転生少女の暴走

あくの

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父親

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 「本当よ。………でも、私のお父様が追加の融資を受けられるからって。そちらの家に言って話をまとめてきたの」

頭痛い。私の父親あのオトコにその権限はないし、おじい様が許可したなら私に話が来てるはず。そして我が家のお金を動かすには私か、おじい様の印がいる。かなり精緻に作られた印なので複製はなかなかできない。彫った当人ならできるけど。

「………それを私の祖父に話せるかしら?」

今のままだときっと融資は無理だということは教えない。それで自白されても融資が欲しい故の自白で私との仲を回復したいとはみなさない。クロエは暫く考えていたが

「私の父親も連れて行きましょう。父親同士が結託して私に泥をかぶせたのかもしれない」

クロエはクロエで何か思い当たる節があるようだ。二人で聖なるディアーヌ様の日、金の日にクロエの両親とクロエを夕食にお招きすると言うことにした。晩餐会などという大げさなものではなく、ディアーヌ様を称えるための夕食会、です。

 ディアーヌ様は嘘や裏切りを嫌います。クロエの父親が嘘をついているのか、私の父親うちのタヌキが嘘をついたのか。はっきりさせてやる。
 私はそう決意をした。

 その夜の夕食にはなぜかクララさんも一緒に座っていた。義母の隣へ。そして一番上座へ父の席が設えられていた。義兄と私は一番下座。………こんなセッティングだれがしたのかしら。

「お父様、そこはおじい様の席です」

「私が席次を決めました」

義母が言う。 

「貴女にはこの家の家政を指示する権利はありません。貴女は伯爵家の嫁で公爵家に嫁いだわけではありません。ここは私とお祖父様の家です。お祖父様がいないタイミングで何をしておられるのかしら」

 義兄は最近付き合っている裕福な子爵令嬢と上手くいっていて、彼女から貴族のなんたるかを教えられて、かなり態度が改善されている。一度は謝罪があった。そして、子爵令嬢とは二度ほど一緒にお茶をして、とても良識のある良い方だと感じた。彼女は義兄の外見がとても好きなので、是非とも結婚したく思っていることを熱弁された。
 そして彼女も家政クラスで『運命の恋人達を引き裂く悪役令嬢』と呼ばれている事を相談されていた。

クララさんは嫌な顔で笑っている。

「今日のお客様は伺っておりませんが?客を呼びたければ伯爵家でやってください。ここは貴女の家ではないのです」

「お金持ちなのにケチねぇ」

そう言ってクララさんは笑った。下品な方ですね。
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