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森を走る…。その先には…
しおりを挟むーガンッッ強い衝撃が全身に走る。ー
段々と視界が明瞭になっていゆく。
何故か私は走っていた。
『ハァハァハァ……ハァ』強く息を吐き出す。
もう、これ以上は走れない。
ふと後ろを振り返ると5、6匹ほどの狼が追いかけてきている。
先には茨が沢山ある…。でも行くしかない…。
茨の道をかき分けると、紅色の雫が飛び散った。
それに興奮したのか狼達の脚がさらに早くなったように感じた。
『ッッ(痛い…お母さんと…お父さんはどこなの…)』
悲しさを堪えるように目を細める。
…。いや?眩しい…?
光が目に差し込み更に目が細まった。
がむしゃらに走っていたのだがいつの間にか何かの神殿に辿り着いたようだ。
あんなに必死に追いかけていた狼達もいなくなっている。
『ここは…どこなの…お母さんは…?お父さんは…?』
すると、何やら天から声が聞こえてきた。
『私は女神ルビーデです。貴方は今まで良い行いをしてきましたね。人間界はさぞ疲れたでしょう。もう休んでいいのですよ。さぁ、この門を潜りなさい。』
私は何がなにやらさっぱり分からなかった。
私の思考が停止している間も待つ暇も無く、女神の言葉と共に門が目の前に現れた。
眩い光がまとう門…。エメラルド色の扉がとても綺麗だ。草木が門に張り付いており、段々と大きくなっている。
そして、精霊だろうか…?何かが周りをぐるぐると回っている。草木も私の周りに生えだしていた。
命の門…とでも言おうか…。
人間が到底作り出せるようなものでは無かった。
『す、すごい…』
私はその圧倒的な門の前で震えることしか出来なかった。
すると門の前に母と父がいた。
母『かなえ…っっ!!良かった…。やっと逢えた…。私達死んだのよ…。ごめんね、かなえ…。』
父『かなえ、すまない…。』
かなえ『死んだの…。』
私は一瞬訳が分からなかったが、きっと全身に響いた強い衝撃は私の最後の感覚だったのだろう。
かなえ『いいんだよ。お母さん…。お父さん…。二人に会えただけでも、うれしい……』
そうして、3人家族は門に入っていた。
ー続くー
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