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5.Dream
しおりを挟む夢はまだ続く、幼女の回りの物が宙に浮いていた様に見えるがアレは・・・?
やがて、2人と一緒にいる眼鏡を掛けた男性の姿がみるみる内に、ヘイムダルに襲われる直前あの島で見掛けた不気味な老人へと変貌していく。
(えっ・・・?)
老人の背中からは蝙蝠の様な羽が生え、牙には血の様な物が付着している。
老人が自分の方に近付いてくる。
自分を見ながら、何かを呟いている。何だろう。何て言ってるんだ?
「ナ・・・イ・・・ド」
(・・・?)
全ては聞き取れなかった。
でも決して、初めて聞いた言葉ではない。
彼は不気味な笑い声をあげ、一歩また一歩と自分に近付いてくる。
瞳は尋常では無い、まるで人を何人も殺めてきた様な目である。
(醒めて、夢なら醒めて、早く!)
「いやぁぁぁぁ・・・!」
恐怖と混乱から叫び声を上げる。
すると何故か、部屋の中の椅子が宙に浮かび、オイルランプが弾けた。
飛び起きたエドウィナ。
「何なの今の夢は・・・?」
手のひらから大量の汗が出ていた。
「ハッ・・・?オイルランプが割れてる。眠る前は何とも無かったし、落とした訳でも無いのに。どうして?」
翌日、エドウィナは不気味な夢の一件をシュザンヌに話した。
「きっと疲れてるのよ。あんな事があった後だし。」
とシュザンヌは笑顔でそう返した。
だが心なしか、シュザンヌの表情が不安を隠そうとしている様に見えた。
「エドウィナ午後からで良いんだけど、お使いを頼んでも良い?」
すかさず頷くエドウィナ。
「ありがとう。紙に書いておくからね。頼むわ。
それと護身用に『これ』を持っておいき。」
午後、エドウィナは扉を開け外に出る。
お使いに向かう最中、とある図書館を見掛けた。
(・・・!あそこになら古い記事が沢山ある筈自分の出生が何か分かるかも)
古い新聞記事を調べる中彼女は思う。
(何かないだろうか、自分に関連した記事は・・・)
何年も前の記事も調べた。
「ん・・・?」
偶然目についた記事にだ
『ロバート・ヘイムダル右目を抉られる!』
と書かれていた。
記事にはこの様に記されていた。
『子供と2人で家にいた所、右目と子供を奪われた。
ヘイムダルは翼の生えた化け物が犯人であると主張した。』
翼の生えた化け物、子供の連れ去り?そういえば昨日、レーナが・・・。
「エドウィナ、怖がらせて悪いんだけど最近あちこちで子供の連れ去りが起こってるの。」
レーナは震えながら言葉を続ける。
「目撃者の話に依ると犯人は真っ白な老人で、蝙蝠みたいな羽が生えていて空を飛んでいた、また別の報告では豹に似た真っ黒な怪物だとかって言われてるの。
馬鹿馬鹿しいって思うだろうけど実は私、子供の頃父や母と夕食を取っていたら、目が真っ黒で翼が生えた真っ白な化け物に襲われた事があるの・・・。」
その言葉にエドウィナは戦慄した。
エドウィナの様子に気付きながらもレーナはこの不気味な話を続けた。
「父と母が私を庇ってくれたからなんとか助かった生き残る事が出来た。でも、誰も信じてはくれなかった。
お前は頭がイカれてるとも言われた。
けど、今でもその時の事を夢で見るの。」
涙を流しながら彼女は語る。
「その化け物は今も生きていて子供を連れ去っているんじゃないかってそう思うの。貴方も気を付けて。」
エドウィナは思った。
レーナが言っていたのはこの事や自分の見た夢と何か関係があるのではないかと。
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