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第5話
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俺は冒険者になって間もないのでダンジョンに入るのは初めてだった。ダンジョンの最奥には強力な魔物がいることが多いらしい。ゴブリンたちが『ボス』と言っていたから、最奥にはボスがいるのだろう。
「ルーグ様……。どうしますか……?」
「隷属の指輪は見失いたくない。だから、追いかけるしかないな……」
「はい……、わかりました」
俺たちはオークの後を追いかけることにした。
「よし、行くぞ!」
「はい!」
俺たちが岩陰から飛び出した瞬間、ゴブリンたちが一斉に振り向いた。
「グギャグゲ……?」
(誰だ……?)
「グギィッ!グゲガーッ!?」
(何だ……?人間!?)
「グギャグゲ……、グギャグゲ……」
(人間の肉だ……)
ゴブリン達は剣や斧を構えて臨戦態勢に入った。しかし、ゴブリン達が動き出す前に俺は氷魔法を発動した。
『アイス・フィールド』
一瞬にして周囲の地面が凍りつく。ゴブリン達は足を滑らせてバランスを崩した。
「グギャ……?」
(何だこの氷は?)
「グゲガーッ!?」
(滑って動けない)
俺はすかさず駆け出してゴブリン達に接近し、次々と氷の刃で斬り伏せていく。そして、あっという間にゴブリン達を倒した。そして、ゴブリンが残した魔素を素早く回収し、オークを追っていく。
「ブヒーッ!ブヒーッ!」
オークが叫び声を上げながら走っている。俺たちはその後ろ姿を見ながら必死に追いかけていた。道中でたまにゴブリンを見かけたので倒しつつオークを追い続ける。
しばらく走ると、大きな扉が見えてきた。いかにも重要な部屋といった感じである。おそらくあの先がボス部屋なんだろう。オークは腰を振りながら勢いよく部屋の扉を開けた。
「ブヒィッ!ブヒィッ!」
(着いたぜ!)
ボス部屋の中を見ると、そこは円形の大きな空間になっていた。壁際には松明が置かれており、室内を照らしている。天井は高く、十メートル近くはあるだろうか。
部屋の中央付近には巨大な玉座があり、そこに何かがいた。それは巨大な牛の顔をした人型の生物だった。肌の色は青く、全身に筋肉質で。身長は三メートル以上ある。手には巨大な棍棒を持っていた。
「あれは……、ミノタウルスか?」
「はい……」
「初めて見たけど、思っていたよりもデカいな……」
あれがボスモンスターなのだろう。オークは裸のままミノタウルスに向かって走っていった。
「ブヒーッ!ブヒーッ!」
すると、突然ミノタウルスの目が赤く光り、体中から蒸気のようなものが立ち上ぼった。次の瞬間、ミノタウルスは凄まじい速度でオークに向かって突進していった。
ドガァァンッ!
オークはボスの体当たりを受けて吹き飛ばされてしまった。
「ブヒィッ!ブヒィィィィッ!!」
(痛えぇっ!痛てぇよぉー!!)
ミノタウルスは倒れたまま動かないオークに近づくと、棍棒を振り上げた。
「モオオォッ!!」
(死ねっ!クソブタ野郎!)
ミノタウルスは雄叫びをあげながらオークを思いっきり殴りつけた。
バキボキッ!
オークの首の骨が折れる音が響き渡る。
「ブ……ブヒィ…………」
(死ぬのか……。こんなところで俺は……)
オークは断末魔の悲鳴を上げる暇もなく絶命してしまった。
「ルーグ様……。どうしますか……?」
「隷属の指輪は見失いたくない。だから、追いかけるしかないな……」
「はい……、わかりました」
俺たちはオークの後を追いかけることにした。
「よし、行くぞ!」
「はい!」
俺たちが岩陰から飛び出した瞬間、ゴブリンたちが一斉に振り向いた。
「グギャグゲ……?」
(誰だ……?)
「グギィッ!グゲガーッ!?」
(何だ……?人間!?)
「グギャグゲ……、グギャグゲ……」
(人間の肉だ……)
ゴブリン達は剣や斧を構えて臨戦態勢に入った。しかし、ゴブリン達が動き出す前に俺は氷魔法を発動した。
『アイス・フィールド』
一瞬にして周囲の地面が凍りつく。ゴブリン達は足を滑らせてバランスを崩した。
「グギャ……?」
(何だこの氷は?)
「グゲガーッ!?」
(滑って動けない)
俺はすかさず駆け出してゴブリン達に接近し、次々と氷の刃で斬り伏せていく。そして、あっという間にゴブリン達を倒した。そして、ゴブリンが残した魔素を素早く回収し、オークを追っていく。
「ブヒーッ!ブヒーッ!」
オークが叫び声を上げながら走っている。俺たちはその後ろ姿を見ながら必死に追いかけていた。道中でたまにゴブリンを見かけたので倒しつつオークを追い続ける。
しばらく走ると、大きな扉が見えてきた。いかにも重要な部屋といった感じである。おそらくあの先がボス部屋なんだろう。オークは腰を振りながら勢いよく部屋の扉を開けた。
「ブヒィッ!ブヒィッ!」
(着いたぜ!)
ボス部屋の中を見ると、そこは円形の大きな空間になっていた。壁際には松明が置かれており、室内を照らしている。天井は高く、十メートル近くはあるだろうか。
部屋の中央付近には巨大な玉座があり、そこに何かがいた。それは巨大な牛の顔をした人型の生物だった。肌の色は青く、全身に筋肉質で。身長は三メートル以上ある。手には巨大な棍棒を持っていた。
「あれは……、ミノタウルスか?」
「はい……」
「初めて見たけど、思っていたよりもデカいな……」
あれがボスモンスターなのだろう。オークは裸のままミノタウルスに向かって走っていった。
「ブヒーッ!ブヒーッ!」
すると、突然ミノタウルスの目が赤く光り、体中から蒸気のようなものが立ち上ぼった。次の瞬間、ミノタウルスは凄まじい速度でオークに向かって突進していった。
ドガァァンッ!
オークはボスの体当たりを受けて吹き飛ばされてしまった。
「ブヒィッ!ブヒィィィィッ!!」
(痛えぇっ!痛てぇよぉー!!)
ミノタウルスは倒れたまま動かないオークに近づくと、棍棒を振り上げた。
「モオオォッ!!」
(死ねっ!クソブタ野郎!)
ミノタウルスは雄叫びをあげながらオークを思いっきり殴りつけた。
バキボキッ!
オークの首の骨が折れる音が響き渡る。
「ブ……ブヒィ…………」
(死ぬのか……。こんなところで俺は……)
オークは断末魔の悲鳴を上げる暇もなく絶命してしまった。
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