社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活

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突然のホラー

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「なあ、俺、話し相手が欲しいんだけど」

そう言った瞬間、エルヴィンとレイノルドは無言のままふたりで見つめ合い、そうして同時に互いに首を横に振った。

「「それは無理」」





「なんでだよ……俺暇で死んじゃう…」
「かわいこぶらないで下さい」

レイノルドが執務に戻った為、残ったエルヴィンに対して龍之介は駄々をこね続けていた。

「文字の勉強はどうしたのですか?」
「飽きた」
「………………」
「っていうかダームウェルってなんでいなくなったの?」

アイツがいればまだ話し相手になったのに、と龍之介はブスくれる。

「さあ、私にはわかりかねますが」
「ミアちゃんにまた来てもらうわけにはいかないわけ?」
「彼女は今、別の客人の相手をしていまして…」
「じゃあ別のメイドさんとか」
「他のメイドも全てその客人の対応に追われている状況です」
「え、……もしかしてヤバめな客?」

察しがいいですね、とエルヴィンはにこりと微笑む。何故だろう、笑っているのに笑っているように見えないのは…

「そういうわけで、女性の使用人にはあなたの面倒までみる余裕はありません。ご理解頂けましたか?」
「じゃ、じゃあ…男の使用人でも…」
「男は嫌と仰っていましたよね?」
「…………そうでした」


でもあれは、急にあの金髪くるくる頭が押し倒してきたからで、と龍之介はもごもごと文句を垂れ続ける。

「そういうこと、しない奴を選んでくれたら俺だって…」
「残念ながら、絶対にあなたに手を出さないと言い切ることは難しいのですよ」
「え、なんで?」
「…………なんででしょうね?」

エルヴィンはにっこり笑ってそう言うと、話はこれで終わりとばかりに部屋の清掃をサッと切り上げ出て行ってしまった。

残された龍之介はだだっぴろい部屋にひとり、置き去りにされた気分で天を仰ぐ。

「うーん、病みそう」

そのまま綺麗にベットメイキングされたシーツの上にごろんと寝転ぶ。
こうなってみるとダームウェルの有り難みがよくわかった。なんだかんだ言ってここ最近楽しく過ごせていたのはダームウェルという話し相手がいてこそだったと痛感させられる。


「…………マジで、暇だ」

他の性奴隷はいったい何をして、セックス以外の時間を潰しているのだろうか?

「えーと、労働とか…かな?」

少し考えてみて、そうだ、と龍之介は思う。娯楽がないなら労働だ、と。正直なところ、レイノルドの相手をする時以外龍之介はまるっきり暇なのである。レイノルドも最近は仕事が忙しいらしく、何日も屋敷を空けることもあった。そうなってしまうと龍之介は本格的に手持ち無沙汰になってしまう。
睡眠と筋トレ、時々読書の無限ループに陥ってしまうのだ。しかも外にも出られない。人は日光にあたらないと死ぬっていうけど俺の今のこの生活は大丈夫なんだろうか…?と思わず不安になるほどである。

(そういや、どっかの国の海軍の潜水艦の乗員は、3ヶ月の交代制だって聞いたことがある…)

じゃないと、精神的に異常をきたすのだそうだ。
自分もこの部屋にずっといたら、そのうち頭がおかしくなってしまうのではないか…?


「やば~、脱走しよっ」

うん、そうしよう、と龍之介は勢いをつけてベッドから起き上がる。
このまま部屋に閉じこもってばかりでは心にも体にもあらゆる方面からよくない。

実はこの部屋、外からは決められた者しか入れなくなっているようだが内からは簡単に出られる仕様なのである。

ただ出るなよ、ときつく言いつけられてはいた。
出たら命の保証はないぞ、と。


(まあでも、せめて窓を開けるくらいなら、いいよな?)

空気の入れ替えくらいしたい。そのついでに、窓から脱走出来るかどうかも確認したい。

そんな邪なことを考えながら、龍之介は窓のそばへと移動する。
実のところ、窓には常にレースのカーテンがひかれており、龍之介はこの部屋の外の景色を見たこともなかったのだ。

「とりあえず、カーテン開けてみるか…」

そう誰に言い訳するでもなく宣言しながら、龍之介はシャーッとレースのカーテンを勢いよく開けた。──すると


(えっ、)

カーテンレールの向こう側、窓のすぐそばに、その少女は立っていた。

「ヒィッ!」

その瞬間、龍之介は危うく卒倒しかけた。

カーテンを開けたら窓から外の景色が見られると思っていたのに、そこにいたのは真っ赤なドレスに身を包んだ赤毛の少女が立っていたのである。それも、窓に張り付いてじっと中を、こちらを、無表情のまま覗き込んでいるではないか…


ホラーである。
おしっこ、ちびるかと思ったぜ…
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