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織田信長編:REVIVE
第2話 望月忍者村にて
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滋賀県近江――
木炭バスに乗るカイト。
回想シーン
「近江の国に行くなんてお母さんは許しません!
だいたい学校はどうするの!あんた野球だけじゃなくて高校も辞めるつもりなの!?」
「鳥インフルエンザにかかったとか適当に嘘ついておいてよ」
「コラカイト!おかあさんに嘘を付かせるのか!そんな子に育てた覚えはないぞ!
お前はハマの大魔神を目指して毎日黙って素振りをやっていればいいんだ!」
「もういいよ!無断欠席するから!」
「・・・・・・・・。」
向かいのシートに目をやるカイト。
翼の影が映る。
「思えば野球を辞めた自分を慕ってくれたのはあの子だけだったな・・・」
望月村忍者屋敷――
カイト「お~い、じいさ~ん・・・老人会かな・・・?」
(くくく・・・この忍者屋敷に迷い込みしものは生きては帰れんぞ・・・!)
「あそうか、一応ここってそういうところか・・・」
回転扉が回る。
金吾「咽び泣くがいい!わしの催涙ガスで!」
屁をこく。
「ぎゃああ会って早々なにすん・・・!!」
すかしっぺが出る。
「あ、あれ・・・?臭くない・・・」
金吾「!!」
崩れ落ちる金吾
「わ・・・わしはもうダメじゃ~」
「へ・・・?」
「最近勢いのあるくさい屁が出んのじゃ・・・」
(よかったじゃん・・・)
「とうとうわしもお迎えが来たようじゃ・・・死ぬ前に孫の顔が見たかったのう・・・」
「いやいや・・・またイモでも食えば昔みたいな激臭が出せるって・・・出して欲しくないけど・・・」
「若かりし頃はこの屁に着火してオゾン層あたりまで飛べたんじゃ・・・」
「はいはい・・・すごいすごい・・・ってそれほんとにすごいね。」
「で、なんじゃ!相模のリア充!衰えたわしを見て嘲笑いに来たのか!!」
(いきなり怒り出した・・・!)
「いや、違うんだよ、翼さんが突然いなくなっちゃったんだ」
「ま、あやつも忍びだからの」
「この手紙があって・・・心配でさ」
「ほう、わしに読めってか。」
「うん」
「つまり、自分ひとりでは何もできないから、この甲賀忍者総大将望月金吾を頼って、わざわざ相模から近江へ・・・!」
「そうですよ!」
「よっしゃ、そこの葉月ルーペとって」
老眼鏡を渡すカイト。
「・・・・・・。」
「え~なになに、草書体で読みづれえな・・・
カイトさんへ、突然姿を消すことをお許し下さい。
実は家族に不幸があり私は故郷の伊賀の国へ帰ることになりました。
相模高校での日々は短かったですが、カイトさんには本当にお世話になりました。
いつも私のことを気にかけてくれてありがとう、野球頑張ってね。 翼
だって。実家に帰ったんじゃな。」
「実家って・・・
伊賀の忍者ってこの前襲ってきた、あいつみたいな連中でしょ」
「クソ野郎どもじゃな」
「そんな集団のところへ戻って大丈夫なんですか?」
「家族に不幸って書いてあるからな・・・のっぴきならないことがあったんじゃろうて」
「でも・・・」
「お前も家に帰ってその野球とやらに興じればいいじゃろ。
わしは残り少ない余生を静かにおくるんじゃ!・・・ん?」
「ん?」
「まあいいか・・・」
「え?なになに!!」
「この手紙、最後だけ神代文字で書かれておる」
「なにそれ?」
「忍者が使う暗号のようなもんじゃ」
「読めますか?」
「ええと・・・テケスタだって。そんなスタジアムあったか?」
「ん~と、ない。」
「じゃあ、意味はないじゃろ」
千代女「それって“助けて”じゃないの?」
カイト「誰ですか?」
金吾「あ、ああ。わしの娘の千代女じゃ・・・帰省しておってな」
「いつもウチのハゲおやじがお世話になってます。お茶でも入れますね」
「いえ、お構いなく・・・
・・・あんな美人な娘さんいたの!?」
「わしに似ていい女じゃろ」
「いや、まったく似てないと思いますけど・・・」
「はい、粗茶ですが・・・
しかし、こんな村に都会派な若い男の子が来てくれるなんて。歴史ファンとか?
私も丸の内でOLやってるんですよ。」
「ふん、この娘、田舎が嫌いとか抜かしおって、どこぞの男と駆け落ちしおって・・・
その挙句に即行で離婚、愚かなもんじゃ・・・」
「そういうこと言うと、一生孫の顔は見せないからね」
「なにを偉そうに、親権は旦那のほうじゃろうが」
「まったく、体調が悪いって言うからわざわざ駆けつけてあげたのに・・・こんなトラップってあると思います?カイト君・・・」
「トラップ・・・」
「そうだった!翼さんが危ない!!」
木炭バスに乗るカイト。
回想シーン
「近江の国に行くなんてお母さんは許しません!
だいたい学校はどうするの!あんた野球だけじゃなくて高校も辞めるつもりなの!?」
「鳥インフルエンザにかかったとか適当に嘘ついておいてよ」
「コラカイト!おかあさんに嘘を付かせるのか!そんな子に育てた覚えはないぞ!
お前はハマの大魔神を目指して毎日黙って素振りをやっていればいいんだ!」
「もういいよ!無断欠席するから!」
「・・・・・・・・。」
向かいのシートに目をやるカイト。
翼の影が映る。
「思えば野球を辞めた自分を慕ってくれたのはあの子だけだったな・・・」
望月村忍者屋敷――
カイト「お~い、じいさ~ん・・・老人会かな・・・?」
(くくく・・・この忍者屋敷に迷い込みしものは生きては帰れんぞ・・・!)
「あそうか、一応ここってそういうところか・・・」
回転扉が回る。
金吾「咽び泣くがいい!わしの催涙ガスで!」
屁をこく。
「ぎゃああ会って早々なにすん・・・!!」
すかしっぺが出る。
「あ、あれ・・・?臭くない・・・」
金吾「!!」
崩れ落ちる金吾
「わ・・・わしはもうダメじゃ~」
「へ・・・?」
「最近勢いのあるくさい屁が出んのじゃ・・・」
(よかったじゃん・・・)
「とうとうわしもお迎えが来たようじゃ・・・死ぬ前に孫の顔が見たかったのう・・・」
「いやいや・・・またイモでも食えば昔みたいな激臭が出せるって・・・出して欲しくないけど・・・」
「若かりし頃はこの屁に着火してオゾン層あたりまで飛べたんじゃ・・・」
「はいはい・・・すごいすごい・・・ってそれほんとにすごいね。」
「で、なんじゃ!相模のリア充!衰えたわしを見て嘲笑いに来たのか!!」
(いきなり怒り出した・・・!)
「いや、違うんだよ、翼さんが突然いなくなっちゃったんだ」
「ま、あやつも忍びだからの」
「この手紙があって・・・心配でさ」
「ほう、わしに読めってか。」
「うん」
「つまり、自分ひとりでは何もできないから、この甲賀忍者総大将望月金吾を頼って、わざわざ相模から近江へ・・・!」
「そうですよ!」
「よっしゃ、そこの葉月ルーペとって」
老眼鏡を渡すカイト。
「・・・・・・。」
「え~なになに、草書体で読みづれえな・・・
カイトさんへ、突然姿を消すことをお許し下さい。
実は家族に不幸があり私は故郷の伊賀の国へ帰ることになりました。
相模高校での日々は短かったですが、カイトさんには本当にお世話になりました。
いつも私のことを気にかけてくれてありがとう、野球頑張ってね。 翼
だって。実家に帰ったんじゃな。」
「実家って・・・
伊賀の忍者ってこの前襲ってきた、あいつみたいな連中でしょ」
「クソ野郎どもじゃな」
「そんな集団のところへ戻って大丈夫なんですか?」
「家族に不幸って書いてあるからな・・・のっぴきならないことがあったんじゃろうて」
「でも・・・」
「お前も家に帰ってその野球とやらに興じればいいじゃろ。
わしは残り少ない余生を静かにおくるんじゃ!・・・ん?」
「ん?」
「まあいいか・・・」
「え?なになに!!」
「この手紙、最後だけ神代文字で書かれておる」
「なにそれ?」
「忍者が使う暗号のようなもんじゃ」
「読めますか?」
「ええと・・・テケスタだって。そんなスタジアムあったか?」
「ん~と、ない。」
「じゃあ、意味はないじゃろ」
千代女「それって“助けて”じゃないの?」
カイト「誰ですか?」
金吾「あ、ああ。わしの娘の千代女じゃ・・・帰省しておってな」
「いつもウチのハゲおやじがお世話になってます。お茶でも入れますね」
「いえ、お構いなく・・・
・・・あんな美人な娘さんいたの!?」
「わしに似ていい女じゃろ」
「いや、まったく似てないと思いますけど・・・」
「はい、粗茶ですが・・・
しかし、こんな村に都会派な若い男の子が来てくれるなんて。歴史ファンとか?
私も丸の内でOLやってるんですよ。」
「ふん、この娘、田舎が嫌いとか抜かしおって、どこぞの男と駆け落ちしおって・・・
その挙句に即行で離婚、愚かなもんじゃ・・・」
「そういうこと言うと、一生孫の顔は見せないからね」
「なにを偉そうに、親権は旦那のほうじゃろうが」
「まったく、体調が悪いって言うからわざわざ駆けつけてあげたのに・・・こんなトラップってあると思います?カイト君・・・」
「トラップ・・・」
「そうだった!翼さんが危ない!!」
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