幸福サーカス団

もちもちピノ

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第二シーズン

律子とコトリバコ

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 最近、律子の通う中学校で女子生徒や女性教師が体調不良に見舞われるという謎の事件が多発していた。そのため学校は臨時休校となり、律子は受験勉強に精を出す。
 
「ふぅ……今日の分は終わりね」
 
 今日の分を終わらせ、ベッドの上に転がると激しい腹痛に襲われる。
 
「また?痛い痛い」
 
 律子は痛みに悶えていた……それは他の女性たちもそうだった。
 
 ある物は痛みで血を吐きまたある物は病院に入院するほど重症化していた。幸いにも律子は軽度でたまに腹痛を伴うレベル。
「……」
 なぜかジョーカーの顔が浮かび、おさまった後スマホでジョーカーに電話する。

 [はいはいしもしも~大根ちゃんなに?]
「あんたまた何かやらかしたでしょ!!いい加減にして」
 
 ジョーカーは首を傾げなんのことだかわからず聞き返した。
 [やらかしたって何を???]
 
「私の中学で女子生徒や女性の先生が立て続けに体調不良に陥ってんの!あんたの仕業でしょ」
 
 怒りに満ち溢れた決めつけだが……
 
 [大根ちゃん ボクは人の願いを叶えるけど自ら相手を苦しませたりはしないしましてや女性に対してそんな事はしないさ]
 
 スマホ越しに笑いながら話している。
 
「……ごめん疑って」
 [いいよ それよりその体調不良が起き始めた日ってなにかあったの?」

 律子は女性たちが体調不良に陥る前を思い出しジョーカーに話す。
 
「そういえば 中学の近くの旧校舎の取り壊しの際に校長先生が奇妙な箱を知人から貰ってきて全校集会で自慢していたわね」

 [……その箱はどこにあるの?]

「えっと……たしか校長室の金庫に…………」

 ジョーカーは冷や汗をかきながら「今から君の自宅にエドガーと一緒行くから絶対に部屋から出ないで」と言いスマホを切る。

「なん……うぐっ!」
 また痛みが続いた先ほどより痛い。
「ぐぁぁぁいたいいたい!!」

 その時階段からガシャーンとお皿が割れる音が聞こえ、さらには苦しそうな声が聞こえた。
「おかあ…さん!!うぐっ」
 それは母の声だった。

 次第に痛みが広がり口からは血が出てくる。
「いや……たす」

 その時ジョーカーが何故か陰陽師風の服を着てカッターで指と指の間を傷つけそれを律子の指に突っ込んだ。

 訳のわからない言葉を口走り、律子が吐くまで指を突っ込んだ。

「ガハっ」
 律子は はあはあ と息を荒げながらジョーカーの方を見る。
「あんた……なにを」
「除霊だよ……といってもエドガーから教えてもらった事行っているだけだけど……」

 どたどたとまた階段を駆け上がる音が聞こえる。
「お兄ちゃん こっちは大丈夫だったよ」
「わかった 大根ちゃんよかったねお母さん大事には至らないって」

 律子は母の容体に対しての安堵と今回何故ジョーカー達がこちらにきて除霊?をしたのか気になっていた。

「ねえ…除霊って」
 
「大根ちゃん……君や女性達を苦しめていた原因はね コトリバコっていう人間が作り出した呪物なんだ」

 ジョーカーはコトリバコについて説明する。
「コトリバコのその呪いの強さと恐ろしさで人々を恐怖に貶めていた呪物 人間の赤ちゃん特に水子をね煮詰めて詰めて土に埋めて恨み辛みを増幅させて作る……残酷な方法で作るんだ使った人間の数で呪いの強さが決まる」

 ジョーカーはそっと包帯を撒きながら律子の方を見る。

「そんな………なんでそんなものが」
 
「調べたんだけどあの旧校舎が建てられたとことある資産家の土地でその資産家は弱者特に部落者に対しての差別的思想を持っていて人々をおもちゃのように弄んで憎まれたんだろうね~だから人々は資産家に送ったんだ
 
 コトリバコをね……で資産家の一族の女性達は全員死んだりしてさらに嫁まで亡くなって当然子孫を残せなくって資産家の一族は途絶え、あの土地は国のものになってそして旧校舎が建てられた」

 包帯を撒き終わると早速スマホを取り出しメッセージをみる。
 
「……よかったね大根ちゃん これで女性たちの体調不良はおさまるよ」

 そう言ってジョーカーはエドガーと共に帰っていく。

 ―――― 
 翌日 律子は腹痛もなくなり、体のだるさも消えていた。
「んーこれなら今日にでも学校に行けそう……」
 背伸びをしつつ窓のカーテンを開けようとした際ふとコトリバコの事を思い出した。

「あいつコトリバコをどうするつもりだったんだろう??」

 場所は変わり時空図書館……
 管理人のリコリスにコトリバコを渡す。
「丁重に管理しますのでご安心を」
「ありがとうリコリスちゃん こういうのは本来あの世界で作っちゃダメだよね」

 リコリスはコクリと頷いた。
「呪いというものは世界獣に匹敵するほどの力を持っていますから……持って入れば世界の現実が改変し悪い方へ落とされますから……今後作られないように祈るばかりです」

「そうだね 呪いの類はボクでもどうすることができないよ」

 その時コトリバコがカタリと動いたが誰もそのことは気づかないいや
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