リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの

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 その日は実際に殿下が魔獣狩りに参加する日であった。リーゼの父親、ダンテス公爵もいたし、リリゼットも後方部隊と一緒に出る事になった。ここに来てから毎日、けがした騎士をルイとリリゼットで治療していた。ルイは訓練も兼ねて、だった。

 「リリゼットちゃん、殿下に結界はれる?」

エドアールにこっそり言われて

「着用されてる衣類とかなら自信はありますが人相手に結界張ったことがないのでわかりません」

エドアールは少し考えてたがルイが言う。

「できると思う。僕遊ぶときにけがしたらママが心配するから自分で自分に結界かけてるよ」

と。リリゼットはルイにやり方を聞いて自分に結界を張ってみる。

「あ、うん、そんな感じ」

ルイが得意そうにリリゼットに教える、

「俺にかけてみて」

エドアールに言われてリリゼットは意を決して結界をエドアールに張ってみた。

「…実感できないな」

エドアールはそうつぶやく。

「自分で………、いいとこに来た。兄上、ちょっと実験。ストーン俺に打って」

「………とりあえず廊下でな。ここでやると掃除がめんどうだろ?」

ダンテス公爵はそう言ってエドアールを廊下に出した。

「行くぞ」

突っ立ってるだけのエドアールにストーンは直撃してそのまま石が落ちる。

「で?」

「今、リリゼットちゃんの結界張ってもらってる。あたったのはわかったけど痛みがない」

「服に傷もないな」

エドアールの言葉にダンテス公爵も頷いてる。

「とりあえず殿下にこれかけておいてくれるかな。エリク達にも余裕があれば。あ、兄上にも頼む。これでも国の重鎮だからな」

エドアールの言にダンテス公爵は無言で大きな石を一つ頭に落とす。

「兄上!」

「このサイズでも損傷はないみたいだな」

ダンテス公爵はにやにやしている。エドアールは頭の上の石をそっとどけテーブルの上に置いた。

「では、公爵様、失礼します」

リリゼットは公爵に結界を張る。

「何も感じないものだな」

公爵は子供のように自分の騎士服の匂いを嗅いだり手を開いたり閉じたりしている。なんか子供みたいで可愛いな、とリリゼットは思った。

 リリゼットとエドアールでルイに結界を張って遊ぶ理由を聞きだしているうちに王太子たちが入ってくる。リリゼットは立ち上がって一礼し、声をかける。

「失礼します。皆様に結界を張ります」

そういって、王太子、エリク、アランに結界を張る。

「あの、クレマン様とジャック様は?」

「ジャックは礼拝堂、クレマンはその書類処理能力を買われて、副団長に執務室に軟禁されてる」

王太子の答えにエドアールがひーひー笑い転げてる。

「リーゼと菫姫はもう少し遅れる」

王太子は先ほどのダンテス公爵と同じように匂いを嗅いだり、手を動かしたりしている。

「なんにも変わらないんだな」

と不思議そうにつぶやいている。リリゼットは少しだけ王太子を可愛いと思った。
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