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第三章 銀河の歌姫――Galaxy Minerva
26日目AM8:45
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遠回りするのが遊び。遠回りとか、面倒くさいこととかが遊びなんです。
――所ジョージ
☆
「♫タイヤキ~タイヤキ~さ~め~て~しまったら~電子レンジでチン、チンしてアンコもか~わ~く~♫」
リンドバーグ船内に響く所ボイス。
「お前本当に所さん好きやなあ」
コックピットのライトが、助手席でパスポートの準備をするミグに声をかけた。
「ほっといてくれ、トコジョーさんの歌にはな、ふか~い社会風刺があるんだよ・・・」
「♪意味ないじゃ~ん意味ないじゃ~ん」
「・・・・・・。この人そこまで深く考えてこの歌作ってないと思うで・・・」
ライトは自分の感想を素直に口にした。
「あるの!いいの!
所さんの歌を聴くと・・・宇宙はこんなに広いのに私はなんてつまらないことにあくせくしてるんだろうって癒されるんだよ・・・」
「♪たけしがバイクでゴンダワラ~」
ライトは、その点については同意した。
「確かに凄まじくバカバカしいもんな・・・」
「それがトコジョーさんのねらいなんだって」
「は~・・・歌で人を感動させるのも、難しいんやなあ」
ミグは自分のパスポートを閉じ、これからの予定を確認した。
ーーこのまま行けば、じきに天王星の領宙(りょうくう)に入るはずだ。
つまり、イミグレーションに立ち寄って入国許可を申請しなければならない。
たとえ、その惑星を素通りするにしてもだ。
現在の太陽系の情勢は言うまでもなく緊迫している。
事実、冥王星と海王星で連続してクーデターが起こったわけで、それがほかの惑星に飛び火する可能性は高い。
こんな時に不法入国でもしでかしたら、いらぬトラブルが起きるに違いないだろう。
「ライト、君のパスポートは?」
彼女は操縦席の相棒に声をかけた。
するとライトから信じられない返事が返ってきた。
「え?何それ?」
「何それって・・・旅券って言って、ほかの星の宙域に入るときに必要なんだよ。
・・・君まさか密入国を繰り返してたんじゃないだろうな!」
「いや、どっかにあったと思うけど・・・なくてもなんとかなるんちゃう?」
「君ってやつは本当にめちゃくちゃだなあ・・・
世の中にはルールっていうのがあって、それをみんなが守ることによって社会の秩序が保たれ・・・」
「どれくらいの大きさかだけ教えてくれへん?」
と、ライト。
ミグがため息をついてから
「手帳くらい」
と、つぶやいた。
「ならダッシュボードかもしれん」
ミグがダッシュボードを開けると、紙の束やカード類があふれ、ドサドサと床に落ちた。
ライトは面倒な書類はすべてここに突っ込んでいたらしい。
ミグがダッシュボードの中に詰まった書類をかき出す。
「あった?」
「待ってくれ。しかし・・・資格免許の山だなあ・・・ガス溶接に、航空無線、電気工事、非破壊検査・・・アメリカンエキスプレスカード・・・」
きれい好きな彼女は、ダッシュボードの整理をし始めた。
「なんで原子炉主任技師なんて持ってんだよ・・・!」
「星間エンジン作るのに、それ持ってないと逮捕されるって言われて・・・」
「なるほど・・・ああ、あったぞ。マクドナルドのレシートの中にあった」
「あ、じゃあこっちによこしてくれ」
コックピットからライトが手を伸ばす。
「君、テリヤキマックバーガーばっかり食べてるな」
「それはええから」
「まあ待ちなさい、私がパスポートの有効期限を確認してあげるよ」
そう言ってミグがパスポートを開くと、氏名、本籍欄に「Leona Earhart」と、彼女の知らない名前が記入されているのに気づいた。
「リーオナ・・・イヤハート??これ、君のパスポートじゃないぞ」
「ああ、それオレの恋人(ツレ)のやつや」
ライトがあっさり言った。
「君、恋人いたの?」
「アホか、オレはいつでもモテモテや」
ミグは言葉を失った。
ーーライトの恋人って一体・・・
ミグは、自分の胸の“希望の海”に触れながら、ライトが一体どんな女性を恋人に選んだのか想像してみた。
――すごい。見当もつかない・・・
☆
「制限速度~マッハ2000」
レムス2000は、宇宙を行き交うロケットの速度を計測するスペースハイウェイパトロール管轄のスピードメーター衛星だ。
その衛星の影に隠れて、スピード違反の取り締まりをしているのが天王警察交通課である。
アントニオ・デクリオン巡査(29)は、白と黒に塗り分けられたパトロール船のコックピットで、あくびをしていた。
ー―閑職に回されちまったなあ。
ラジオでパトラ・ジュリエッタのライブ中継を聞きながら、デクリオン巡査は冷めた缶コーヒーをすすった。
配置替えの際、スペースハイウェイパトロールは、交通課きっての精鋭が任される重要な職務だと上司に説明されたが、いくらなんでも上空400キロメートルに飛ばされるとは、さすがの彼も思っていなかった。
巡査はため息をついた。
ー―だいたい、このハイウェイでの制限速度はマッハ2000だぜ?
スピード違反なんてしたくても、できるものじゃねーよ・・・暴走族の連中にそんなエンジンをチューンする頭脳はねえしな。
ちっ、あまりにオレひとりが走り屋どもを検挙しすぎて、地上の連中に煙たがれたってことか。
巡査が、退屈しのぎにかつての武勇伝に浸っていると、突然コックピットにアラートが鳴り響いた。
あまりにも予期していなかった出来事が起きたので、彼は缶コーヒーをこぼしてしまった。
ー―ああ、ちくしょう!うそだろ。
レーダーを確認すると、猛スピードで移動を続ける未確認飛行物体が、スピードメーター衛星を横切っていくのが分かった。
その物体は警察のレーダーが捕捉しきれないほど高速で移動しており、巡査はコンソールを叩いてレーダーの範囲を1万倍にまで広げた。
ほどなくして、レムスを示す光点が消えた。
あまりに未確認飛行物体のスピードが速すぎて、爆発してしまったらしい。
ー―なんだ、こいつは!?
巡査は即座に本部に無線を入れた。そしてパトロール船の赤いフラッドライトを点灯させた。
☆
規制速度を120万キロ超過したリンドバーグ号のコックピットに無線が割り込んできた。
《はい、そこの未確認航空機止まってください》
「この周波数は・・・あかん、警察や」
ライトがヘッドセットを引っつかむ。
《こちらは天王警察スペースハイウェイパトロール。
進路を34に変更した後、ロケットエンジンを切ってそのまま待機せよ。
飛行高度は13000メガフィートを維持。
こちらから磁力牽引を行ないます。》
「いや、オイラたちパスポートもうとるから・・・これ、不法入国ちゃうで」
《もう一度繰り返す。
進路を34に変更した後、ロケットエンジンを切ってそのまま待機せよ。
従わない場合、そちらのエンジンを実力行使で停止する用意がこちらにはある。
コピー(了解)?》
「なんだか知らんが、すごいことになりそうや」
ラムジェットエンジンを停止させるライトの隣で、ヘッドホンをしたミグは警察に気づかないまま、所さんの名曲『車庫証明騒動歌』を口ずさんでいた。
「♪でもそらお前 俺だって警察に来たくて来てんじゃないんだから、オ~ラ お前の態度が気にくわぬ~オラ 愛想の一つも言ってみろ~
か弱い市民は命令的な~お前の態度や言動に~車~庫証明が欲しいから付き合ってんだよ~♪」
「・・・ミグ、今その歌、歌うのやめてくれへん・・・?」
「え?」
ミグが窓を覗くと、警察のパトロール船がサイレンを光らせて接近してくるのが目に入った。
ヘッドホンを外すミグ。
「君、今度は一体何をした?」
「さあ・・・」
――所ジョージ
☆
「♫タイヤキ~タイヤキ~さ~め~て~しまったら~電子レンジでチン、チンしてアンコもか~わ~く~♫」
リンドバーグ船内に響く所ボイス。
「お前本当に所さん好きやなあ」
コックピットのライトが、助手席でパスポートの準備をするミグに声をかけた。
「ほっといてくれ、トコジョーさんの歌にはな、ふか~い社会風刺があるんだよ・・・」
「♪意味ないじゃ~ん意味ないじゃ~ん」
「・・・・・・。この人そこまで深く考えてこの歌作ってないと思うで・・・」
ライトは自分の感想を素直に口にした。
「あるの!いいの!
所さんの歌を聴くと・・・宇宙はこんなに広いのに私はなんてつまらないことにあくせくしてるんだろうって癒されるんだよ・・・」
「♪たけしがバイクでゴンダワラ~」
ライトは、その点については同意した。
「確かに凄まじくバカバカしいもんな・・・」
「それがトコジョーさんのねらいなんだって」
「は~・・・歌で人を感動させるのも、難しいんやなあ」
ミグは自分のパスポートを閉じ、これからの予定を確認した。
ーーこのまま行けば、じきに天王星の領宙(りょうくう)に入るはずだ。
つまり、イミグレーションに立ち寄って入国許可を申請しなければならない。
たとえ、その惑星を素通りするにしてもだ。
現在の太陽系の情勢は言うまでもなく緊迫している。
事実、冥王星と海王星で連続してクーデターが起こったわけで、それがほかの惑星に飛び火する可能性は高い。
こんな時に不法入国でもしでかしたら、いらぬトラブルが起きるに違いないだろう。
「ライト、君のパスポートは?」
彼女は操縦席の相棒に声をかけた。
するとライトから信じられない返事が返ってきた。
「え?何それ?」
「何それって・・・旅券って言って、ほかの星の宙域に入るときに必要なんだよ。
・・・君まさか密入国を繰り返してたんじゃないだろうな!」
「いや、どっかにあったと思うけど・・・なくてもなんとかなるんちゃう?」
「君ってやつは本当にめちゃくちゃだなあ・・・
世の中にはルールっていうのがあって、それをみんなが守ることによって社会の秩序が保たれ・・・」
「どれくらいの大きさかだけ教えてくれへん?」
と、ライト。
ミグがため息をついてから
「手帳くらい」
と、つぶやいた。
「ならダッシュボードかもしれん」
ミグがダッシュボードを開けると、紙の束やカード類があふれ、ドサドサと床に落ちた。
ライトは面倒な書類はすべてここに突っ込んでいたらしい。
ミグがダッシュボードの中に詰まった書類をかき出す。
「あった?」
「待ってくれ。しかし・・・資格免許の山だなあ・・・ガス溶接に、航空無線、電気工事、非破壊検査・・・アメリカンエキスプレスカード・・・」
きれい好きな彼女は、ダッシュボードの整理をし始めた。
「なんで原子炉主任技師なんて持ってんだよ・・・!」
「星間エンジン作るのに、それ持ってないと逮捕されるって言われて・・・」
「なるほど・・・ああ、あったぞ。マクドナルドのレシートの中にあった」
「あ、じゃあこっちによこしてくれ」
コックピットからライトが手を伸ばす。
「君、テリヤキマックバーガーばっかり食べてるな」
「それはええから」
「まあ待ちなさい、私がパスポートの有効期限を確認してあげるよ」
そう言ってミグがパスポートを開くと、氏名、本籍欄に「Leona Earhart」と、彼女の知らない名前が記入されているのに気づいた。
「リーオナ・・・イヤハート??これ、君のパスポートじゃないぞ」
「ああ、それオレの恋人(ツレ)のやつや」
ライトがあっさり言った。
「君、恋人いたの?」
「アホか、オレはいつでもモテモテや」
ミグは言葉を失った。
ーーライトの恋人って一体・・・
ミグは、自分の胸の“希望の海”に触れながら、ライトが一体どんな女性を恋人に選んだのか想像してみた。
――すごい。見当もつかない・・・
☆
「制限速度~マッハ2000」
レムス2000は、宇宙を行き交うロケットの速度を計測するスペースハイウェイパトロール管轄のスピードメーター衛星だ。
その衛星の影に隠れて、スピード違反の取り締まりをしているのが天王警察交通課である。
アントニオ・デクリオン巡査(29)は、白と黒に塗り分けられたパトロール船のコックピットで、あくびをしていた。
ー―閑職に回されちまったなあ。
ラジオでパトラ・ジュリエッタのライブ中継を聞きながら、デクリオン巡査は冷めた缶コーヒーをすすった。
配置替えの際、スペースハイウェイパトロールは、交通課きっての精鋭が任される重要な職務だと上司に説明されたが、いくらなんでも上空400キロメートルに飛ばされるとは、さすがの彼も思っていなかった。
巡査はため息をついた。
ー―だいたい、このハイウェイでの制限速度はマッハ2000だぜ?
スピード違反なんてしたくても、できるものじゃねーよ・・・暴走族の連中にそんなエンジンをチューンする頭脳はねえしな。
ちっ、あまりにオレひとりが走り屋どもを検挙しすぎて、地上の連中に煙たがれたってことか。
巡査が、退屈しのぎにかつての武勇伝に浸っていると、突然コックピットにアラートが鳴り響いた。
あまりにも予期していなかった出来事が起きたので、彼は缶コーヒーをこぼしてしまった。
ー―ああ、ちくしょう!うそだろ。
レーダーを確認すると、猛スピードで移動を続ける未確認飛行物体が、スピードメーター衛星を横切っていくのが分かった。
その物体は警察のレーダーが捕捉しきれないほど高速で移動しており、巡査はコンソールを叩いてレーダーの範囲を1万倍にまで広げた。
ほどなくして、レムスを示す光点が消えた。
あまりに未確認飛行物体のスピードが速すぎて、爆発してしまったらしい。
ー―なんだ、こいつは!?
巡査は即座に本部に無線を入れた。そしてパトロール船の赤いフラッドライトを点灯させた。
☆
規制速度を120万キロ超過したリンドバーグ号のコックピットに無線が割り込んできた。
《はい、そこの未確認航空機止まってください》
「この周波数は・・・あかん、警察や」
ライトがヘッドセットを引っつかむ。
《こちらは天王警察スペースハイウェイパトロール。
進路を34に変更した後、ロケットエンジンを切ってそのまま待機せよ。
飛行高度は13000メガフィートを維持。
こちらから磁力牽引を行ないます。》
「いや、オイラたちパスポートもうとるから・・・これ、不法入国ちゃうで」
《もう一度繰り返す。
進路を34に変更した後、ロケットエンジンを切ってそのまま待機せよ。
従わない場合、そちらのエンジンを実力行使で停止する用意がこちらにはある。
コピー(了解)?》
「なんだか知らんが、すごいことになりそうや」
ラムジェットエンジンを停止させるライトの隣で、ヘッドホンをしたミグは警察に気づかないまま、所さんの名曲『車庫証明騒動歌』を口ずさんでいた。
「♪でもそらお前 俺だって警察に来たくて来てんじゃないんだから、オ~ラ お前の態度が気にくわぬ~オラ 愛想の一つも言ってみろ~
か弱い市民は命令的な~お前の態度や言動に~車~庫証明が欲しいから付き合ってんだよ~♪」
「・・・ミグ、今その歌、歌うのやめてくれへん・・・?」
「え?」
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