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とにかく情報が欲しい、犯行現場までは電車一本で行ける。というわけでちょっと行ってみた。
たどり着いたのは、そこそこ築浅なマンション。周辺に住んでいるらしい人物たちもそれなりにいいところにお勤めな雰囲気を醸し出している。
そんなところに大学生の一人暮らし、一番安い部屋だったとしてもまあお坊ちゃんと考えていいな。
そして、明らかにこの辺のハイソっぽい雰囲気にそぐわない人たちもちらほらいる。おそらく野次馬かなんかだろう。
いかにもワイドショーあたりが食いつきそうな事件なのは認める。
なんだか聞き込みしている週刊誌記者なんかもいるようだ。
まあいい、そういう人間に成りすまそう。間違っても容疑者の弟なんてばれないように。
そして、大変口の軽そうなご婦人を発見した。
いや、この顛末が楽しくて楽しくてしょうがない、話したくて話したくて相手を探しているらしいおばさまだ。
なんでも死体発見に居合わせたらしい。
そのおばさまの言うには、二階堂とかいう腐れ外道の所業はご近所では公然の秘密というやつだったらしい。
まあ、毎日のように別の女が出入りしていればなんかおかしいと思うだろう。
おとといはショートカットのカジュアルスタイルの女、昨日はフェミニンなセミロングヘア、今日はプリンブロンドに染めたロングヘア。明日はいったい誰だろうってもんだ。
姉貴はボブカットだった。セミロングヘアは牧羽鏡子あたりか、金髪に染めてというのは扇谷誠だろう。ショートカットは新藤真理だろうな、前に見た時そうだったし。
後、写真で確認した限りでは八ツ屋未来はセミロング佐藤絵里はどうだろう。
ただ、死亡推定時刻近辺に見かけたその女は黒づくめで、髪は帽子に押し込まれていたらしい。
付近の住民はどうも女を髪型で見分けていたらしいので、顔の造作については細かいことは覚えていないらしい。
この証言からわかるのは明らかに計画的犯行であり、髪を帽子に押し込んだのはどの女かわからなくするため、黒づくめの格好は返り血が目立たない色にまとめたからだからだろう。
そして、普段の自分と全く別の格好をしたろうし、他の女と間違われたかった。他の女の存在をはっきりとわかっていたということだ。
確率六分の一俺なら賭けない危うい賭けだ。
そして、おばさまは死体発見の経緯を楽しそうに語る。
なんでも二階堂の母親が訪ねてきたらしい。
息子の所業を知っていたのかどうか叔母さまは親切に部屋まで案内したという。
おそらくワクワクとした顔で、もしかしたら連れ込んだ女と母親が鉢合わせするかもしれないと期待していたと悪びれることなく語った。
そしてもの言わぬ物体と化した男の面汚しを発見したという。
以前聞いたとおり、扇を手に前方にさすように伸ばし、のばした先にあったのは姿見だった。
そして背中に刃物が突き立っていた。おそらく出刃包丁。
そして、部屋の中は整然と雑多のものが棚の中に鎮座していたという。
言った何に使ったのか意味不明なもの。
美術専攻なのでオブジェでもあったんだろうか。
たどり着いたのは、そこそこ築浅なマンション。周辺に住んでいるらしい人物たちもそれなりにいいところにお勤めな雰囲気を醸し出している。
そんなところに大学生の一人暮らし、一番安い部屋だったとしてもまあお坊ちゃんと考えていいな。
そして、明らかにこの辺のハイソっぽい雰囲気にそぐわない人たちもちらほらいる。おそらく野次馬かなんかだろう。
いかにもワイドショーあたりが食いつきそうな事件なのは認める。
なんだか聞き込みしている週刊誌記者なんかもいるようだ。
まあいい、そういう人間に成りすまそう。間違っても容疑者の弟なんてばれないように。
そして、大変口の軽そうなご婦人を発見した。
いや、この顛末が楽しくて楽しくてしょうがない、話したくて話したくて相手を探しているらしいおばさまだ。
なんでも死体発見に居合わせたらしい。
そのおばさまの言うには、二階堂とかいう腐れ外道の所業はご近所では公然の秘密というやつだったらしい。
まあ、毎日のように別の女が出入りしていればなんかおかしいと思うだろう。
おとといはショートカットのカジュアルスタイルの女、昨日はフェミニンなセミロングヘア、今日はプリンブロンドに染めたロングヘア。明日はいったい誰だろうってもんだ。
姉貴はボブカットだった。セミロングヘアは牧羽鏡子あたりか、金髪に染めてというのは扇谷誠だろう。ショートカットは新藤真理だろうな、前に見た時そうだったし。
後、写真で確認した限りでは八ツ屋未来はセミロング佐藤絵里はどうだろう。
ただ、死亡推定時刻近辺に見かけたその女は黒づくめで、髪は帽子に押し込まれていたらしい。
付近の住民はどうも女を髪型で見分けていたらしいので、顔の造作については細かいことは覚えていないらしい。
この証言からわかるのは明らかに計画的犯行であり、髪を帽子に押し込んだのはどの女かわからなくするため、黒づくめの格好は返り血が目立たない色にまとめたからだからだろう。
そして、普段の自分と全く別の格好をしたろうし、他の女と間違われたかった。他の女の存在をはっきりとわかっていたということだ。
確率六分の一俺なら賭けない危うい賭けだ。
そして、おばさまは死体発見の経緯を楽しそうに語る。
なんでも二階堂の母親が訪ねてきたらしい。
息子の所業を知っていたのかどうか叔母さまは親切に部屋まで案内したという。
おそらくワクワクとした顔で、もしかしたら連れ込んだ女と母親が鉢合わせするかもしれないと期待していたと悪びれることなく語った。
そしてもの言わぬ物体と化した男の面汚しを発見したという。
以前聞いたとおり、扇を手に前方にさすように伸ばし、のばした先にあったのは姿見だった。
そして背中に刃物が突き立っていた。おそらく出刃包丁。
そして、部屋の中は整然と雑多のものが棚の中に鎮座していたという。
言った何に使ったのか意味不明なもの。
美術専攻なのでオブジェでもあったんだろうか。
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