この世界はわたしが創ったんだから、わたしが主人公ってことでいいんだよね!? ~異世界神話創世少女 vs 錯誤世界秩序機能~

儀仗空論・紙一重

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起承転結《 》

――   新異世界より    ―ー④

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 すると、目の前でこの光景を目撃した受付嬢は右手に乗せていた頭を上げて、

「……ねえ、アンタ、高ランククエストを探しているの?」

と、少し驚いたみたいで、思わずわたしをまじまじと見つめてきた。ふふふん、こんな視線なら悪くない気分ね。

「え、まあ、とりあえずはそうだけどダメって言うのなら別にいいの、有名になってこの国の王様に会いたいだけだから」

 有名になれるなら英雄でも悪者でも、なんなら大道芸人でもいい。とにかくなんでもいい、世間からの評価なんてわたしには関係ない。わたしはまだ何者でもなくて、だから、何にだってなれる。

「国王なんかに用があんの?」

「ちょっとした探し物、王様が持ってるかどうかはわからないけど、持っているなら返してもらおうかなあって」

「それ、アンタのなの?」

「違うわ、友だちの友だちなの」

「複雑な関係性ってヤツ?」

「いやー、そうじゃないと思うんだけどね、」ま、複雑っちゃ複雑か。

 意気揚々とお城に向かったら、国王は不在とのことで、なんか守衛兵でもなさそうなエルフの美少女2人組に門前払いされた。別に無理矢理押し通ってもいいんだけど、なんとか穏便に済ませられないかと、一旦撤退したところで、このギルドを見つけたんだ。それに、【超弦骨格暫定式・波動帝國】がどんな姿をしているかわからないけど、国王が持っているのなら無駄骨だし。

「ねえ、【超弦骨格暫定式・波動帝國】って知ってる? わたし、その子を探してるんだ」

 すると受付嬢は急に苦々しい表情になる。お、どうやら訳アリ?

「うぇ、知ってる、というかこの国にいる人はみんな知ってるよ」

「え! どこにあるの!?」

「現国王兼ギルドマスターの最強転生者、マナカが持ってる武器がそういう名前だよ」

「よっしゃ、話が早い、今そいつはどこにいるの? やっぱりお城?」

 もはや有名になる必要すらない。

 やっぱり【超弦骨格暫定式・波動帝國】の残骸はお城にある。【深層義肢】はもう壊れている、って言ってたけど、出会えたら何かできるかもしれない。というか、この世界から音をなくさないためには、彼女が奏でた最期の残響に共鳴しなければいけない。

「いいや、元の王族が理由もなくソイツと仲間に皆殺しにされてから、現国王様はずっと不在。国のことなんて構わずいつも取り巻きと一緒にふらふらどっかに行ってるよ」

「うわ、あの大戦のどさくさクーデターじゃんか、サイアク。っていうか、それ、自分の国にいない国王って、この国的にどうなのよ」

「完全にナシに決まってるじゃん、だから国は荒れて盗賊や魔物が攻めてくる。そうなってからやっと駆けつけるのよ」

「うわ、俺の国のピンチに颯爽と現れて最強の力を見せつけて問題解決した俺カッケー! がやりたいだけの最低なヤツじゃん。なんで誰も何も言わないの? せめて国をちゃんと動かせる人に任せるとか色々できるんじゃないの?」

「だれもアイツには歯向かえないの、周りの取り巻き達もアイツの言いなりだし」

 典型的な異世界転生者か。最強無敵だからこそのわがまま。ホントまともなヤツいないのかよ。性格破綻者しか連れてきやがらない神様のチョイスにまったくもってセンスが感じられん。
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