2 / 3
痛める男
しおりを挟む
どこかはかなげな人だった。
色の薄い髪が白い肌の上で踊る。全体的に色素が薄いのだろうか。瞳の色もどこか淡い。
守ってあげたいと最初に思った。
このか弱い触れてしまえば壊れそうな花のような女性を。
なのにどうしてしまったのだろう。
色素の薄い彼女の真っ白な背中。その背中を思いっきり蹴飛ばした。
なすすべもなく床に倒れおびえた顔で僕を見上げる彼女。
それでも何度も蹴り続けていると赤くはれ上がった背中から赤い血が流れだした。
滴る赤い血は白い肌に映える。
血がきれいだ。
か細い声で彼女が泣いている。はかなげで消えてなくなりそうでずっと守ってあげたいと思っていた。
彼女の淡い色の髪を掴んで彼女の頭を壁に叩きつけた。
彼女の額から流れる一筋の血。
彼女の白い肌に赤い血は本当にきれいで見惚れてしまう。
血まみれの彼女は美しい。
もっと血が見たい。どうして僕はこうなったんだろう。
この血への渇望はどうしてだろう。
彼女の血の甘いにおい。
彼女が泣いている。彼女の涙と血がまじりあって濃淡が生まれた。
ああ、美しい。
彼女はもっと血まみれになってほしい。
血にまみれた彼女の背を僕は抱きしめた。
色の薄い髪が白い肌の上で踊る。全体的に色素が薄いのだろうか。瞳の色もどこか淡い。
守ってあげたいと最初に思った。
このか弱い触れてしまえば壊れそうな花のような女性を。
なのにどうしてしまったのだろう。
色素の薄い彼女の真っ白な背中。その背中を思いっきり蹴飛ばした。
なすすべもなく床に倒れおびえた顔で僕を見上げる彼女。
それでも何度も蹴り続けていると赤くはれ上がった背中から赤い血が流れだした。
滴る赤い血は白い肌に映える。
血がきれいだ。
か細い声で彼女が泣いている。はかなげで消えてなくなりそうでずっと守ってあげたいと思っていた。
彼女の淡い色の髪を掴んで彼女の頭を壁に叩きつけた。
彼女の額から流れる一筋の血。
彼女の白い肌に赤い血は本当にきれいで見惚れてしまう。
血まみれの彼女は美しい。
もっと血が見たい。どうして僕はこうなったんだろう。
この血への渇望はどうしてだろう。
彼女の血の甘いにおい。
彼女が泣いている。彼女の涙と血がまじりあって濃淡が生まれた。
ああ、美しい。
彼女はもっと血まみれになってほしい。
血にまみれた彼女の背を僕は抱きしめた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる