社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活

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若さ故の純愛か否か

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スピネルの言った通り、留守の間はたっぷり狼くんとの時間を満喫した。
狼くんの名前はエドワードというのだそうだ。周囲からはエドと呼ばれているそうなので、それに倣って龍之介もエドと呼ぶことにした。名前を呼ぶと尻尾がパタパタと揺れるのがとてもかわいい。最近ではあざとさすら感じる。


「今日のランチは外で取りましょうか」
「えっ、いいの?」
「テラスで食事が出来るように手配しておきました。室内にこもりきりでは、息が詰まるでしょうし」
「確かにたまには陽の光浴びたいよなあ」
「龍之介様の色の白さは、少し心配になります。あまりに外に出なさすぎなのではないかと…」
「まあ、それはあるかも。そもそも俺こっちの世界に来てからろくに外を出歩いた記憶がないような…」
「こっちの世界、ですか?」
「……………」

失言だったかな、と思う。だが押し黙った龍之介を見て、何かを察したように話題を変える狼くんはとても気遣いの出来る良い子だと、そう思う。

(優しい、よなあ)

なんていうか、余裕がある。いや、ない時はないんだけど、なんて言えばいいのだろう?

(とにかく、優しくされている気がする…)

セックスをしたら変わるかもしれないなんて思っていたのが申し訳ないくらい、彼の態度は変わらなかった。
それどころか以前よりももっと、さらに丁重に扱われている気さえする。それでいてこちらが負担に感じない程度の気遣いを、心遣いをくれる。思えばこんなに人として扱われたことがなかったかもしれないと龍之介は思う。こちらに来たはじまりが性奴隷だったせいか、すっかり人権を無視されることに慣れきってしまっていたのかもしれない…


「なあ、人型とらないの?」
「…人型の方がお好みですか?」
「そういうわけじゃないけど、折角訓練したんだし、俺の世話をするにも人型の方がやりやすいんじゃないのかなって」
「…人の姿になる時は、その…」
「うん?」
「…そういうことをする時だけに、しようかと」
「な、なんで?」
「でないと、公私の区別がつけられなくなりそうで…」
「…………人型とってると、すぐ俺に押し倒されちゃいそうってこと?」
「いえ!違います!その逆です!!」
「別にいいのに」

だって基本暇だしさ、と龍之介は微笑う。笑って、狼くんの腕に手を伸ばす。

「したいと思ったら、いくらでも手を出して構わないんだぜ?」
「ですが、それでは…」
「俺がしたくなるのを、ずっと待ってるつもり?」
「……正直、自分はあなたのそばにいるだけで、充分幸せなんです」
「なにそれ。俺のこと殺しにかかってんの?」

そんな可愛いこと真顔で言うなよ、と龍之介は微笑う。真に受けたらどうすんだ、と思う。

(あーあ、これだから若いって嫌になるぜ)

この年になってまで、こんな気持ちにさせんなよと思う。純粋過ぎる好意って、殺傷力が高い。

(こんなの、かわいいに決まってる)

これ以上ないほど大事にしてくれて、セックス抜きでもいいって言ってくれる。
そんなの、一度覚えてしまったら元に戻れないんじゃないかと思う。獣人って、もっと性欲に振り回される生き物だって聞いてたんですけど?と龍之介は首を傾げる。半獣人だったレイノルドやルクシュよりも、狼くんの方が余程理性的に思える。性欲に振り回されていないから?それともお互いの立場がそうさせているのだろうか?
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