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設定(≠核心)
―ーLIVE:【外装起因機関・電葬経土:七人姉妹】&【 】feat. ――②
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「あ、そうだ、わたしの名前は【透明幻想・錯綜少女基底】よ。長ったらしいからキティって呼んで」
「キミのことはよく知っているが自己紹介というのは物語においてとても大事ね、よろしく、キティ。私達は、【外装起因機関・電葬経土:七人姉妹】――世界を形作るもの。形質を司る機能よ」
「形質?」
「ざっくり大雑把に言っちゃえば、この世界に存在するすべての形、を決めたのが私達ってこと」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………え!?」
「おや、わりと理解が早かったね、私達は三点リーダーだけで最低でも1ページは掛かるのではないかと予想していたよ」
とはいうものも、あまりの壮大さに、まだちゃんと理解はできていない。え、物の形を決めた? そんなすさまじい機能があるの? ちょっと待って、それってわたしよりすごくないか? 物語の主人公の上位互換ってズルくないか?
「私達が初めてこの世界を創った。私達はそういう機能だから」
「はぇ?」
「ふふふ、驚くのも無理はないわ、」
いやいや、この世界はわたしのための物語で、ラフィーナがこの物語のページを開き、わたしが綴ったものじゃないの!?
「ああ、わかってる、言いたいことがたくさんあるんでしょ? さあ、キミの創ったこの錯誤世界、ミスティカエラについての伏線回収とネタバレをしましょう」
「イヤ! なんかそういうのちょっと違う気がする!」
いよいよメタっぽくなってきた。やめて、そういうのを喜ぶ読者ってそんなにいないから! それで気持ち良くなれるのは筆者だけだから!
「安心してください、私達はどうでもいい裏設定を滔々と語りたい訳ではありません。興醒めしてしまいますから。それは物語の外でやるべきことです」
あ、良かった。ほっと安堵。
どんなに稚拙な物語だって基本的なセオリーを忘れちゃいけない。いや、まあ、(自称)この物語の創造主が物語の中にいるのもセオリーからはずいぶんと外れているけどね。
でもでも、メタ発言はほどほどにしないと読者は置いてけぼりになっちゃう。作者の自己投影が透けて見えるのは少し野暮ったい。そういうのは、ストーリーとテーマで魅せる方がかっこいいじゃん。
「あ、私達はデータ管理のために人格を7等分しているから、性格や口調のブレは許してね。情報は全ての人格が共有しているから誰に訊いても大丈夫よ」
良かった、なんとなく思ってはいたけど、表記ブレとかじゃなくてよかった。あんまりにも露骨に口調が変わるからキャラが定まっていないのかと冷や冷やしたよ。
「あ、あの、星の外にいると、その、い、色々と大変でしょ? 私達の力の一部を添付したいと思うんだけど、ど、どうかな……?」
「え? ま、まあ、確かに身体がふわふわしていて動きにくいけど……」
彼女は引っ込み思案な人格なのか、急におどおどした話し方になってちょっとびっくりしてしまう。事前に人格を分割している、って聞いてなかったら、表記ブレどころじゃない突然の変貌にさらに戸惑うことになっていた。いえ、ダメよ、彼女が勇気を出して話しかけてくれたんだ、わたしもそれに応えなきゃ!
「あ! だから、アナタ達の物語を聞かせてくれるならうれしいな!」
「ひ、ひいぃ!」
あ、あれ!? なんか怖がらせちゃった? 「あ、気にしないで、こういうキャラも必要でしょ?」「お、おぅ……」
「キミのことはよく知っているが自己紹介というのは物語においてとても大事ね、よろしく、キティ。私達は、【外装起因機関・電葬経土:七人姉妹】――世界を形作るもの。形質を司る機能よ」
「形質?」
「ざっくり大雑把に言っちゃえば、この世界に存在するすべての形、を決めたのが私達ってこと」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………え!?」
「おや、わりと理解が早かったね、私達は三点リーダーだけで最低でも1ページは掛かるのではないかと予想していたよ」
とはいうものも、あまりの壮大さに、まだちゃんと理解はできていない。え、物の形を決めた? そんなすさまじい機能があるの? ちょっと待って、それってわたしよりすごくないか? 物語の主人公の上位互換ってズルくないか?
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「はぇ?」
「ふふふ、驚くのも無理はないわ、」
いやいや、この世界はわたしのための物語で、ラフィーナがこの物語のページを開き、わたしが綴ったものじゃないの!?
「ああ、わかってる、言いたいことがたくさんあるんでしょ? さあ、キミの創ったこの錯誤世界、ミスティカエラについての伏線回収とネタバレをしましょう」
「イヤ! なんかそういうのちょっと違う気がする!」
いよいよメタっぽくなってきた。やめて、そういうのを喜ぶ読者ってそんなにいないから! それで気持ち良くなれるのは筆者だけだから!
「安心してください、私達はどうでもいい裏設定を滔々と語りたい訳ではありません。興醒めしてしまいますから。それは物語の外でやるべきことです」
あ、良かった。ほっと安堵。
どんなに稚拙な物語だって基本的なセオリーを忘れちゃいけない。いや、まあ、(自称)この物語の創造主が物語の中にいるのもセオリーからはずいぶんと外れているけどね。
でもでも、メタ発言はほどほどにしないと読者は置いてけぼりになっちゃう。作者の自己投影が透けて見えるのは少し野暮ったい。そういうのは、ストーリーとテーマで魅せる方がかっこいいじゃん。
「あ、私達はデータ管理のために人格を7等分しているから、性格や口調のブレは許してね。情報は全ての人格が共有しているから誰に訊いても大丈夫よ」
良かった、なんとなく思ってはいたけど、表記ブレとかじゃなくてよかった。あんまりにも露骨に口調が変わるからキャラが定まっていないのかと冷や冷やしたよ。
「あ、あの、星の外にいると、その、い、色々と大変でしょ? 私達の力の一部を添付したいと思うんだけど、ど、どうかな……?」
「え? ま、まあ、確かに身体がふわふわしていて動きにくいけど……」
彼女は引っ込み思案な人格なのか、急におどおどした話し方になってちょっとびっくりしてしまう。事前に人格を分割している、って聞いてなかったら、表記ブレどころじゃない突然の変貌にさらに戸惑うことになっていた。いえ、ダメよ、彼女が勇気を出して話しかけてくれたんだ、わたしもそれに応えなきゃ!
「あ! だから、アナタ達の物語を聞かせてくれるならうれしいな!」
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