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ランディの帰省(vs.虎人国編)
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「元気に冒険者やってるよ」
「あ、さっき寄って来ましたけど元気にローサ義姉さんに鍛えられてました。少し筋肉も着いてきてましたよ」
オールがのんびり答えた。
「リーの安全の為にも虎人国の件を片付けないとな、リュウ」
レッドはリュウの背中をばしっと叩く。
「信仰がどうとのかそう言う件も片付くだろ、一緒に。虎人の神殿も信仰心のあるやつを頭に据えて基盤を作り直す、そうやって国を整えるのはリュウと蒼龍の仕事だな」
クロはさらりと『手伝わないぞ』の意味を込めてリュウに告げる。
「手伝っては……」
リュウが空気を読まず言い出した。ムーチェンが口を開く。
「蒼竜様、虎人の里の長をやってますムーチェンです。我が里は……こんな奴らを出しましたが今でも竜神を信仰しております。虎人としての信仰は蒼龍様であり蒼竜様なのです。もし本国がお嫌なら我が里に住まってください」
リュウはこの里と東の大国、虎人国の一般人からの信仰による力は十分に受け取っていた。里の信仰の力を蒼龍に対して黒龍が送っているのも知っている。だからこそ虎人国の国境にある山々の瘴気を一人で祓ってこれたのだ。本来なら加護を受けた王族が山に登り祈りをささげる行幸を行う事で瘴気の発生を押える、という役目があった。が、今、虎人国内には加護のある王族は居なかった。もう何年も何十年も行幸は行われていない。
「それも一つの方法だな」
クロに言われリュウは首を横に振る。
「私は王族を見捨てたが人々を見捨てる気はない。素朴に我らを信じてくれている、そんな虎人を民を裏切れない。……ムーチェンの提案は嬉しかったよ」
リュウが初めて笑顔を浮かべる。
ただ、落ち着いたら虎人の里を訪れたいと思う。蒼竜ではなくムーチェンの友人のリュウとして」
「……微力でも、俺が手伝えることがあれば言ってください」
「ならオール達が確保してる虎人の少年を庇護してやってくれ。虎人としての後ろ盾になってやって欲しい。ムーチェンには王族の血も入ってるようだし」
「母方がややこしい感じで王族です」
「……そうか」
「王族の血はそこの二人にも入ってるはずだ」
クロの言葉にリュウは二人を見ていたが首を横に振った。
「この二人には一滴も王族の血はないぞ」
「え?」
ムーチェンが驚く。
「こいつらは俺と母親を同じとする兄弟で、母親は自分が王族の血だと言うことに誇りを持っている女ですよ」
「虎人ではあるが……、王族の血独特の匂いというかオーラが欠片もない。そもそも前の前の里の長は何代かな?前の王の庶子で、外に養子に出された子供が成長して長になったと記録されてるぞ、王宮に、ムーチェンの血の中の王族の血はそっちからだ。母親はどこかで王の妾だった女の血のようだが王の子供の子孫ではないと思う」
ムーチェンは考え込んだ。
「もしかして、……長になるための試練って王族の血が無いと合格できないとか?」
「……そうだな。だからこの二人が試験に受からなかった時点で色々察した人間がいると思う」
リュウは残酷な真実を告げる。
「だから、か。長老たちがあんなに強硬に母やこいつらを排除しようとしてるのは」
ムーチェンは深くため息をついた。
「あ、さっき寄って来ましたけど元気にローサ義姉さんに鍛えられてました。少し筋肉も着いてきてましたよ」
オールがのんびり答えた。
「リーの安全の為にも虎人国の件を片付けないとな、リュウ」
レッドはリュウの背中をばしっと叩く。
「信仰がどうとのかそう言う件も片付くだろ、一緒に。虎人の神殿も信仰心のあるやつを頭に据えて基盤を作り直す、そうやって国を整えるのはリュウと蒼龍の仕事だな」
クロはさらりと『手伝わないぞ』の意味を込めてリュウに告げる。
「手伝っては……」
リュウが空気を読まず言い出した。ムーチェンが口を開く。
「蒼竜様、虎人の里の長をやってますムーチェンです。我が里は……こんな奴らを出しましたが今でも竜神を信仰しております。虎人としての信仰は蒼龍様であり蒼竜様なのです。もし本国がお嫌なら我が里に住まってください」
リュウはこの里と東の大国、虎人国の一般人からの信仰による力は十分に受け取っていた。里の信仰の力を蒼龍に対して黒龍が送っているのも知っている。だからこそ虎人国の国境にある山々の瘴気を一人で祓ってこれたのだ。本来なら加護を受けた王族が山に登り祈りをささげる行幸を行う事で瘴気の発生を押える、という役目があった。が、今、虎人国内には加護のある王族は居なかった。もう何年も何十年も行幸は行われていない。
「それも一つの方法だな」
クロに言われリュウは首を横に振る。
「私は王族を見捨てたが人々を見捨てる気はない。素朴に我らを信じてくれている、そんな虎人を民を裏切れない。……ムーチェンの提案は嬉しかったよ」
リュウが初めて笑顔を浮かべる。
ただ、落ち着いたら虎人の里を訪れたいと思う。蒼竜ではなくムーチェンの友人のリュウとして」
「……微力でも、俺が手伝えることがあれば言ってください」
「ならオール達が確保してる虎人の少年を庇護してやってくれ。虎人としての後ろ盾になってやって欲しい。ムーチェンには王族の血も入ってるようだし」
「母方がややこしい感じで王族です」
「……そうか」
「王族の血はそこの二人にも入ってるはずだ」
クロの言葉にリュウは二人を見ていたが首を横に振った。
「この二人には一滴も王族の血はないぞ」
「え?」
ムーチェンが驚く。
「こいつらは俺と母親を同じとする兄弟で、母親は自分が王族の血だと言うことに誇りを持っている女ですよ」
「虎人ではあるが……、王族の血独特の匂いというかオーラが欠片もない。そもそも前の前の里の長は何代かな?前の王の庶子で、外に養子に出された子供が成長して長になったと記録されてるぞ、王宮に、ムーチェンの血の中の王族の血はそっちからだ。母親はどこかで王の妾だった女の血のようだが王の子供の子孫ではないと思う」
ムーチェンは考え込んだ。
「もしかして、……長になるための試練って王族の血が無いと合格できないとか?」
「……そうだな。だからこの二人が試験に受からなかった時点で色々察した人間がいると思う」
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ムーチェンは深くため息をついた。
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