【完結】紳士マン

妖狐🦊🐯

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最終話 My name is gentleman!

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暗い…ここは夢…いや、違うな



私はダストに背中を刺されてそのまま意識を失った



心臓は避けてはいたがそれでも重症に変わりはない



となると私はこのまま死んで永遠にここを彷徨うことになるのか、あまり暗いのは得意じゃないな





「「随分お疲れのご様子ですね、紳士マン」」





ああ、数時間ぶりじゃないか、どうした?

やはり私の命は4月4日に尽きるのか?

いや、今日4月3日に早まった連絡かな



「「あなたは自身の正義を貫いた結果、やはり危険を顧みずに命を賭す人間ということがよくわかりました
一番最初に命を落とすお人好しタイプですね」」





HAHAHA!全く…褒められているのか貶されているのかわからないな!



それで?何の用事もないのに君たちが来るはずないだろう?
今度は何のようだい?



「「いくつかありますがまずはこれを…
今、この時点をもってあなたはやり直し前の4月4日の命日を超えて新たな人生を歩み始めました」」





意識不明のまま1日超が過ぎているということか、全然嬉しくないな。。





「「現状はどうあれやり直しは成功したのだから喜んでもいい知らせですよ
次に現実世界でのリアルタイムの出来事を…」」



そうだ!あれから雷鳴くんは無事なのか!?
ぴえんちゃんは!?ダストのこともあれもこれも!!!



「「落ち着きなさい…
まずは雷鳴豪、彼は一時的に意識を失っていましたが数本の骨折のみで現在は意識を取り戻して療養中
そして妹のぴえん、彼女も意識を取り戻し背中の怪我のことも含めて暫く入院となりました」」



良かった!!二人とも無事で良かった!!



「「そしてダストにつきましては取り調べと事件当時の様々な証拠と照らし合わせた結果、放火魔の犯人に確定され今後裁かれることになります」」



そうあるべきだな…

ダスト…彼は結局、私がやり直しをする前に生きていた時の私自身だ

あの放火も全て元を辿れば私が引き起こしたこと

そう思うとこのやり直しの世界では身代わりになったようで少し不憫に感じるが…私はその十字架を背負っている以上、より多くの人を助けることが今の使命であると認識している





「「その認識がいずれ、責任逃れの言い訳にならないように気をつけるんですね」」





ああ、当たり前だ!
だが今まで通りの紳士マンではその十字架に見合う覚悟も力もないと今回痛感したよ…





「「チンピラ一人にこのザマでは本物の殺し屋相手では瞬殺ですね」」



その通り…だからこれからの私は、紳士マンという本当の意味でヒーローになるように生きていく
それが与えられた新たな人生の道だと考えているよ



「「なるほど、あくまでも紳士マンとして一生を過ごしていくのですね
その覚悟、これからも傍観させていただきますよ」」











…ッッ



まだ暗い…



瞼が重い…



…ッここは…病室?



ガタン



せ、せんせい!!!
紳士マンさんが目を覚ましました!!!せんせーーー!!



??今のは…



おやおや、やっと戻ってきましたか!随分とぐっすりしていましたね🩺
今日は4月10日、あなたが搬送されてから丁度1週間になりますね🩺



(4月10日!?あれからさらに時間が経過していたのか…)



haha…これは中々の寝坊マンですね…



その後、すっかり筋力が衰えた私は傷口に影響のない範囲でリハビリの日々を過ごしていた


そんなある日…


ガラガラガラ


オイ紳士マン!!!傷は大丈夫か!!!

紳士マン!!生きててよかった🥺



雷鳴くん!ぴえんちゃん!

先に入院していた二人もだいぶ回復したのでお見舞いに来てくれていた

来週には二人とも退院できるらしい!



紳士マン…本当に良かった!!
あの時庇ってくれなかったら俺…俺…


いいんだ!こうしてまた会って言葉を交わせている!それだけで充分じゃあないか!


ぴえんちゃんも無事に意識が戻ってくれて良かった!



紳士マン…本当に本当にありがとう🥺
もしあの時助けてくれなかったら多分私死んじゃってた…それに、、身体の傷のこともずっと知られることもないままだった…🥺
私の命だけじゃなくて、怖かった日々からも救ってくれて、お兄ちゃんも助けてくれて本当にありがとう🥹



ああ、本当に…本当に良かった!



紳士マン、俺…本当はあの時、警察に自首するつもりだったんだ…チームを作ってから実際に暴行を何度もしている時があったから…

だけどあの時の紳士マンの姿を見て思ったんだ…逃げちゃダメだって、だから俺…支えてくれたメンバーともう一度チームを作り直す!!

でも次はあんな不良活動なんかじゃない!!

紳士マンのような人を助けられる慈善活動をしていくんだ!!


まあ本音を言うと妹を悲しませるのが一番嫌だからな…実は今後の方向性として少し前の集会からこっそりメンバーに話していたんだ


だから結果的に一部のメンバーとの溝が深まってこうなっちまったのも仕方なかったんだ…


今となってはもう切り替えたけどな!!



そうか!人助けはいいことだ!大いにやるといい!!



紳士マンはこれからどうするの?🥺



私か?私はこれまで通り紳士マンとして活動するよ!!



じゃ、じゃあこれからも会いに行っていい??🥺



いや、私はこの街から離れるだろう…
今回の一件で学んだのだ、このレベルで死の淵に追いやられたら本当の悪が現れた時に無力だと

だから私は修行の旅に出て心も肉体も鍛え直そうと思っている…



そ、そんな…私、紳士マンに助けてもらってばかりで何もお返しできていないのに…🥺



お返しなんて要らないさ!
紳士マンは見返りを求めないからね!!


それでも…寂しいよお🥺


ぴえん、気持ちはわかるけどあまり紳士マンを困らせたらダメだぞ…
でも、本当に行っちゃうのか??



ああ、二度と仲間を危険な目に遭わせないためにもな!!



そう…か、それが紳士マンなら仕方ねえな!!



うむ、まあ正直なところ…まだまだリハビリもして退院しても、元の体力に戻るまでは暫くかかりそうだからその間は活動休止…だな!
それに修行といっても世界一周するわけじゃあないから、時々は戻ってくるつもりさHAHAHA!


えっ!?じゃあまた紳士マンに会える??🥺


当然さ!それに私は紳士マン!!
困っている人のところに駆けつけるのが私の使命だからな!!


…良かった!私、紳士マンが完全復活するまでサポートする🥹


おっ!それは心強いね、是非とも頼むよ!!


オイオイぴえん、お兄ちゃんも紳士マンみたいに人助けするんだぞー!


あ、勿論お兄ちゃんもサポートするよ!!🥹
でも暫くは…ねっ!いいでしょ🥹


まあ…可愛い妹の頼みだ、仕方ねえな!!
だがな紳士マン、妹がほんのちょっぴりでも怪我をした時には許さねえからな!!!


HAHAHA、心配せずとも私が責任を持って守ろう!!





こうして紳士マンたちは新たな門出に向けてそれぞれの道を進むのであった





















これはまだ、





紳士マンが人より少し強い正義感を胸に秘めて





重い十字架を背負いながらも新たな人生を歩み始めるまでを描いた





始まりの物語





紳士マン ー完ー
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