竜の探索者  最大手のクラン、所属条件はクラン主のお眼鏡に叶うかどうかのみ。人種も身分も関係ない。僕らはみんな冒険者

あくの

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旅の章

06

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 「食うだけ食ったら眠れ」

アキラとヨアヒムはレッドにそういい。クッション性の高いシートを広げる。

「すまん。じゃ寝る」

あっという間にレッドの端末も眠ってしまった。

 「ヨアヒムも少し眠って」

「いつもの通り、だな」

「ああ」

アキラとヨアヒムは大体3時間ずつで寝ずの番をする。まずはアキラが起きておく。アキラ自体は眠らなくてもどうということはないが、眠った方がパフォーマンスが良い、そんな感じだった。



 レッドが目を覚ました時には半日経っていた。

「腹減った」

「起きるなりそれかい」

そういいながらヨアヒムは紅茶を渡す。

「紅茶に砂糖は?」

「今はいらん」

レッドはマグカップ一杯の紅茶をのみほした。アキラは焚火台の上に網を乗せて黒パンやら宗介が東の国の用品店で手に入れた干し芋やらを焼き始めた。黒パンにはチーズが乗っている。それ以外にも卵をつぶしてマヨネーズで和えたものを乗せたりと朝食を用意している。
 レッドはまたすごい勢いでひたすら食べている。昨日よりは余裕があるのか会話をしながらの食事となった。

「つながりの修復具合はどんな感じ」

「多分4割りぐらいはつながってる。これで今日のエリクサーでどこまで回復するか、だよな」

「今日は本体とレッドにも飲んでもらう」

ヨアヒムはチーズをのせたパンと紅茶を楽しんでいる。アキラは干し芋をかじりながらストレートの紅茶を飲んでいる。レッドは二杯目には砂糖を入れるべきかちょっと悩んでいる。


 レッドが朝ごはんをたっぷり食べた後に一応、ということでレッドの本体はまた聖水まみれになった。その後はゆっくり時間をおいてエリクサーを本体とレッドの両方に飲んでもらう。

「相変わらず青苦い」

レッドはそういいながら上級エリクサーを飲んでいる。

 焚火台の上には大き目の鍋が置かれている。刺激的スパイシーな香りがこの室の中に充満する。

「すごい腹の虫を刺激する匂い」

「カレーっていうんだよ。宗介に一鍋作ってもらったんだ。ライスでも、ナンでも好きな方で」

脇のテーブルに山盛りのナンと土鍋一杯の白米が置かれている。

「もう少ししたら今日の分のエリクサー飲み終わるからまってな」

ヨアヒムがそういいながらもう一つの焚火台の上で牛乳で茶葉をを煮出し始めた。宗介に習ったチャイを入れるつもりのようだった。



その頃の拠点


「また作りすぎた」

宗介はそういいながらおかずの山を見る。

「アキラいないからな」

デヴィッドが行儀悪くテーブルに顎を乗せている。両手はだらんと下に下げている。

「もー、兄さん、子供みたいなことして」

オールが注意するとデヴィッドは手をぶらぶらしはじめた。宗介はそんな兄弟をほほえましい思いでみている。
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