運命の紫い糸

まかのむ

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私の気持ち

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私は性格が悪い
手に入れたいものがあったら人を傷つけてでも自分のものにするし、その手に入れたいものが意思を持っていたならそれが望むものを全力で叶えてあげたい
いや、叶えさせる。
どんな手段であろうとも、努力している人はそうあるべきだ

JRC部は毎週水曜日と木曜日にこの小葉高校の周りのゴミを拾うだけの部活動、言ってしまえば帰宅部だ。部活に参加しないもよし、参加して意味のあるかもわからない地域貢献(笑)をするもしよだ。

私はどうせ帰ってもうるさい母親に宿題やら家事を手伝えやらどうこう言われるのも嫌だし、お小遣いも月2000円これじゃどこにも遊びに行けない、
だからよく部活動に参加してできるだけ家にいる時間を潰している。私の友達のみおもその境遇の1人で気が合う為一緒にゴミ拾いとは名ばかりの散歩をしている。

ある日私がいつものようにみおとゴミ拾い(笑)をしていたところでサッカー部から大きな掛け声が聞こえる。ビブスの色が2つあることを見るに紅白戦だろう、この前うちのサッカー部は選手権があると学校の集会で聞いた気がする。大会の為に頑張っているんだなーと思い横目で見ていると、友達のみおが碧を一目し、

「ねえあかり、サッカー部試合しとるけど、あの人何しとるん?ww2年じゃないん?ww」

と私に聞いてきた。碧くんはサッカー部の副顧問の宮崎先生と20mくらいの距離をとってロングパスをしている。見た感じ補欠は一年生4人と碧くんだけだろう私は少し声のボリュームを落とし、 

「補欠で試合に出れないんじゃない?今度サッカー部試合だし、レギュラーだけで練習しとるんやろ」

と答えた。おそらく碧くんのことは1年生の中に2年生っぽい人がいたから聞いたのだろう。みおはあまり人に興味がなく、そして性格が悪い、さっきの質問も碧くんが補欠だと知っていてふざけて言ったのだろう。私は逆に人にはかなり興味がある方だと思う、誰かの恋愛事情や友達事情、派閥などのことにも興味がある。もちろんさっきの碧のことも知っている。例えば、机の中がプリントなどで散乱していたり、好きな本が私の好きなという紫色のアサガオが表紙の恋愛小説だったり、部活が終わった後でも残って練習をしていたり、帰りのバスではいつもスマホでサッカーの動画を見ていたり、いろいろ知っている。そこまで努力している彼が試合に出れないのはとても不思議だ。
2日後の木曜日みおは休みだった為1人でゴミ拾いをした今日は(笑)ではない、流石に集会で学校周りのゴミのことについて15分みっちり説明されたからには今日くらいはしないといけないそう思ったからだ。
無心で拾った
まだやってるよ広い学校を一周した時もいたけど、30分くらい経った後の二週目でもいるなんて…毎回いるよね部活オフの日なのに自主練している碧を見てそう思った。努力している人はやっぱり報われて欲しい、報われたら見てるこっちもなんかうれしくなってくる。

「どうにか手助けできる方法は……」

後日マネージャーになったら碧くんがボール拾いをすることも無くなるし片付けも碧くんに任せることも無くなるだろうと思い

「私はサッカー部のマネージャーになる!」

とみおに言った。

「えっなに?好きな人でもできた?」

と返されたが、私は面倒ごとは避けたいので

「んじゃ、サッカー部の顧問のとこ行ってくるわ!」

と言って足早にその場を離れた。宮崎先生は顧問に話もせずにマネージャー入りを承諾してくれて今日の部活の練習からマネージャーとして仕事することになった。

「マネージャーのあかりです、よろしくお願いします!」

と元気よく自己紹介を済ませた後ボトルの水入れ、コーンやボールの片付けや準備など簡単なものから説明され、すぐ終わったので宮崎先生と雑誌していると碧くんの話になった。

あかり「碧くん居残り練習頑張ってますよね、よく見ますよ」

宮崎先生「でも一向に上手くならないんだよな」

あかり「碧くんってどこのポジションなんですか?」

宮崎先生「碧はハルトとハルキと同じサイドバックだね」

あかり「へ~、もっと頑張らないといけませんね、
ではボトルの水入れてきます」

といいボトルに水を入れ、

ハルトとハルキの名前が書いてあるボトルには下剤を入れた。


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