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第2話

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「好きだ……、ミーシャ……」

王子はミーシャを床に押し倒し、首筋を甘噛みする。

「ひゃあんっ!殿下!やめてくださいぃっ!」

「ミーシャ……、愛してる……」

「あぁんっ!いやぁっ!だめぇっ!」

王子はミーシャの服の中に手を突っ込み、体をまさぐる。

「あぁんっ!いやんっ!セリス様ぁっ!助けてくださぁいっ!」

「……」

私は呆然と立ち尽くしたまま、目の前の光景を眺めていた。王子がここまで狂っているとは思わなかった……。だが、目の前に広がる光景は現実だった。王子はミーシャの服を脱がせていく。

「ミーシャ……、綺麗だよ……。もっと見せてくれ」

「いやっ!見ちゃいやですぅっ!」

「ミーシャ……、可愛いよ……」

「いやぁっ!触らないでくださいぃっ!」

ミーシャが泣き叫ぶ。しかし、王子は聞く耳を持たなかった。そのまま彼女の上に覆い被さる。そしてズボンを下ろし始めた。

「ミーシャ……、一つになろう……」

「殿下……、お願いします……、やめてください……」

「大丈夫だ……。すぐに良くなる……」

「殿下……、やめて……」

「愛してるよ、ミーシャ……」

「殿下……」

「ミーシャ……、君を愛してる……、だから……一緒に逝こう……?」

「い、いや……、私は逝きたくないです……」

「ミーシャ……、今から二人で天国に行くんだ……。怖くないよ……」

「いやっ!セリス様!!助けてください!!!」

その瞬間、私はハッと我に返った。

「王子!お止めなさい!」

私が怒鳴ると、王子の動きがピタリと止まった。ゆっくりとこちらを振り返る。

「セリスティア……、なぜ止める?これからが良いところだというのに……」

「いい加減にしなさい!この変態男!!」

「酷いな……、僕はただミーシャを愛するだけだというのに……。ねぇ?ミーシャもそう思うよね?」

そう言って、王子は再び行為を続けようとする。

「ひっ……、殿下……、許してください……」

「ふふっ……、ミーシャも僕と一緒に気持ち良くなりたいって言ってるじゃないか……」

「そんなこと言ってません……、お願いですからやめてください……」

「ふふっ……、恥ずかしがらなくても良いんだよ……。ほぉら……、僕のモノを受け入れて……」

「いや……、殿下……、やめてください……」

「王子!やめろと言っているでしょう!」

私は怒りに任せて叫んだ。私の体は勝手に動き、気が付くと王子の顔面に拳をめり込ませていた。王子の体が吹っ飛び、壁に叩きつけられる。王子はそのまま床に倒れ込んだ。

王子は気絶してしまったようだ。
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