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夕日が綺麗ですね。
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しおりを挟む「ま、待ってくれ!!」
蛇島が出て行ってしまうと考えると、何故か焦ってしまい、つい腕を掴んでしまう。
「っ!!」
すると、蛇島は眉間に皺を寄せ、苦しそうな顔をした。
「!!、す、すまない!」
急いで、腕を離すとさっきと変わらない無表情に戻っていた。
「いや、気にすんな」
「あ、ああ………」
「それで?なんか用?」
「え?ああ!
あの、さっき言ってた『基準』って何なんだ?」
そう聞くと、蛇島は少しだけ口角を上げた。
その顔がなんだか色気があって、妖艶な雰囲気がある。
何より、嬉しそうで………
それを見たら、俺も何故か嬉しくて………
「さぁ?
なんだろうな…」
「え……………」
「お前が、その『基準』を越えたときに教えてやるよ」
そう言うと、蛇島は今度こそ保健室を出て行ってしまった。
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