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海の姫の章
20
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「なぁ、昨日の肉の味付け、どうやったんだ?あれ、塩じゃないよな?」
カイはアキラに訊ねる。
「東の国の醤油ってのつかったの」
「ショーユ?」
「うん。……王都でも売ってるよ?」
「え?」
「東の国の料理食べてみる?」
そう言ってアキラはカイを誘い東の国の商会の支店に向かう。あくまでこの国にある東の国の商会は『支店』なのである。
「行きたいけど」
「けど?」
「今日から馬の世話する夫婦とか来るんだろ?」
「おやつくらいの時間からね?あっちも昼は食べてくると思うし。東の国の商会の店は昼の時間、営業してるから。昼飯食べに行こうぜ」
「酒も飲めると嬉しいが」
「東の国の酒、ヨアヒムとヴァイキー、時々飲み過ぎて二日酔いになってる。んで、昼で飲み過ぎないでね」
「怖い事いうな」
カイは苦笑いだ。
「じゃ、今日から着任の他の人の為にクッキーでも焼くかね。そこのマジックボックスに焼きたて入れて置いたらいいから。時間経過なしのやつだし」
「あ、これマジックボックスなのか」
「そう。だから厨房がどでかくなくても、食料の備蓄はやりやすいよね」
「そうだな」
「拠点ではちょこちょこ作ってはボックスにいれて保存してる。それと俺のアイテムボックスとかヨアヒムのマジックバッグには食料なんかも入れてる。……前みたいに干し肉と水を大量にではなくて、美味しい料理を入れておいて冒険、とかそんな感じ」
カイは小麦粉を測る手をとめてまじまじとアキラを見た。
「意外な事を聞いた。お前もヨアヒムも干し肉と水に全く文句がないタイプかと思ってたぞ」
アキラは小首を傾げる。
「干し肉と水に文句はないぞ?ただ美味しいものを持ち歩けるから持ち歩いてるだけかな。あとやっぱり食べ物が美味しい方が体力の回復が早い」
「合理的なんだかなんなんだか」
アキラはカイが何を不思議がっているのかわかっていない。
「へぇ、こんな店あるんだな」
カイからするとエキゾティックな食材が並ぶ店だった。
「こっちで食事ができる」
アキラがテーブルに着いたのでカイもおとなしくその席に着いた。
「おもしろいな。知らない食材ばっかだ」
「意外としってるのもある。生姜とかニンニクとか使うしね。これなんかは同じ揚げ物で味が違うんだけど、こっちは生姜をつかっててこっちはカラアゲを使ってる」
アキラの説明に興味を覚えたのかカイは鳥の竜田揚げとカラアゲの盛り合わせ定食を頼む。
「汁物はなんになさいますか?コンソメスープ、ミソをつかったスープ、醤油を使ったスープとございます。コンソメはキャベツと青豆、ミソは玉ねぎとジャガイモ、醤油は海藻とネギになっております」
東の国の女性の店員の言葉にカイは暫く悩んでいたがアキラに尋ねる・
「一番東の国らしいのはどれだろう」
「醤油のスープかな。でも俺はミソのスープをお勧めする。この組み合わせ旨いよ」
カイはアキラの勧めに従ってミソのスープにする。アキラは鯖のミソ煮定食にし、醤油のスープを付けた。
「俺が醤油の方頼んだから味見できるだろ?」
カイ東の国の食材や食事に興味津々であった。アキラはカイが興味を持ってくれたことが嬉しかった。
カイはアキラに訊ねる。
「東の国の醤油ってのつかったの」
「ショーユ?」
「うん。……王都でも売ってるよ?」
「え?」
「東の国の料理食べてみる?」
そう言ってアキラはカイを誘い東の国の商会の支店に向かう。あくまでこの国にある東の国の商会は『支店』なのである。
「行きたいけど」
「けど?」
「今日から馬の世話する夫婦とか来るんだろ?」
「おやつくらいの時間からね?あっちも昼は食べてくると思うし。東の国の商会の店は昼の時間、営業してるから。昼飯食べに行こうぜ」
「酒も飲めると嬉しいが」
「東の国の酒、ヨアヒムとヴァイキー、時々飲み過ぎて二日酔いになってる。んで、昼で飲み過ぎないでね」
「怖い事いうな」
カイは苦笑いだ。
「じゃ、今日から着任の他の人の為にクッキーでも焼くかね。そこのマジックボックスに焼きたて入れて置いたらいいから。時間経過なしのやつだし」
「あ、これマジックボックスなのか」
「そう。だから厨房がどでかくなくても、食料の備蓄はやりやすいよね」
「そうだな」
「拠点ではちょこちょこ作ってはボックスにいれて保存してる。それと俺のアイテムボックスとかヨアヒムのマジックバッグには食料なんかも入れてる。……前みたいに干し肉と水を大量にではなくて、美味しい料理を入れておいて冒険、とかそんな感じ」
カイは小麦粉を測る手をとめてまじまじとアキラを見た。
「意外な事を聞いた。お前もヨアヒムも干し肉と水に全く文句がないタイプかと思ってたぞ」
アキラは小首を傾げる。
「干し肉と水に文句はないぞ?ただ美味しいものを持ち歩けるから持ち歩いてるだけかな。あとやっぱり食べ物が美味しい方が体力の回復が早い」
「合理的なんだかなんなんだか」
アキラはカイが何を不思議がっているのかわかっていない。
「へぇ、こんな店あるんだな」
カイからするとエキゾティックな食材が並ぶ店だった。
「こっちで食事ができる」
アキラがテーブルに着いたのでカイもおとなしくその席に着いた。
「おもしろいな。知らない食材ばっかだ」
「意外としってるのもある。生姜とかニンニクとか使うしね。これなんかは同じ揚げ物で味が違うんだけど、こっちは生姜をつかっててこっちはカラアゲを使ってる」
アキラの説明に興味を覚えたのかカイは鳥の竜田揚げとカラアゲの盛り合わせ定食を頼む。
「汁物はなんになさいますか?コンソメスープ、ミソをつかったスープ、醤油を使ったスープとございます。コンソメはキャベツと青豆、ミソは玉ねぎとジャガイモ、醤油は海藻とネギになっております」
東の国の女性の店員の言葉にカイは暫く悩んでいたがアキラに尋ねる・
「一番東の国らしいのはどれだろう」
「醤油のスープかな。でも俺はミソのスープをお勧めする。この組み合わせ旨いよ」
カイはアキラの勧めに従ってミソのスープにする。アキラは鯖のミソ煮定食にし、醤油のスープを付けた。
「俺が醤油の方頼んだから味見できるだろ?」
カイ東の国の食材や食事に興味津々であった。アキラはカイが興味を持ってくれたことが嬉しかった。
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