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ダンジョンの源流
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後宮の側室たちを引き連れてダンジョン最奥を目指すことになった。
なんでこんな後宮を作ったと制作者に文句の一つも言ってやっても誰も怒らないんじゃないだろうか。
多分よその国後宮はこんなんじゃない。チャクラムを操り、野党相手なら実戦経験ありですとほざく側室も、大剣を背負い歴戦の戦士の風格を漂わせる側室も、そしてどう考えても最終兵器レベルの魔導士な側室も。
だけど、もしかしたら毒薬を操る怪しい側室はどこの後宮にもいるかもしれない。
バジリコは遠い目をして見知らぬ製作者を恨む。
なんでも三百年ぐらい前の中興の祖とうたわれる帝王だそうだが。
先頭はジンジャー次がバジリコとオパール。
オパールとは秘密を打ち明け愛それなりに打ち解けられたと思う。少なくともミントよりは大分まし。
そして、ミントは高級な側室様のすぐそば、最後尾がジャスミン。
はっきり言ってミントを高級な側室様たちのそばに置いておくのは不安要素しかないのだが。しかしミントは一応腕は立つのだ。
高級な側室様はミントの減らず口など余裕で無視してくださった。虫けらとでも思っているのかもしれない。
それでもあの侍女たちが付いてこなかったのは良かったのか悪かったのか。
侍女たちはそれぞれ騎士だったり魔導士だったり医者だったりするので食堂に行くと言っていた。
やはりあのような場所に一人も戦闘能力のある人間がいないのは不安要素でしかない。
オパールは自分の侍女に守護の護符を用意してやったがそれもどれほど効くかわからない。早急にすべてを終わらせなければ。
チャポンチャポンと間の抜けた水音がする。
トルマリンの首からいくつもの薬瓶が吊り下げられている。
その水音は内部に込められた毒薬の立てる音。
材質は陶器や磁器そしてガラスや金属など多岐にわたる。それぞれ最も相性のいい薬物に合わせて作られた容器なのだそうだ。
劇薬の中ではガラスと相性の悪いものもあるし金属を腐食させるものもあるよなとそれはありそうなので誰も突っ込まない。
崩れた壁で通れなくなった場所があり、魔道で吹っ飛ばそうかとバジリコが構える前にトルマリンは金属の小瓶の中身を空けた。
物凄い異臭とともに収集と音を立てて壁の残骸が砂になっていく。
さらさらと崩れる音を聞きながら、換気の悪いダンジョン内でこんな毒ガスの出そうなもの使わないでほしいと、バジリコは口を布で覆いつつぼやいた。
掌に握りこめそうな小さな小瓶の中身にどうしてこれほどの威力があるのか疑問だが、極力崩れた砂に触れないようにバジリコはその場を通った。
オパールは中距離攻撃なので、結構狭い場所になるとあまり役には立たない。
魔法の武器を使うつもりだったがなんだか自分の出番はない気がした。
「ダンジョンを壊すってどういうことをするんでしょうか」
オパールの素朴な疑問にバジリコはどう説明しようかと悩む。
「押し戻す感じなのかしら」
ダンジョンを構成するそのすべてを噴き出してくるその場所。それに向かって押し流すように押し戻すように。
それは川の流れの見えない目を読むような感じに似ている。その場に来れば流れが分かるのだが。
「何度もダンジョンの核に行かなければつかめない感触なの」
「じゃあ、私にはわかりませんよね」
オパールは感心したように呟いた。
なんでこんな後宮を作ったと制作者に文句の一つも言ってやっても誰も怒らないんじゃないだろうか。
多分よその国後宮はこんなんじゃない。チャクラムを操り、野党相手なら実戦経験ありですとほざく側室も、大剣を背負い歴戦の戦士の風格を漂わせる側室も、そしてどう考えても最終兵器レベルの魔導士な側室も。
だけど、もしかしたら毒薬を操る怪しい側室はどこの後宮にもいるかもしれない。
バジリコは遠い目をして見知らぬ製作者を恨む。
なんでも三百年ぐらい前の中興の祖とうたわれる帝王だそうだが。
先頭はジンジャー次がバジリコとオパール。
オパールとは秘密を打ち明け愛それなりに打ち解けられたと思う。少なくともミントよりは大分まし。
そして、ミントは高級な側室様のすぐそば、最後尾がジャスミン。
はっきり言ってミントを高級な側室様たちのそばに置いておくのは不安要素しかないのだが。しかしミントは一応腕は立つのだ。
高級な側室様はミントの減らず口など余裕で無視してくださった。虫けらとでも思っているのかもしれない。
それでもあの侍女たちが付いてこなかったのは良かったのか悪かったのか。
侍女たちはそれぞれ騎士だったり魔導士だったり医者だったりするので食堂に行くと言っていた。
やはりあのような場所に一人も戦闘能力のある人間がいないのは不安要素でしかない。
オパールは自分の侍女に守護の護符を用意してやったがそれもどれほど効くかわからない。早急にすべてを終わらせなければ。
チャポンチャポンと間の抜けた水音がする。
トルマリンの首からいくつもの薬瓶が吊り下げられている。
その水音は内部に込められた毒薬の立てる音。
材質は陶器や磁器そしてガラスや金属など多岐にわたる。それぞれ最も相性のいい薬物に合わせて作られた容器なのだそうだ。
劇薬の中ではガラスと相性の悪いものもあるし金属を腐食させるものもあるよなとそれはありそうなので誰も突っ込まない。
崩れた壁で通れなくなった場所があり、魔道で吹っ飛ばそうかとバジリコが構える前にトルマリンは金属の小瓶の中身を空けた。
物凄い異臭とともに収集と音を立てて壁の残骸が砂になっていく。
さらさらと崩れる音を聞きながら、換気の悪いダンジョン内でこんな毒ガスの出そうなもの使わないでほしいと、バジリコは口を布で覆いつつぼやいた。
掌に握りこめそうな小さな小瓶の中身にどうしてこれほどの威力があるのか疑問だが、極力崩れた砂に触れないようにバジリコはその場を通った。
オパールは中距離攻撃なので、結構狭い場所になるとあまり役には立たない。
魔法の武器を使うつもりだったがなんだか自分の出番はない気がした。
「ダンジョンを壊すってどういうことをするんでしょうか」
オパールの素朴な疑問にバジリコはどう説明しようかと悩む。
「押し戻す感じなのかしら」
ダンジョンを構成するそのすべてを噴き出してくるその場所。それに向かって押し流すように押し戻すように。
それは川の流れの見えない目を読むような感じに似ている。その場に来れば流れが分かるのだが。
「何度もダンジョンの核に行かなければつかめない感触なの」
「じゃあ、私にはわかりませんよね」
オパールは感心したように呟いた。
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