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ダンジョン攻略の章
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「そういえばモンスター津波を起こしたダンジョンってどのあたりにあったんだ?」
アキラがデヴィッドに尋ねる。
「もっと北の方だが…距離的にここの広さ次第ではつながるかも。ただあっちは縦型でな。ダンジョンコアを護ってるダンジョンマスターも理性的な奴で、冒険者を受け入れ自分のダンジョンの繁栄を喜ぶような精霊だった。俺とオールでそこそこの階層を攻略した時は俺達は精霊が見える程度の魔力量なんでその階層のラスボス部屋にいるのがわかってな、少し言葉を交わした」
デヴィッドが言う。ダンジョンマスターはダンジョンの『精霊』ともいうべき存在で、ダンジョンコアとむずび付き、そのダンジョンに縛られる。自然発生的ダンジョンだとそのあたりで漂っている魔素なんかと弱い『精霊の基』みたいなものがダンジョンコアに取り込まれる事によりダンジョンマスターが出来上がる、そうだ。
「魔物や悪霊なんかが結びつくことはあんまりないと資料ではなっている。精霊学者が各地のダンジョンに潜って調査したようなんだが。ダンジョンコアにも『好み』があるらしくて、悪霊や魔物は既に出来上がってるから『精霊の基』が好まれるのではないか、と。偶に人間が取り込まれることもあるらしいが。特に危険なのが発生したてのダンジョンでダンジョンコアにたどり着いた場合、らしい。その場合はダンジョンコアを触った人間が取り込まれる、と」
デヴィッドの情報でみな驚きを隠せなかった。
もともとこの国の階層型ダンジョンは攻略中で最終階層までは誰も至っていなかった。
モンスター津波を起こすまで盛隆を極め、高位冒険者もかなり集まる場所であった。津波があった時点で近隣の街に津波が起こったから逃げろ、と告げに行くだけの冒険者や衛兵の数も存在したし、長時間抑えておけた。なので結構な数の人間が隣国に逃げられた。
段々、危険ランクが高いモンスターが群れででてきたりで対応できる冒険者が死亡したりで津波は時間をかけて国中に及んだ。最終的にドラゴンがでて国中が焼き払われて滅びた、らしい。
「それ赤と金じゃないかな」
「なんか瘴気をまき散らすドラゴンがでたようで、エルフの聖女とデアードの神殿とディアーヌの聖女が把握したようだ。各神殿間、というか聖女たちの間は水鏡で連絡が取れるので、やり取りが未だにあるんだ。そこで情報の共有をしているみたいだ」
デヴィッドが答える。
「赤と金がハッスルし過ぎて、山つぶしたって聞いてるけど、その『瘴気竜』の存在も国が潰れた一因か」
「一応竜って言ってるけど、トカゲモドキの方がイメージに近いって言ったのは元冒険者のディアーヌの聖女だ」
「なんにせよ、そっちの調査もしたいな」
デヴィッドは頷く。ヨアヒムも言う。
「あそこの3階層目、初級冒険者じゃちょっときついけど、オークが旨い肉落とすんだよ。7階層目がミノタウルスとオークの混合であそこで肉を取るだけ取ってボス倒して帰って肉を売って金にする冒険者なんかもいたな」
「俺とヨアヒムが組むきっかけになったとこだな」
ヴァイキーがぼそっと言った。ランディも何度かは潜ったらしい。
「中級冒険者になるためのポイントも稼ぎやすかったからな。薬物の材料が採れる階層もあったしな」
「さて、この部屋の攻略だな」
各自返事をする。皆各々クリアを欠けたり朝の身支度をする。ルトガーはいつもの通りエドガーやマルク、ランディにクリアを欠けたりしている。
アキラがデヴィッドに尋ねる。
「もっと北の方だが…距離的にここの広さ次第ではつながるかも。ただあっちは縦型でな。ダンジョンコアを護ってるダンジョンマスターも理性的な奴で、冒険者を受け入れ自分のダンジョンの繁栄を喜ぶような精霊だった。俺とオールでそこそこの階層を攻略した時は俺達は精霊が見える程度の魔力量なんでその階層のラスボス部屋にいるのがわかってな、少し言葉を交わした」
デヴィッドが言う。ダンジョンマスターはダンジョンの『精霊』ともいうべき存在で、ダンジョンコアとむずび付き、そのダンジョンに縛られる。自然発生的ダンジョンだとそのあたりで漂っている魔素なんかと弱い『精霊の基』みたいなものがダンジョンコアに取り込まれる事によりダンジョンマスターが出来上がる、そうだ。
「魔物や悪霊なんかが結びつくことはあんまりないと資料ではなっている。精霊学者が各地のダンジョンに潜って調査したようなんだが。ダンジョンコアにも『好み』があるらしくて、悪霊や魔物は既に出来上がってるから『精霊の基』が好まれるのではないか、と。偶に人間が取り込まれることもあるらしいが。特に危険なのが発生したてのダンジョンでダンジョンコアにたどり着いた場合、らしい。その場合はダンジョンコアを触った人間が取り込まれる、と」
デヴィッドの情報でみな驚きを隠せなかった。
もともとこの国の階層型ダンジョンは攻略中で最終階層までは誰も至っていなかった。
モンスター津波を起こすまで盛隆を極め、高位冒険者もかなり集まる場所であった。津波があった時点で近隣の街に津波が起こったから逃げろ、と告げに行くだけの冒険者や衛兵の数も存在したし、長時間抑えておけた。なので結構な数の人間が隣国に逃げられた。
段々、危険ランクが高いモンスターが群れででてきたりで対応できる冒険者が死亡したりで津波は時間をかけて国中に及んだ。最終的にドラゴンがでて国中が焼き払われて滅びた、らしい。
「それ赤と金じゃないかな」
「なんか瘴気をまき散らすドラゴンがでたようで、エルフの聖女とデアードの神殿とディアーヌの聖女が把握したようだ。各神殿間、というか聖女たちの間は水鏡で連絡が取れるので、やり取りが未だにあるんだ。そこで情報の共有をしているみたいだ」
デヴィッドが答える。
「赤と金がハッスルし過ぎて、山つぶしたって聞いてるけど、その『瘴気竜』の存在も国が潰れた一因か」
「一応竜って言ってるけど、トカゲモドキの方がイメージに近いって言ったのは元冒険者のディアーヌの聖女だ」
「なんにせよ、そっちの調査もしたいな」
デヴィッドは頷く。ヨアヒムも言う。
「あそこの3階層目、初級冒険者じゃちょっときついけど、オークが旨い肉落とすんだよ。7階層目がミノタウルスとオークの混合であそこで肉を取るだけ取ってボス倒して帰って肉を売って金にする冒険者なんかもいたな」
「俺とヨアヒムが組むきっかけになったとこだな」
ヴァイキーがぼそっと言った。ランディも何度かは潜ったらしい。
「中級冒険者になるためのポイントも稼ぎやすかったからな。薬物の材料が採れる階層もあったしな」
「さて、この部屋の攻略だな」
各自返事をする。皆各々クリアを欠けたり朝の身支度をする。ルトガーはいつもの通りエドガーやマルク、ランディにクリアを欠けたりしている。
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