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NTRにはまだ早い
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キャンキャン吠える、小型犬みたいのが入ってきたなと思った。
くるくるの明るい金髪にはっきりとした目鼻立ち。やや童顔ながらもしっかりとした雄の色気もある。現代ならジャニ●ズにいそうなタイプだ、と龍之介は思う。
(女ウケしそうなタイプ…)
瞬時に敵認定する。顔の良い男は須く嫌いだ。
龍之介は見た目よりノリと勢いで女を口説いてきたタイプなので、こういうズバ抜けて容姿の良い男にはいい思い出がない。
(変態主といい、この世界の男はイケメンが多いなあ)
アイツも見た目だけはいいんだよな、と龍之介は思う。
白銀の髪は絹糸みたいに綺麗だし、褐色の肌はエキゾチックで紅い瞳とよく似合ってる。
一見細くみえるのに力強くて筋肉質で、そこそこデカい龍之介の体を軽々と持ちあげてしまう。
セックスの時に見た、盛り上がった上腕二頭筋と広背筋は圧巻だった。広い背中からつくられたくびれが妙にセクシーで、抱かれながらも羨ましいと思ったものだった。
「えっ?」
気がつくと、金髪のくるくるに押し倒されていた。
「え?あ、あれっ?」
少しぼんやりしてしまっていたらしい。何がどうしてこうなった?と龍之介が狼狽えている間に、金髪のくるくる頭は龍之介の首の、いちばん裂傷の酷い部分にガブリと噛みついてきた。
「いっ、……てぇ!!」
何しやがる!と振り上げた拳は難なくかわされ、逆に両腕を頭上で一括りにされてしまう。片腕で掴まれているのに、びくともしない。華奢に見えて力が強い。この世界の野郎共はそんなんばっかである。
(びくともしない、)
こんな時、本当に生物として劣っているのだと気付かされる。龍之介だって、学生の頃は鍛えていたし腕力もあった。社会人になってからは筋トレする時間も寝る時間もなくて、どんどん不健康な体になってしまったけれど、それでも上背だけはあったし体力だって人よりはあったのだ。
(でも、こいつらと比べたら俺なんてカスだ)
いくら抵抗したって腕力じゃ敵わない。体力も全然追いつかない。
セックスの後はいつもクタクタで、過剰な愛撫にはいつも失神寸前だ。
(あ、やべ、情けなくなってきた)
あの男には何をされても仕方がないと思っていた。だってあいつは金で自分を買ったご主人様だから。
金で龍之介の人としての尊厳を奪うかわりに安全で快適な居場所を与えてくれた。だからどんなに酷いことをされても、どこかでゆるして受け入れていた。
でも、こいつはちがう。
「う、くっ、」
悔しさと腹立たしさで涙が滲んだ。なんでこんなガキみたいな野郎にまで組み敷かれて、好き勝手されなきゃならんのか!
龍之介は涙の滲む目で自分を見下ろす男を睨みつける。心の中ではクソ野郎と悪態を吐いていたが、口をひらけば弱音が出てきそうだったので唇をかたく引き結んだ。
渾身の拒絶を態度であらわしたつもりだったのに、目があったそいつは何故かうっとりした表情で龍之介を見下ろしていた。
げ、なんだその顔、と思わず龍之介が顔を顰めると、そいつは恍惚とした表情のまま龍之介の頬をべろりと舐めた。
「ひっ!」
「マジで……お前ってサイコーじゃない?」
「!!!?」
何がどうなってそうなった!?と、龍之介が目を白黒とさせている間に、そいつはどんどん龍之介の体を舐めまわしはじめた。
長い肉厚な舌の感触が、まるで蛇のように体中を這っていく。気持ちが悪いと思うのに、何故か下半身はバキバキに反応していた。
「うっわ、もうガン勃ちじゃん。そんなに期待してくれてんの?」
んなわけあるか!という否定の声は、どうやら届いていないらしい。
龍之介はその時はじめて、心の底から助けを求めた。
よりにもよって、あの変態主人に。
くるくるの明るい金髪にはっきりとした目鼻立ち。やや童顔ながらもしっかりとした雄の色気もある。現代ならジャニ●ズにいそうなタイプだ、と龍之介は思う。
(女ウケしそうなタイプ…)
瞬時に敵認定する。顔の良い男は須く嫌いだ。
龍之介は見た目よりノリと勢いで女を口説いてきたタイプなので、こういうズバ抜けて容姿の良い男にはいい思い出がない。
(変態主といい、この世界の男はイケメンが多いなあ)
アイツも見た目だけはいいんだよな、と龍之介は思う。
白銀の髪は絹糸みたいに綺麗だし、褐色の肌はエキゾチックで紅い瞳とよく似合ってる。
一見細くみえるのに力強くて筋肉質で、そこそこデカい龍之介の体を軽々と持ちあげてしまう。
セックスの時に見た、盛り上がった上腕二頭筋と広背筋は圧巻だった。広い背中からつくられたくびれが妙にセクシーで、抱かれながらも羨ましいと思ったものだった。
「えっ?」
気がつくと、金髪のくるくるに押し倒されていた。
「え?あ、あれっ?」
少しぼんやりしてしまっていたらしい。何がどうしてこうなった?と龍之介が狼狽えている間に、金髪のくるくる頭は龍之介の首の、いちばん裂傷の酷い部分にガブリと噛みついてきた。
「いっ、……てぇ!!」
何しやがる!と振り上げた拳は難なくかわされ、逆に両腕を頭上で一括りにされてしまう。片腕で掴まれているのに、びくともしない。華奢に見えて力が強い。この世界の野郎共はそんなんばっかである。
(びくともしない、)
こんな時、本当に生物として劣っているのだと気付かされる。龍之介だって、学生の頃は鍛えていたし腕力もあった。社会人になってからは筋トレする時間も寝る時間もなくて、どんどん不健康な体になってしまったけれど、それでも上背だけはあったし体力だって人よりはあったのだ。
(でも、こいつらと比べたら俺なんてカスだ)
いくら抵抗したって腕力じゃ敵わない。体力も全然追いつかない。
セックスの後はいつもクタクタで、過剰な愛撫にはいつも失神寸前だ。
(あ、やべ、情けなくなってきた)
あの男には何をされても仕方がないと思っていた。だってあいつは金で自分を買ったご主人様だから。
金で龍之介の人としての尊厳を奪うかわりに安全で快適な居場所を与えてくれた。だからどんなに酷いことをされても、どこかでゆるして受け入れていた。
でも、こいつはちがう。
「う、くっ、」
悔しさと腹立たしさで涙が滲んだ。なんでこんなガキみたいな野郎にまで組み敷かれて、好き勝手されなきゃならんのか!
龍之介は涙の滲む目で自分を見下ろす男を睨みつける。心の中ではクソ野郎と悪態を吐いていたが、口をひらけば弱音が出てきそうだったので唇をかたく引き結んだ。
渾身の拒絶を態度であらわしたつもりだったのに、目があったそいつは何故かうっとりした表情で龍之介を見下ろしていた。
げ、なんだその顔、と思わず龍之介が顔を顰めると、そいつは恍惚とした表情のまま龍之介の頬をべろりと舐めた。
「ひっ!」
「マジで……お前ってサイコーじゃない?」
「!!!?」
何がどうなってそうなった!?と、龍之介が目を白黒とさせている間に、そいつはどんどん龍之介の体を舐めまわしはじめた。
長い肉厚な舌の感触が、まるで蛇のように体中を這っていく。気持ちが悪いと思うのに、何故か下半身はバキバキに反応していた。
「うっわ、もうガン勃ちじゃん。そんなに期待してくれてんの?」
んなわけあるか!という否定の声は、どうやら届いていないらしい。
龍之介はその時はじめて、心の底から助けを求めた。
よりにもよって、あの変態主人に。
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