【完結】Alucard〜アルカード〜

妖狐🦊🐯

文字の大きさ
5 / 14

5.Dream

しおりを挟む

夢はまだ続く、幼女の回りの物が宙に浮いていた様に見えるがアレは・・・?

やがて、2人と一緒にいる眼鏡を掛けた男性の姿がみるみる内に、ヘイムダルに襲われる直前あの島で見掛けた不気味な老人へと変貌していく。


(えっ・・・?)


老人の背中からは蝙蝠の様な羽が生え、牙には血の様な物が付着している。

老人が自分の方に近付いてくる。

自分を見ながら、何かを呟いている。何だろう。何て言ってるんだ?


「ナ・・・イ・・・ド」


(・・・?)


全ては聞き取れなかった。

でも決して、初めて聞いた言葉ではない。

彼は不気味な笑い声をあげ、一歩また一歩と自分に近付いてくる。

瞳は尋常では無い、まるで人を何人も殺めてきた様な目である。


(醒めて、夢なら醒めて、早く!)


「いやぁぁぁぁ・・・!」


恐怖と混乱から叫び声を上げる。

すると何故か、部屋の中の椅子が宙に浮かび、オイルランプが弾けた。

飛び起きたエドウィナ。


「何なの今の夢は・・・?」


手のひらから大量の汗が出ていた。


「ハッ・・・?オイルランプが割れてる。眠る前は何とも無かったし、落とした訳でも無いのに。どうして?」



翌日、エドウィナは不気味な夢の一件をシュザンヌに話した。


「きっと疲れてるのよ。あんな事があった後だし。」


とシュザンヌは笑顔でそう返した。

だが心なしか、シュザンヌの表情が不安を隠そうとしている様に見えた。


「エドウィナ午後からで良いんだけど、お使いを頼んでも良い?」


すかさず頷くエドウィナ。


「ありがとう。紙に書いておくからね。頼むわ。
それと護身用に『これ』を持っておいき。」


午後、エドウィナは扉を開け外に出る。

お使いに向かう最中、とある図書館を見掛けた。


(・・・!あそこになら古い記事が沢山ある筈自分の出生が何か分かるかも)


古い新聞記事を調べる中彼女は思う。


(何かないだろうか、自分に関連した記事は・・・)


何年も前の記事も調べた。


「ん・・・?」


偶然目についた記事にだ


『ロバート・ヘイムダル右目を抉られる!』


と書かれていた。

記事にはこの様に記されていた。


『子供と2人で家にいた所、右目と子供を奪われた。
ヘイムダルは翼の生えた化け物が犯人であると主張した。』


翼の生えた化け物、子供の連れ去り?そういえば昨日、レーナが・・・。


「エドウィナ、怖がらせて悪いんだけど最近あちこちで子供の連れ去りが起こってるの。」


レーナは震えながら言葉を続ける。


「目撃者の話に依ると犯人は真っ白な老人で、蝙蝠みたいな羽が生えていて空を飛んでいた、また別の報告では豹に似た真っ黒な怪物だとかって言われてるの。
馬鹿馬鹿しいって思うだろうけど実は私、子供の頃父や母と夕食を取っていたら、目が真っ黒で翼が生えた真っ白な化け物に襲われた事があるの・・・。」


その言葉にエドウィナは戦慄した。

エドウィナの様子に気付きながらもレーナはこの不気味な話を続けた。


「父と母が私を庇ってくれたからなんとか助かった生き残る事が出来た。でも、誰も信じてはくれなかった。
お前は頭がイカれてるとも言われた。
けど、今でもその時の事を夢で見るの。」


涙を流しながら彼女は語る。


「その化け物は今も生きていて子供を連れ去っているんじゃないかってそう思うの。貴方も気を付けて。」


エドウィナは思った。

レーナが言っていたのはこの事や自分の見た夢と何か関係があるのではないかと。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...