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■行き先とコルロル
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しおりを挟むあたしは内心、戸惑っていた。コルロルに会った時から、昔のことを聞いた時から。憎み続けてきたその怪物は、あまりにも人間らしかった。あたしよりもよっぽど。
やつが憎い。それは変わらない。でも、本当に殺してしまっていいの? この怪物を。人間のように笑い、喜びを知るこの怪物を。無機質で恐ろしい怪物を殺すのと、心を持つ怪物を殺すのでは、あたしの中に生まれる後味が、全く違ってくる気がする。
やつを殺せば、やつが感じている喜びや楽しみは、途絶えてしまう。それはひどく、罪深いことに思えた。
葛藤を伏せるように、あたしは目を閉じた。リースス。口の中で呼んでみる。彼女は今、どうしているだろう。どんな気持ちで、この山を彷徨っているんだろう。リーススは、今も泣いているんだろうか。どうか、無事でいてくれたら……もう一度会えたなら、彼女を思い切り抱きしめたい。
「おやすみ、レーニス」、コルロルの声。あたしはまじないをかけられたみたいに、意識を手放した。
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