社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活

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そりゃ怒るよ

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「お久しぶりですね、元気そうで何よりです」
「エルヴィンさん!」


それは突然の訪問だった。朝いつものように目を覚まし、狼くんと朝食を取っていると急にスピネルに呼び出された。
食事もそこそこに顔を出すと、なんとそこにはエルヴィンの姿があるではないか。手紙のやり取りはしていたけれど、会うのは本当に久しぶりである。なんだったらちょっと懐かしく感じられるくらいだった。

「手紙で事情はお話ししていたのですが、やはり直接説明した方がいいと思いまして」
「…相変わらず突拍子もないことをやる男だよ。でもまあ、おかげでこっちも話をつけやすくはなったけどな」
「痛み入ります」
「感謝される覚えはないんだけどな…」

まあいいか、とスピネルは目線と顔の動きだけで狼くんに退出指示を出す。なんで?と思っているとスピネルもそのまま部屋を出て行ってしまった。突然のふたりきり空間である。

「何か、秘密の話?」
「まあ、一応そうですね」
「悪い話…だったりする?」
「受け取り方次第です」
「俺の?……えっと、魔人の話、だよな?」
「単刀直入に申しますと、当面の間魔人の脅威は去りました」
「えっ、あっ、そうなんだ!じゃあ倒し…封印?出来たんだ?」

さっすがレイノルド、と龍之介は安堵する。ダームウェルも協力してくれるって言っていたし、それほど心配はしていなかったけれど、やはりそれなりに不安は感じていたのである。実は。


けれど返ってきた答えは龍之介の予想を裏切るものであった。

「いいえ、倒せてもおりませんし封印もされておりません」
「………どういうこと?」
「魔人はレイノルド様の中で生きておられます」
「…………はぁ?」
「本来であれば、直接その目で見るのが手っ取り早いのですがね」

エルヴィンはそう言ってから、一連の経緯を説明してくれた。
ダームウェルの逃走は意外だったが、きっとなんらかの事情があったのだろう。それにしてもあのレイノルドが瀕死の重症だったなんて…俄かには信じ難い。殺しても死ななそうな奴なのに…

「そんな大事になってるなら、すぐ知らせてくれたらよかったのに」
「私は知らせたほうがよいと進言は致しました。けれどあなたに出来ることはないからと仰って、断られてしまいましたね」
「そりゃ、そうかもしれないけど…」

そんな言い方ある?仮にも恋人に向かって?

「………………」
「腹が立ちますか?」
「………そう見える?」
「腹が立つというのなら、レイノルド様も本望でしょう」
「?」

エルヴィンは静かに微笑んで、レイノルドからの贈り物を置いて帰っていった。
また数日後に迎えにくると、そう告げて。


渡された小箱には、レイノルドの瞳のような、血のように赤い石の嵌め込まれた指輪が入っていた。
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