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雪がやみませんね。

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 「忘れられない理由。
良ければ、教えてさしあげましょうか。」
 「!、本当か!?」
 「ええ、良ければですけど。」
 「教えてくれ!お願いだ!」

 そう言うと時雨はまだ何かを躊躇しているのか少し間を置き、そして…………

 「…………………恋です。」

 「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………はっ……え…?」

 俺は長い間フリーズして出た言葉はそれだった。

 「な、え?
なに、どういう………。」

 こい?

 コイ?

 濃い?

 鯉?

 恋…………………………

  ……………………そうか、俺は“恋”をしたのか

 ボンッ!

 自覚した途端無性に恥ずかしくなって顔が真っ赤になった。

 「あらら、トマトみたい」

 時雨のそんな声にすら気付かない程に、俺は動揺していた。








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