71 / 88
海が綺麗ですね。
66
しおりを挟む「なぜ…こんな物が……。」
蜘蛛の脚は八本中右側の上から3番目の脚がなくなっている。
「分からない、彼のポケットの中に入っていたんだ。」
「………これは、このまま風紀の方で預からせていただきます。」
(先生方に相談をしないとな…生徒達には、夜間の外出禁止令を出さねば。)
ガラッ
「那之原、いるか?」
2組の担任であるホストみたいなイケメンで名の知れた、石眞島 進丞先生が入って来た。
「ここに居ます。生徒は目覚めませんが心配ないようです。」
「そうか…事故か?事件か?」
(来て早々それを聞くか、まるで刑事だな)
「今のところ、まだ定かではありませんが、事件の可能性が高いです。」
「なんでだ?」
俺は先程保険医にもらった蜘蛛の死骸を見せ、説明をした。
「なるほど………この事は理事長と一部の教師にだけ伝える。それから一般生徒には7時以降の外出禁止令を、明日の朝6時に生徒会役員全員と風紀委員全員を緊急会議室に集めろ。」
「分かりました。」
「俺は今からやる事があるから、頼んだぞ。お前も今すぐ自分の自室に戻れ。」
「はい。」
それだけ言うと、先生は保健室を出ていった。
(あの短時間であれだけの指示をするのか……ホスト教師と言われても流石はこの学園の教師という訳か……。)
「先生、ありがとうございました。
明日、また様子を見に来ます。」
「分かった、気を付けて。」
「はい、では。」
俺は保健室を出て自分の自室に戻った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
128
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる