの文面、通話記録など証拠も一緒に送られてきたから、八方塞がりである。
ここで初めて、女性が既婚者であることを知ったのである。
当然、瀬川はそんなこと知らなかった。
メッセージのやりとりは普通だったし、休日の夜にデートすることもあった。
プロフィールには独身である旨を載せていた。
「基本的にマッチングアプリって、既婚者アウトじゃなかったっけ?」
すいせんはマッチングアプリを現在進行系でつかっているみみずくにたずねる。
「基本NGです。独身や年収の証明書提出求められますからね。ただ、それもアプリによっては必要ないのもあるから、いろいろ抜け道探して独身と偽ってる人いますからね」
「えー、そんな面倒なことするの?!」
すいせんが顔をしかめる。
「そうですよ。真剣に探してる人はたくさんいる一方で遊び目当ての人もいますからねー。男女問わずそれで泣き寝入りするパターンは少なくないですから。俺も騙されないように慎重にしてますけどね」
プロフィールで既婚者なのに独身であることを偽ったり、十八歳以下なのに年齢ごまかしたりすると、最悪十五万以上の罰金が運営から請求されるアプリもある。
「ふーん、大変ねー」
すずらんは瀬川からもらった証拠の書類をペラペラめくりながらつぶやいた。
騙して十五万以上取られ、その上不倫だなんだで修羅場になったらもっとお金が取られるだろう。
そこまでしてまで異性と遊びたいのか。
すずらんは夫がいる身として、到底理解できない話である。以前はなかったが最近、夫についてすいせんやみみずくの前でのろけている。
夫は自分のことを理解してくれる大切な存在。
お葬式という不規則な勤務スタイルなので、生活リズムが合わない時が多い。それでも、予定が合えば、デートしたり、食事を作ったり、テレビ見たりと楽しく過ごしている。たわいない時間を一緒に共有できるだけで満足だ。
「瀬川さんが使ってたのは”セリバーテル”というアプリですね。これは、証明書いらないタイプなので、嘘つこうと思えばいくらでもできますね」
セリバーテルはフランス語で”独身”という意味だ。文字通り独身が中心なんだが、証明書の提出は任意のようなので、騙そうと思えばいくらでもできる。
「これ美人局案件かも……」
例えば、本当に瀬川が相手の女性が既婚者であることを知らずに関係を持ち続けていたら、逆に慰謝料請求できる立場になれるはず。
「みみずくさ、セリバーテルに登録してる?」
「登録してますけど、放置してます。俺は”enisi””派なんで」
いい感じそうな女性とやりとりできそうだなと思ったら、やりとりが続かない。よくて一往復だ。年収だ、親が生きてるから、学歴がどうのこうのと何かと断られてばかりだったので、ほとんど放置している。なんというか、ハイスペックな男性を求める女性が多い。
みみずくは地元の国公立大を出ているとはいえ、家族も高学歴ばかりなので、霞んでしまう。
両親は公務員、上の兄と姉は大手企業で働いている。
昔から人付き合いが苦手なみみずくは職を一度辞めて、なんとなく家族に対してコンプレックスを持っている。
年収は兄と姉には及ばないが、この仕事は”身バレダメ、絶対”なので、人になかなか言えない。
マッチングアプリには自由業と登録している。
自由業ということで、女性は高収入をだと思って、やりとりを求めてくるが、期待はずれと言わんばかりのリアクションをされる。
「セリバーテルは独身がターゲットとはいえ、実際は男女問わず既婚者が紛れ込んでるので、ネットではネーミング詐欺って揶揄されてますよ」
「あ、本当だ。運営が適当なんだろうね」
すずらんはパソコンでセリバーテルの使用者の掲示板や口コミサイトを検索して、二人に見せる。
サクラばっか、既婚者が独身者を騙ってる、経歴嘘ついてる人がいたので、通報しても特に対応していないなど、あまりいいコメントはない。
一方で、すぐにヤレるとか経歴を誤魔化しても何も対応されないので、遊びにはうってつけというコメントも目立つ。
掲示板や口コミサイトというのは基本的にいいことより、悪いことがどうしても目立ってしまう。相当思うことがあるから書くのである。あんまりポジティブ又はネガティブなコメントばっかりのものだと、怪しい業者が絡んでる可能性があるので、疑ってかからないといけない。
ポジティブとネガティブなコメントがバランスよくある方が多少信用できる。
「セリバーテルはまだできて二年ぐらい? のアプリですからね。瀬川さんは何でこれを選んだか分からないけど。登録すると月額料金が半年間無料になるからでしょうね。でも結局他で課金しないといけないですから」
ほかに色々とマッチングアプリは沢山あるのに何でよりによってできたばっかのものを使ってたのか。
マッチングアプリは女性は無料で、男性は月額料金をぶんどられ、婚活アプリや真剣にな交際を求めてます系のアプリは、男女問わず月額料金を支払う。
どちらにせよ男性は異性とのやりとりでお金を取られるので、月額料金が半年間無料になるシステムは男性としては少し負担が楽になる。しかし、このサービスを受けるには色々と条件があるだろう。
むしろ積極的にアプリを使わないと、ひたすら支払うだけで損するだけだ。
久しぶりに使ったらめっちゃ高額請求きた! なんてこともありそうだ。
「年中ガチャの権利が三十回分無料! って言ってるアプリゲームと一緒じゃん。でも実際はあの手この手で条件があって、結局課金しないといけないみたいな感じ。私、この間、新しいゲームアプリインストールしたら、初っ端から課金したわー。声優が目当てで」
「えっ、すずらんさんゲームするんですか?」
みみずくが素っ頓狂声を上げる。
「そうよ。子どもの頃からよくやってたの。妹と一緒によくやってたわー」
人にはあまり言ってないが、すずらんはアニメとゲームが結構好きだ。毎クールどんな作品が放送されるかチェックしてる。
今は亡き妹とゲームで勝負したり、深夜アニメを一緒に見ていた。
ちなみにすずらんが最近インストールしたアプリゲームは、歴史上の人物を美化したキャラクターと共に、敵を倒していくものである。
初回登録すると、ガチャが三十回分無料、レア度が高いキャラが手に入るというものだったが、なんだかんだ課金しないと無理なパターンだった。
目当てのキャラクターを引き当てるのに五千円ほど課金した。そのキャラクターを演じてる声優は姉妹ともども好きである。
当たりの確率が低く、課金しようがしまいが変わらない。中には何百万もつぎ込んだ人もいる。
すずらんはそこまでしようとは思ってないが。
「うちも娘がゲーム課金したいっていうのよー。困っちゃうわー。私と夫で止めてるけどね。気持ちは分かるけど。私も昔そういうことあったから」
肩をすくめて話すすいせん。
マッチングアプリだろうが、アプリゲームだろうが、お金をかけても自分が望む方向にいける保障はない。
「そんな話はいいから、まずは慰謝料要求してきた女性について調べよう。みみずく、セリバーテルで該当の女性ないか探してくれる?」
「合点承知!」
みみずくは瀬川から渡された書類をもとに、該当の女性がないか検索をかける。
「うーん、結構名前被りおおいですね……何せ”ゆあ”って……」
“ゆあ”という名前の女性が三十件出てきた。これは地道にプロフィールを見ていくしかない。
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