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第一章 江戸編
オロチの卑怯と朝日の誓い
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「俺が先だ」
「いや私だ」
桃太郎はスサノオと共に魔の山まで走っていた。
「あははは追いかけっこ楽しいな」
金太郎は相変わらず陽気に走り続ける。
サスケは追いかけつつあることに疑問を感じていた。
(誘拐した輩はあんなにわかりやすい場所に姫を幽閉するのだろうか……なんだかきな臭いな……)
一方その頃 チュウスケと怪僧芥子は森の中を走っていた。
「なんだって!!これから護衛一行と姫がやられる!?」
「はい 私はその人の運命を予知する力を持っていますのでその人がどんな人生を送るかすぐにわかります そして今の護衛や姫様の運命すらも」
草や枝をかき分けながらチュウスケに説明をする。
「このままでは彼等が殺されてしまう!!だから早く行かなければ」
「そんなことを知っていたなら わざわざ牢屋に入らずに護衛になればよかったんじゃね??」
怪僧芥子は首を横に振る。
「いいえ私が護衛になっても状況は悪くなる一方です それに……この運命を変える桃色の着物を着た黒肌の男……私はあの方をずっと待っていました……」
「あの方??」
一方その頃 一行は魔の山の怪しげな入り口に着いた。
「着いたな」
桃太郎がそう言う。
スサノオは入り口にある扉を蹴り上げたその目の前には姫の後ろ姿。
「姫!!」
スサノオは走ろうとするが桃太郎も続ける。
「ヒカリ姫様」
二人が呼びかけた瞬間、姫は振り向いた。
一行はその姿に驚愕する、それは姫ではなく
姫の姿によく似せた人形だった。
「バカなたしかに姫と同じ匂いが……」
シノが動揺していると周りから声が聞こえた。
[あーあー聞こえるか~]
一行にそう呼びかける。
[お前らよくこの山に来れたな~ぼく~感激するよだがお前らにはここでね~死んでもらう]
すると壁の穴から紫色の煙が出てきた。
「これは…」
シノがそう叫んだ瞬間、目から涙が流れた。
「なにこれ……」
涙が流れたと同時に力が抜けたようにしゃがみ激しい痛みと共に口から血を流した。
その症状は他の人にも出てきた。
「ぐふっ!!なんだこりゃ体が」
孫悟空が叫んだ瞬間声の主が嘲笑った。
「ははっぼく特性の毒だよ~その煙はね1時間以上解毒できなきゃ死ぬ強力な毒だよ せいぜい苦しみながら死んでいくといいさ じゃぼくはオロチ様とヒカリ姫との婚姻の儀でいそがしいからじゃあね」
声の主はプツンと消え、毒に侵された一行が残った。
「オロチめ私達をはめましたね…けど…どうして」
シノが疑問に思う。
「シノ 決まってんだろ…はぁ あのオロチとかいうやつ……ヒカリ姫様の護衛が信用できなくて
先に姫を攫って……俺たちを一網打尽にするつもりだったんだろう……外道の考えているこったな大体予想がつくんだよ」
桃太郎はよろよろの体で出口を探した。
「うらぁ」
割れているところを殴ろうとするが一向に割れない。
「クソっ…クソっ」
手には力が入らずペシペシという虚しい音だけが響き渡った。
そして桃太郎はその場で崩れた。
(俺はここまでなのか……)
その瞬間走馬灯のように駆け巡る。
じいちゃんばあちゃんの記憶とつばきの記憶が流れ次に仲間たちとの出会いやヒカリ姫のことを思い出していた。
(早くみんなを…)
薄くなる視界の中さっき入ってきた扉が壊されそこから小さなネズミと逮捕されたはずの怪僧が現れた。
(誰…)
それだけを言い残し桃太郎は目を瞑った。
パチパチという日の音と共に目覚めた桃太郎
「んっ」
起きあがろうとするが体が痛くて動けなかった。
「おっ目が覚めたか……」
小さなネズミは薬を作りながらにこり笑っていた。
「お前…誰だ…他の奴らは」
「オイラはチュウスケ 世界一小さな医者さ
お前らの毒は既に解毒してるから大丈夫だ、体の痛みは過労が原因だ、十分な睡眠と栄養つけろよ」
チュウスケがそういうと緑の葉っぱが入った雑炊をスプーンですくい、桃太郎に食べさせた。
「うんま…」
「これは薬草を雑炊にした試作品だ 体力回復のために食えよ」
桃太郎がもぐもぐと雑炊を食べている。
「……仲間は?」
「安心しろ 解毒薬飲んで今眠ってるお前さんも今夜は寝た方がいいぜ」
雑炊のお杓子を元に戻し、その場から去ろうとするが桃太郎はか細い声で言う。
「姫様……」
チュウスケは後ろを振り向いた。
(あんた…姫様の事を……)
チュウスケがその場にさると桃太郎はゆっくりと目を閉じる。
その夜は夢を見ていた。
燃える炎の中金色に光る何かに刀を振り回しながら戦う一人の侍とその隣で叫ぶ美しい姫。
何かは糸のようなもので侍の体を突き刺し、侍は体から血が垂れ流れていた。
「」
その声に目を覚ました桃太郎は刀を持ち森の奥に行く……
森の奥にはスサノオがいた。
「なんだお前もいたのかよ」
「なんだとはなんだ失礼な」
二人は朝日を見つつお互いの気持ちを告白する。
「俺は…姫様が好きだ……」
「そうか…私もだ」
その瞬間 刀を交えて睨み合う。
「こんなことしている場合じゃねぇだろ そうだ先にオロチを倒した方が姫を嫁にもらうって言うのはどうだ 勝負はそれからだぜ」
「ああっ」
打ち明けた両者の心はどことなく晴れやかだった。
一方その頃
白い花嫁服を着たヒカリ姫は仏に祈りを捧げながら空を見上げるのだった。
「いや私だ」
桃太郎はスサノオと共に魔の山まで走っていた。
「あははは追いかけっこ楽しいな」
金太郎は相変わらず陽気に走り続ける。
サスケは追いかけつつあることに疑問を感じていた。
(誘拐した輩はあんなにわかりやすい場所に姫を幽閉するのだろうか……なんだかきな臭いな……)
一方その頃 チュウスケと怪僧芥子は森の中を走っていた。
「なんだって!!これから護衛一行と姫がやられる!?」
「はい 私はその人の運命を予知する力を持っていますのでその人がどんな人生を送るかすぐにわかります そして今の護衛や姫様の運命すらも」
草や枝をかき分けながらチュウスケに説明をする。
「このままでは彼等が殺されてしまう!!だから早く行かなければ」
「そんなことを知っていたなら わざわざ牢屋に入らずに護衛になればよかったんじゃね??」
怪僧芥子は首を横に振る。
「いいえ私が護衛になっても状況は悪くなる一方です それに……この運命を変える桃色の着物を着た黒肌の男……私はあの方をずっと待っていました……」
「あの方??」
一方その頃 一行は魔の山の怪しげな入り口に着いた。
「着いたな」
桃太郎がそう言う。
スサノオは入り口にある扉を蹴り上げたその目の前には姫の後ろ姿。
「姫!!」
スサノオは走ろうとするが桃太郎も続ける。
「ヒカリ姫様」
二人が呼びかけた瞬間、姫は振り向いた。
一行はその姿に驚愕する、それは姫ではなく
姫の姿によく似せた人形だった。
「バカなたしかに姫と同じ匂いが……」
シノが動揺していると周りから声が聞こえた。
[あーあー聞こえるか~]
一行にそう呼びかける。
[お前らよくこの山に来れたな~ぼく~感激するよだがお前らにはここでね~死んでもらう]
すると壁の穴から紫色の煙が出てきた。
「これは…」
シノがそう叫んだ瞬間、目から涙が流れた。
「なにこれ……」
涙が流れたと同時に力が抜けたようにしゃがみ激しい痛みと共に口から血を流した。
その症状は他の人にも出てきた。
「ぐふっ!!なんだこりゃ体が」
孫悟空が叫んだ瞬間声の主が嘲笑った。
「ははっぼく特性の毒だよ~その煙はね1時間以上解毒できなきゃ死ぬ強力な毒だよ せいぜい苦しみながら死んでいくといいさ じゃぼくはオロチ様とヒカリ姫との婚姻の儀でいそがしいからじゃあね」
声の主はプツンと消え、毒に侵された一行が残った。
「オロチめ私達をはめましたね…けど…どうして」
シノが疑問に思う。
「シノ 決まってんだろ…はぁ あのオロチとかいうやつ……ヒカリ姫様の護衛が信用できなくて
先に姫を攫って……俺たちを一網打尽にするつもりだったんだろう……外道の考えているこったな大体予想がつくんだよ」
桃太郎はよろよろの体で出口を探した。
「うらぁ」
割れているところを殴ろうとするが一向に割れない。
「クソっ…クソっ」
手には力が入らずペシペシという虚しい音だけが響き渡った。
そして桃太郎はその場で崩れた。
(俺はここまでなのか……)
その瞬間走馬灯のように駆け巡る。
じいちゃんばあちゃんの記憶とつばきの記憶が流れ次に仲間たちとの出会いやヒカリ姫のことを思い出していた。
(早くみんなを…)
薄くなる視界の中さっき入ってきた扉が壊されそこから小さなネズミと逮捕されたはずの怪僧が現れた。
(誰…)
それだけを言い残し桃太郎は目を瞑った。
パチパチという日の音と共に目覚めた桃太郎
「んっ」
起きあがろうとするが体が痛くて動けなかった。
「おっ目が覚めたか……」
小さなネズミは薬を作りながらにこり笑っていた。
「お前…誰だ…他の奴らは」
「オイラはチュウスケ 世界一小さな医者さ
お前らの毒は既に解毒してるから大丈夫だ、体の痛みは過労が原因だ、十分な睡眠と栄養つけろよ」
チュウスケがそういうと緑の葉っぱが入った雑炊をスプーンですくい、桃太郎に食べさせた。
「うんま…」
「これは薬草を雑炊にした試作品だ 体力回復のために食えよ」
桃太郎がもぐもぐと雑炊を食べている。
「……仲間は?」
「安心しろ 解毒薬飲んで今眠ってるお前さんも今夜は寝た方がいいぜ」
雑炊のお杓子を元に戻し、その場から去ろうとするが桃太郎はか細い声で言う。
「姫様……」
チュウスケは後ろを振り向いた。
(あんた…姫様の事を……)
チュウスケがその場にさると桃太郎はゆっくりと目を閉じる。
その夜は夢を見ていた。
燃える炎の中金色に光る何かに刀を振り回しながら戦う一人の侍とその隣で叫ぶ美しい姫。
何かは糸のようなもので侍の体を突き刺し、侍は体から血が垂れ流れていた。
「」
その声に目を覚ました桃太郎は刀を持ち森の奥に行く……
森の奥にはスサノオがいた。
「なんだお前もいたのかよ」
「なんだとはなんだ失礼な」
二人は朝日を見つつお互いの気持ちを告白する。
「俺は…姫様が好きだ……」
「そうか…私もだ」
その瞬間 刀を交えて睨み合う。
「こんなことしている場合じゃねぇだろ そうだ先にオロチを倒した方が姫を嫁にもらうって言うのはどうだ 勝負はそれからだぜ」
「ああっ」
打ち明けた両者の心はどことなく晴れやかだった。
一方その頃
白い花嫁服を着たヒカリ姫は仏に祈りを捧げながら空を見上げるのだった。
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