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お産のはじまり
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しかしその疑問は程なくして解決した。
その日の夜、突然産気づいた為である。
「いって、いたたたっ、いっ、ひっ、ぐぅ」
生まれてこの方こんなに激痛を味わったことなどない。レイノルドに処女を奪われた時より遥かに痛い。あれを越える痛みがこの世に存在するなんて、龍之介は信じられなかった。
「陣痛がはじまっているようですし、そろそろお産の準備をしましょうか」
「いっ、はや、く、かいふく……回復魔法とか、………あっ、いててててっ」
「まあまあ、陣痛の間隔が規則的になるまでは様子見しなくてはならないんですよ、あんまり早めに回復魔法をかけてしまうとわからなくなってしまうでしょう?」
「だって!!すげぇ痛いんですけど!?」
「そんな大声を出せるならまだ大丈夫ですよ」
これからもっと痛くなるでしょうし、痛みの間隔も短くなっていきますからねとエルヴィンはこともなげに言う。
「ええ……これ、もっと痛くなるの…?」
恥骨と腰のあたりが猛烈に痛い。お腹も痛い。腹を下した時のような痛みが定期的に襲ってきては遠のいていく。なにこの感覚、きもちわるい…!
「今のうちにシャワー浴びておきますか?排泄も済ませておいた方がよいですね。スライムいりますか?」
「ううぅ…そんな悠長な…」
「初産は長く時間がかかるものですから、今から気を張っていると持ちませんよ。とは言え貴方は元は男ですから、トラブルも考えられます。いざという時はお腹を切ることも想定しておいて下さいね」
「えっ…」
それって帝王切開ってこと?と龍之介は顔を青ざめさせる。ますい、麻酔とかって、あるんだろうか?この世界…
「レイノルド様たちにも連絡しておかなければなりませんね」
「あ、でも……エドとかスピネルはまだしも……レイノルドは……」
なんか邪魔になるような気がする、と龍之介は思う。なんでだろう、とてつもなくお産の邪魔になるレイノルドの姿が想像出来てしまって、龍之介は腹をおさえながらエルヴィンを制止しようとする。
しかしそんなことが許されるはずもなく、エルヴィンはあっさりとレイノルドを召喚してしまった。そうなると必然的に中の魔人も連れてくることになってしまう為、龍之介としては複雑な心持ちであった。まあそれとは別に、レイノルドにお産の付き添いを任せるのが不安、という気持ちもあったわけだけど…
「龍之介!産気づいたって!?」
「ニールネル……ロジアンまで…」
その後、レイノルドや狼くん、スピネルの他にもニールネルやロジアンまでもが部屋に押しかけてきて、龍之介は泣きそうになった。
心強い、とかじゃない。なんかもう、そっとしておいて欲しかった。
(俺、こんな大勢のひとたちの前で出産すんの……?)
プライバシーとかないんか?
陣痛の間隔は、5分おきになっていた。
その日の夜、突然産気づいた為である。
「いって、いたたたっ、いっ、ひっ、ぐぅ」
生まれてこの方こんなに激痛を味わったことなどない。レイノルドに処女を奪われた時より遥かに痛い。あれを越える痛みがこの世に存在するなんて、龍之介は信じられなかった。
「陣痛がはじまっているようですし、そろそろお産の準備をしましょうか」
「いっ、はや、く、かいふく……回復魔法とか、………あっ、いててててっ」
「まあまあ、陣痛の間隔が規則的になるまでは様子見しなくてはならないんですよ、あんまり早めに回復魔法をかけてしまうとわからなくなってしまうでしょう?」
「だって!!すげぇ痛いんですけど!?」
「そんな大声を出せるならまだ大丈夫ですよ」
これからもっと痛くなるでしょうし、痛みの間隔も短くなっていきますからねとエルヴィンはこともなげに言う。
「ええ……これ、もっと痛くなるの…?」
恥骨と腰のあたりが猛烈に痛い。お腹も痛い。腹を下した時のような痛みが定期的に襲ってきては遠のいていく。なにこの感覚、きもちわるい…!
「今のうちにシャワー浴びておきますか?排泄も済ませておいた方がよいですね。スライムいりますか?」
「ううぅ…そんな悠長な…」
「初産は長く時間がかかるものですから、今から気を張っていると持ちませんよ。とは言え貴方は元は男ですから、トラブルも考えられます。いざという時はお腹を切ることも想定しておいて下さいね」
「えっ…」
それって帝王切開ってこと?と龍之介は顔を青ざめさせる。ますい、麻酔とかって、あるんだろうか?この世界…
「レイノルド様たちにも連絡しておかなければなりませんね」
「あ、でも……エドとかスピネルはまだしも……レイノルドは……」
なんか邪魔になるような気がする、と龍之介は思う。なんでだろう、とてつもなくお産の邪魔になるレイノルドの姿が想像出来てしまって、龍之介は腹をおさえながらエルヴィンを制止しようとする。
しかしそんなことが許されるはずもなく、エルヴィンはあっさりとレイノルドを召喚してしまった。そうなると必然的に中の魔人も連れてくることになってしまう為、龍之介としては複雑な心持ちであった。まあそれとは別に、レイノルドにお産の付き添いを任せるのが不安、という気持ちもあったわけだけど…
「龍之介!産気づいたって!?」
「ニールネル……ロジアンまで…」
その後、レイノルドや狼くん、スピネルの他にもニールネルやロジアンまでもが部屋に押しかけてきて、龍之介は泣きそうになった。
心強い、とかじゃない。なんかもう、そっとしておいて欲しかった。
(俺、こんな大勢のひとたちの前で出産すんの……?)
プライバシーとかないんか?
陣痛の間隔は、5分おきになっていた。
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