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夕日が綺麗ですね。
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しおりを挟む「い、今のは間違えた!忘れてくれ!!」
顔が赤くなっている自覚をもちながら、酷い弁解をする。
「はぁ、別にいいけど。
変な奴だな…………」
「そ、そうか…」
それから、気まずい沈黙が流れる。
「で?」
「へ………?」
いきなりの事に、変な声が出た。
「いや、へ?じゃなくて
俺は誰だっ聞いてんだけど」
「あ、あー!そうか!そうだった!
すまない!」
「………やっぱ、変な奴…」
俺はそんな囁きには気付かず話す。
「お、俺の名前は那之原 一正だ。
今年から風紀委員長になった」
「あー、あんたが……」
「ん?なんのことだ?」
「いや、こっちの話し。
俺は蛇島 神楽…好きに呼べ」
「ああ…俺も好きに呼んでもらって構わない」
そう言って、右手を差し出し握手を求める。
しかし…………
「……………俺、人と触れ合うの嫌いなの。
俺に触れられる奴は、俺が作った『基準』に達していると判断した奴だけ」
そう言うと、蛇島はベッドから降り扉の方へと向かう。
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