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明日の月は綺麗でしょうね。
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しおりを挟む俺の最初で最後になるであろう告白から5日が経った。
「蛇島!おはよう。」
「……………………おはよう……。」
蛇島はこちらを少し睨むと、そっぽを向いて小さな声で挨拶を返してくれた。
(やった!返してくれた!!
そして、かわいい!)
最初の1日では、こっちを睨んでそのまま立ち去って終わったからな。
2日目と3日目も同じだった。
4日目では、立ち去りはせず少し止まってから歩いて行ってしまった。
少し変化を感じられた次の日、
これだ!返してくれた!!
「嬉しいぞ!蛇島!!」
満面の笑みでそう返す。
「………………チッ」
舌打ちをすると教室に入って行ってしまった。
このまま蛇島の隣に行きたいが、自分は風紀委員長の仕事があるので風紀委員室に行かなければならない。
(クソッ、もっと見ていたい……!)
少しだけ(15分間)見ていると南乃が、蛇島の後ろに周り背中に乗っかった。
ビキッ
手を掛けていた壁にヒビがはいった。
(そうか、これか、これが嫉妬か……)
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