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エピローグ【解決編】
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「あのな水落。カレーうどん舐めたらあかんぞ。あいつら、俺が白のタキシード着ていようが容赦なく飛び散るからな」
深田の声に思わず吹き出してしまった。非日常空間において、緊張感のない能天気な感じは、まさしく空気が読めないといった具合だったが、今となっては深田に救われたような気がする。なんだかんだでムードメーカーだったのかもしれない。
「実は少し早く来るようにお願いしてあったんです。つまり【R】【U】【H】の所有者の方々に」
アガサが得意げになって口を開く。手回しが良いというか、わざわざそんなことをする必要もないように思えるのだが、なんせ幹事はアガサである。お願いした以上、彼女の采配に口を出しても仕方がないだろう。
少しずつ声が近づいてきて、とうとう扉の前までやってきたようだ。
「なんだ? 何をする?」
なんとなく堅苦しいような喋り方は池田翼陸士長であろう。扉の向こうでどんなやり取りがなされているのだろうか。
「いやいや、みんなに会うんだったら一番ギャップのあるお前が先頭やろ? みんな絶対にびっくりするって」
恐らく深田達は早めに会場入りすることを知らないのだろう。なぜなら、春日自身もここに来るまで早め――いや、早すぎる会場入りを知らなかったのだから。
「それで春日さん。ちょうどいいことだし、お答えいただきましょうか。私がどんな仕掛けを作品に施したのか。ご本人も登場することですし」
なにやら扉の向こうで揉めながらも、ようやくゆっくりと扉が開く。春日はそれを眺めながら言った。
「君はある事柄をあえて提示しなかった。それによってミスリードしようとしたんだろ? では、君が提示しなかったある事柄とはなんだったのか? つまり――」
扉が開くと、そこには胸の開いたドレスを着た女性が立っていた。あの時とは違って化粧もしっかりしているし、格好が迷彩服からドレスに変わっただけでも、かなり印象が変わるものだなと思った。
「陸士長が女性であるという当たり前の事柄を、君はあえて提示していないんだよ」
春日の言葉に笑みを浮かべると、アガサはかすかに笑みを返して陸士長のほうへと駆け寄った。
「池田さん、お久しぶりです! その――すっごく綺麗ですよ」
春日もカウンター席から立ち上がり、かつての仲間達を出迎えることにした。相変わらず人間というものはあまり好きではないが、共に死線をくぐり抜けた彼らだけは別物だ。
深田の声に思わず吹き出してしまった。非日常空間において、緊張感のない能天気な感じは、まさしく空気が読めないといった具合だったが、今となっては深田に救われたような気がする。なんだかんだでムードメーカーだったのかもしれない。
「実は少し早く来るようにお願いしてあったんです。つまり【R】【U】【H】の所有者の方々に」
アガサが得意げになって口を開く。手回しが良いというか、わざわざそんなことをする必要もないように思えるのだが、なんせ幹事はアガサである。お願いした以上、彼女の采配に口を出しても仕方がないだろう。
少しずつ声が近づいてきて、とうとう扉の前までやってきたようだ。
「なんだ? 何をする?」
なんとなく堅苦しいような喋り方は池田翼陸士長であろう。扉の向こうでどんなやり取りがなされているのだろうか。
「いやいや、みんなに会うんだったら一番ギャップのあるお前が先頭やろ? みんな絶対にびっくりするって」
恐らく深田達は早めに会場入りすることを知らないのだろう。なぜなら、春日自身もここに来るまで早め――いや、早すぎる会場入りを知らなかったのだから。
「それで春日さん。ちょうどいいことだし、お答えいただきましょうか。私がどんな仕掛けを作品に施したのか。ご本人も登場することですし」
なにやら扉の向こうで揉めながらも、ようやくゆっくりと扉が開く。春日はそれを眺めながら言った。
「君はある事柄をあえて提示しなかった。それによってミスリードしようとしたんだろ? では、君が提示しなかったある事柄とはなんだったのか? つまり――」
扉が開くと、そこには胸の開いたドレスを着た女性が立っていた。あの時とは違って化粧もしっかりしているし、格好が迷彩服からドレスに変わっただけでも、かなり印象が変わるものだなと思った。
「陸士長が女性であるという当たり前の事柄を、君はあえて提示していないんだよ」
春日の言葉に笑みを浮かべると、アガサはかすかに笑みを返して陸士長のほうへと駆け寄った。
「池田さん、お久しぶりです! その――すっごく綺麗ですよ」
春日もカウンター席から立ち上がり、かつての仲間達を出迎えることにした。相変わらず人間というものはあまり好きではないが、共に死線をくぐり抜けた彼らだけは別物だ。
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