竜の探索者  最大手のクラン、所属条件はクラン主のお眼鏡に叶うかどうかのみ。人種も身分も関係ない。僕らはみんな冒険者

あくの

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ダンジョン攻略の章

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 「なんだ、これ」

29階に降り立った4人は呆然としている。そこは一面の花畑だった。周りには花とキラキラひかってる精霊のなりたて、みたいなものがある。

「これ…、なに?」

マリナのつぶやきに

「まごうことなき花畑だな」

デヴィッドが呆れが滲んだ声で答える。

「この辺は比較的安全そうだな。ちょっと俺エネルギーチャージタイム」

アキラは相変わらずマイペースに小腹を満たす。

「俺達もヨアヒムの特製ドリンク飲んでおくか」

ヨアヒム特製ドリンク、レモネードに今回はMPチャージの成分が混ぜてあるらしい。

「マリナはさっきのでかなり消耗してるだろ?小一時間休んでから動こう」

デヴィッドに言われ、アキラはアイテムボックスからシートを出す。ついでにブランケットも出した。

「マリナ、横になって。少し眠るといい。1時間もしたら起こすから」

そういいながらブランケットをお腹に乗せたマリナにオールは眠りスリープの魔法をかける。

「今度からヨアヒムに睡眠導入の薬も作っててもらうか。いつもオールがいるとは限らないしな」

「野営なんかの時にいいかもな。寝つきがよければ交代した時にもちゃんと休めてるし」

「悪用もできるけどな」

シートは広かったので皆横になっている。デヴィッドは一瞬で眠りに落ちたがアキラとオールは目を覚ましている。二人の耳にはキラキラのなりたてたちの声が聞こえてる。

『塔』 『塔』 『塔』 『罠』 『罠』 『罠』 『泣いてる』 『泣いてる』 『泣いてる』

要領は得ないがなにかを伝えたいらしい。この位置からだだっ広い花畑に小さく塔は見えている。

「アキラ、あの塔までどのくらいかかるかな」

「馬車で三日くらい」

「…俺達でも一日かかるか」

「目に見えるからって転移がつかえるわけじゃないしな。そういうところに罠をはってるのが迷宮だもんな」

とアキラの言葉にオールも答える。

「そもそも見える座標にその塔があるかもわからんからな」

デヴィッドが会話に加わる。

「オールの転移なら行けるんだけど、…あれ、ご法度だからな」

 オールは自分を別次元に移動させ別次元からの目視でその場所に降り立つ、という通常の転移とは違う方法を使う。これは自分だけしか移動できないが、デヴィッドかグリーナーが居たら『オールのいる場所に』転移は容易だとデヴィッドは言った。

「こいつが家出した時に探してて、別次元にいた時はちょっと…ひやっとした」

「俺は転移っていうとそれしかしらなかったんだよね」

オールはちょっと困った顔になる。

「もう癖みたいになってて転移っていうとそっちを使ってしまう事があるからブラッドの魔道具があると通常の転移が出来るって感じ。あれがあると門と魔道具の間は通常の転移と変わらなくなる。通常の転移は紙の端っこと端っこをくっつけるみたいな感じだからね」

とオールは解説する。

「そろそろ、マリナ起こすか」

「そうだな」

デヴィッドに言われオールは呪文を唱えた

起きろアウェイク

ほどなくしてマリナが目を覚ました。

「おはよう」

オールが起きたマリナを見てニコニコしてる。アキラは不思議に思って尋ねた。

「どうしたの?」

「あ、…いや。赤ん坊の時のマルク思い出して。あの子が眠れずに泣く時にこれで寝かせたなって」

「そっか」

「人間と子供の事を知らない俺達がよくああも普通の男に、人間に育てたなって思って」

オールの言葉にデヴィッドも頷いた。

「乳母の派遣を考えたんだが…、さすがにあの森に行ってくれるようなのは冒険者でもいなくてな。人選してる間に、ま、元気な子供になったんでそのまま二人が育てた」

「私に頼んでくれたらよかったのに」

マリナがいう。

「…さすがに聖女様にそういう声はかけれんよ」

デヴィッドがくくっと笑った。
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